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先輩とのその後!~番外編~
先輩とのクリスマスイブ
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注意!
この話は全て、"2人が大人になった後の話"になります。
それだけにもし、"高校生しか萌えない!""作者マジありえない!"と思ったなら、ご覧にならないことを大変オススメ致します。
それでも良いという方は、どうぞ、お読み下さい。
*
掌の暖かさで溶けていく雪を見ながら、商店街の大きなクリスマスツリーの前で僕は、田沼をまだか、まだか、と待っていた。
「はぁ……」
白い息を吐くと、スゥーと虚空に消えていった。
……両手に着けた、赤い毛糸の手袋を見てみる。
これは、"編集者"と"小説家"の立場として、田沼に会った年の冬に、田沼から、"クリスマスプレゼント"として貰ったものだ。
赤い毛糸の中に、白い毛糸で描かれている
猫がとっても可愛い。
ふと、田沼が来ていないか、周りを見渡してみた。
カップル、親子連れ、ぼっち……色々な境遇の人々が行き交っていた。
(人、多いなぁ……)
僕は、空を見上げてみた。
少し灰色寄りの、白い雲が広がっていた。
「ぼぉー」
僕は、そんな空になんだか心を奪われた。
……その時だった。突然、手袋を着けた誰かに僕の目を隠された。
「だーれだ!」
優しいバリトンボイスの声が、後ろから聴こえた。
「子供っぽいですよ、たーぬま!」
僕は、僕の目を隠していた手を外して、
後ろを振り向いた。
……そこには僕の予想通り、田沼がいた。
僕がドヤ顔をすると田沼は、
「えーなんで分かったの!?……まさか!……中也は超能力者だったの!?」
と、純粋な目で言った。
「そんな訳ないでしょ、田沼。僕がもし超能力者なら、田沼の心が分かっちゃって、あの時に、田沼のことについて悩んだり、甘酸っぱい恋に身を焦がしたりしなかったよ。」
……僕はあの高校生活を思い出し、もう戻ることが出来ない甘酸っぱい日々を、切なく感じた。
また、僕のセリフに田沼もそれを思い出したのか、田沼も切なそうな顔をした。
空から降り注いでいる雪が、僕達の切ない気持ちを一段と膨らませた。
*
その後僕達は、"ケンラッキー"に行った。
外装は全体的に赤っぽくて、まるでクリスマスの為にあるお店のようだった。
「ドュイーン」
お店の自動ドアが機械的な音を鳴らしながら開いた。
中から、フライドチキンのいい匂いがする。
そんな時、ふと田沼がこう言った。
「ねぇ、中也?どうせだったらテイクアウトでフライドチキン取って、俺の家……と言ってもマンションの一室なんだけど、そこで食べない?」
(うーん……どうしようかなぁ……)と、僕は一瞬迷ったが、田沼と再開したあの日から田沼の家に一度も行ったことが無かったので、田沼に「うん、いいよ!」と二つ返事でオッケーと応えた。
「りょうかい!それじゃあ、ちゃっちゃっとフライドチキン買って、俺の家に行くか!」
「うん!」
そうして僕達は、田沼の部屋へと行った。
*
田沼が住んでいるマンション……どんな場所かと、とても関心を持っていたが、案外普通のマンションだった。
コンクリートで出来た、灰色の壁。
少し埃が舞っている、通路の床。
そんな、ありきたりなマンションだった。
「ほら!この部屋だよ!」
田沼は、自分の部屋を嬉々としながら説明した。
「305号室 田沼」
と書かれた表札が扉の横に掛けてあり、ドアは……
之またありきたりなのだが、小さな覗き穴が上の方にあった。
「さ、入って入って!」
田沼がドアを開けてくれた。
「うん!」
ドアノブを持って、ドアを開けてくれている田沼を横目に、僕は田沼の部屋の中へと入っていった。
*
「ほぇ……なんていうか……田沼らしいね。」
「俺らしいって……それ、いい意味で?」
「うん、そうだよ!」
「そっか!なら良かった!」
(……田沼、相変わらず簡単だな……)
そう思いつつ、改めて玄関を見渡した。
玄関は田沼のあの時の田沼の実家の部屋のように、
とても散らかっていた。
……いや、これは"散らかっている"というよりは、"敢えて散らかしている"ようだ。
なぜなら、靴の向きが変な所で几帳面な田沼らしく、全て同じ向きに向いていたからだ。
「田沼……なんで靴を左に向かせているの……?」僕はさすがに訊かずにはいられなかったので、訊いてみた。
「えっ?……いや、あの、その……散らかしておいたほうが、中也が和みやすいかなぁ……と思って……」
田沼は、しどろもどろしながら応えた。
僕は、まぁ、それも一理あるな、と思いながら、こう言った。
「なるほど……そういう意図があったんだね……
ありがとっ!田沼!」
「いや……こちらこそ……?」
「あの……田沼?とりあえず部屋に入らない?」
「う、うん、そうだね。とりあえず入ろっか」
ということで、僕達は部屋に入った。
*
部屋のソファに座りながら、僕と田沼はけぷっと
ゲップをした。
「いやぁ……美味しかったね!中也!」
「うん!フライドチキンに塩胡椒がよく利いていて
、美味しかったね!ぺろりと平らげちゃったよ!」
「そうだよね!また来年も食べたいなぁ……」
「うん、そうだね!」
とまぁ、そんな感じでイチャイチャと楽しく話していると、田沼がある提案をしてきた。
「ねぇ……中也?久しぶりにさっ、アレ、しない?」
*
田沼は、真っ白なダブルベッドに寝転がった僕の服を、ゆっくり脱がしてきた。
服と乳首が擦れる度に、小さな快感が訪れる。
「あっ……ちょっ……ひゃっ!……早く脱がして……
」
「ダーメ!中也は焦らされた方が興奮するタイプだって知ってるんだからっ!」
「ひゃっ!……らめ……らも……れふ……よ!……っ!せん……田沼……!」
「……中也、今、昔の癖で先輩って言いそうになったでしょう?……全く……えいっ!」
田沼は、僕の額にデコピンをしてきた。
「い……いたい……田沼……何するん……!」
田沼は、唇を、湿った唇を、柔らかい唇を、僕の唇に重ねてきた。
「んっ!……っ……っ!……ん……っ!………ん!……はぁはぁはぁ……」
……田沼の柔らかい唇が離れる。
だが、僕の唇にはまだその感触が残っていた。
……そして田沼は、急に目を真剣な目にして、こう話し始めた。
「中也……君はね、きっと……俺が変われた、あの日の俺の虚像を、今の俺と入れ替えて、sexしようとしているよね?……でも、さ……俺は、今の俺を……あの日から変わった俺を……俺の虚像じゃなくて、今、この時の実像の俺と……sexして欲しいと思っているんだ……」
……僕は、そう田沼に言われ、あることに気付いた。
(田沼は、変わったんだ……もう、あの時の田沼じゃないんだ……繊細で、面倒くさがり屋で、優しい田沼じゃないんだ……)
そう気付いた僕は、つい、涙をポロポロ流してしまった。
……でも、そんな姿を見せて田沼を困らせてはいけないと思ったので、すぐに涙を拭った。
「ご、ごめん!怖かった?」田沼は、僕に謝った。
僕は、慟哭しそうな気持ちを胸にしまい、田沼に
こう応えた。
「大丈夫だよ、田沼。少し感傷に浸り過ぎちゃっただけだからさっ!……だから……続き……しよ?」
「うん……分かった……でもその前に……えいっ!」
田沼は、僕の身体を力強くギュッと抱きしめて、僕をベッドに押し倒した。
そして田沼は、こう耳元で呟いてきた。
「涙を我慢しなくていいんだよ……初めて会った時から、中也はずっと俺のことを考えてくれていたんでしょ?
……俺が去った後も……でも……さ……いいんだよ。
……ずっと誰かのことを心配している人ってね、どんどん自分のことを心配をしなくなっちゃうんだ。
それはね、悪い事では無いんだ。
でも、あんまりそれをしちゃうと、結果的に、相手を心配させてしまうんだよ……
だから、さ……泣きたい時は泣いてもいいんだよ……弱音を吐きたいときは吐いていいんだよ……」
……僕の、初めて会ったときからピンと張り続けていた、心の糸が切れた。
涙がポロポロ、ポロポロと溢れてくる。
「ひっく……あの日からずっと僕は、田沼が心配で……田沼が他の人に取られてしまわないか心配で……ひっく……だから、本当に偶然、編集者と
作家という立場で会えて、とても嬉しくて……
ひっく……でも……田沼が昔見た時よりも、何十倍も大人になっていて……ひっく……だから、もう心配しなくていいかな……って思ったら、何をすればいいか分からなくなって……ひっく……結局……田沼を昔の虚像のままで見てしまったんだ……ひっく……ゴメン……ひっく……」
「そっか……俺こそゴメンね?……中也の気持ちに気づいてあげられなくて……でも、之からは大丈夫だから……君が今まで心配してくれた分、今日からずっと君を心配してあげるから……だから、さっ……もう心配しなくて……いいんだよ……」
「うん……」
涙を拭いながら、枯れた声で応えた。
それから僕達は、sexをした。
*
次の日……
田沼とマンションでのんびりコーヒーを飲みながら、仕事についての会議をしていると、突然田沼がこう言い始めた。
「ねぇ、中也?俺、ふと思ったんだけどね……
昔は君が俺の飼い主だったのに、今では俺が君の飼い主って、なんていうか……時代の流れを感じるよね……」
「確かにね……ふぅ……ふぅ……ふぅ……アチっ」
「……そうだ、お正月って空いてる?」
「うん、空いてるよ?」
「だったら一緒に初詣に行かない?」
「いいね、行こっ!」
そうして初詣に行くことになったのは、また別の話。
この話は全て、"2人が大人になった後の話"になります。
それだけにもし、"高校生しか萌えない!""作者マジありえない!"と思ったなら、ご覧にならないことを大変オススメ致します。
それでも良いという方は、どうぞ、お読み下さい。
*
掌の暖かさで溶けていく雪を見ながら、商店街の大きなクリスマスツリーの前で僕は、田沼をまだか、まだか、と待っていた。
「はぁ……」
白い息を吐くと、スゥーと虚空に消えていった。
……両手に着けた、赤い毛糸の手袋を見てみる。
これは、"編集者"と"小説家"の立場として、田沼に会った年の冬に、田沼から、"クリスマスプレゼント"として貰ったものだ。
赤い毛糸の中に、白い毛糸で描かれている
猫がとっても可愛い。
ふと、田沼が来ていないか、周りを見渡してみた。
カップル、親子連れ、ぼっち……色々な境遇の人々が行き交っていた。
(人、多いなぁ……)
僕は、空を見上げてみた。
少し灰色寄りの、白い雲が広がっていた。
「ぼぉー」
僕は、そんな空になんだか心を奪われた。
……その時だった。突然、手袋を着けた誰かに僕の目を隠された。
「だーれだ!」
優しいバリトンボイスの声が、後ろから聴こえた。
「子供っぽいですよ、たーぬま!」
僕は、僕の目を隠していた手を外して、
後ろを振り向いた。
……そこには僕の予想通り、田沼がいた。
僕がドヤ顔をすると田沼は、
「えーなんで分かったの!?……まさか!……中也は超能力者だったの!?」
と、純粋な目で言った。
「そんな訳ないでしょ、田沼。僕がもし超能力者なら、田沼の心が分かっちゃって、あの時に、田沼のことについて悩んだり、甘酸っぱい恋に身を焦がしたりしなかったよ。」
……僕はあの高校生活を思い出し、もう戻ることが出来ない甘酸っぱい日々を、切なく感じた。
また、僕のセリフに田沼もそれを思い出したのか、田沼も切なそうな顔をした。
空から降り注いでいる雪が、僕達の切ない気持ちを一段と膨らませた。
*
その後僕達は、"ケンラッキー"に行った。
外装は全体的に赤っぽくて、まるでクリスマスの為にあるお店のようだった。
「ドュイーン」
お店の自動ドアが機械的な音を鳴らしながら開いた。
中から、フライドチキンのいい匂いがする。
そんな時、ふと田沼がこう言った。
「ねぇ、中也?どうせだったらテイクアウトでフライドチキン取って、俺の家……と言ってもマンションの一室なんだけど、そこで食べない?」
(うーん……どうしようかなぁ……)と、僕は一瞬迷ったが、田沼と再開したあの日から田沼の家に一度も行ったことが無かったので、田沼に「うん、いいよ!」と二つ返事でオッケーと応えた。
「りょうかい!それじゃあ、ちゃっちゃっとフライドチキン買って、俺の家に行くか!」
「うん!」
そうして僕達は、田沼の部屋へと行った。
*
田沼が住んでいるマンション……どんな場所かと、とても関心を持っていたが、案外普通のマンションだった。
コンクリートで出来た、灰色の壁。
少し埃が舞っている、通路の床。
そんな、ありきたりなマンションだった。
「ほら!この部屋だよ!」
田沼は、自分の部屋を嬉々としながら説明した。
「305号室 田沼」
と書かれた表札が扉の横に掛けてあり、ドアは……
之またありきたりなのだが、小さな覗き穴が上の方にあった。
「さ、入って入って!」
田沼がドアを開けてくれた。
「うん!」
ドアノブを持って、ドアを開けてくれている田沼を横目に、僕は田沼の部屋の中へと入っていった。
*
「ほぇ……なんていうか……田沼らしいね。」
「俺らしいって……それ、いい意味で?」
「うん、そうだよ!」
「そっか!なら良かった!」
(……田沼、相変わらず簡単だな……)
そう思いつつ、改めて玄関を見渡した。
玄関は田沼のあの時の田沼の実家の部屋のように、
とても散らかっていた。
……いや、これは"散らかっている"というよりは、"敢えて散らかしている"ようだ。
なぜなら、靴の向きが変な所で几帳面な田沼らしく、全て同じ向きに向いていたからだ。
「田沼……なんで靴を左に向かせているの……?」僕はさすがに訊かずにはいられなかったので、訊いてみた。
「えっ?……いや、あの、その……散らかしておいたほうが、中也が和みやすいかなぁ……と思って……」
田沼は、しどろもどろしながら応えた。
僕は、まぁ、それも一理あるな、と思いながら、こう言った。
「なるほど……そういう意図があったんだね……
ありがとっ!田沼!」
「いや……こちらこそ……?」
「あの……田沼?とりあえず部屋に入らない?」
「う、うん、そうだね。とりあえず入ろっか」
ということで、僕達は部屋に入った。
*
部屋のソファに座りながら、僕と田沼はけぷっと
ゲップをした。
「いやぁ……美味しかったね!中也!」
「うん!フライドチキンに塩胡椒がよく利いていて
、美味しかったね!ぺろりと平らげちゃったよ!」
「そうだよね!また来年も食べたいなぁ……」
「うん、そうだね!」
とまぁ、そんな感じでイチャイチャと楽しく話していると、田沼がある提案をしてきた。
「ねぇ……中也?久しぶりにさっ、アレ、しない?」
*
田沼は、真っ白なダブルベッドに寝転がった僕の服を、ゆっくり脱がしてきた。
服と乳首が擦れる度に、小さな快感が訪れる。
「あっ……ちょっ……ひゃっ!……早く脱がして……
」
「ダーメ!中也は焦らされた方が興奮するタイプだって知ってるんだからっ!」
「ひゃっ!……らめ……らも……れふ……よ!……っ!せん……田沼……!」
「……中也、今、昔の癖で先輩って言いそうになったでしょう?……全く……えいっ!」
田沼は、僕の額にデコピンをしてきた。
「い……いたい……田沼……何するん……!」
田沼は、唇を、湿った唇を、柔らかい唇を、僕の唇に重ねてきた。
「んっ!……っ……っ!……ん……っ!………ん!……はぁはぁはぁ……」
……田沼の柔らかい唇が離れる。
だが、僕の唇にはまだその感触が残っていた。
……そして田沼は、急に目を真剣な目にして、こう話し始めた。
「中也……君はね、きっと……俺が変われた、あの日の俺の虚像を、今の俺と入れ替えて、sexしようとしているよね?……でも、さ……俺は、今の俺を……あの日から変わった俺を……俺の虚像じゃなくて、今、この時の実像の俺と……sexして欲しいと思っているんだ……」
……僕は、そう田沼に言われ、あることに気付いた。
(田沼は、変わったんだ……もう、あの時の田沼じゃないんだ……繊細で、面倒くさがり屋で、優しい田沼じゃないんだ……)
そう気付いた僕は、つい、涙をポロポロ流してしまった。
……でも、そんな姿を見せて田沼を困らせてはいけないと思ったので、すぐに涙を拭った。
「ご、ごめん!怖かった?」田沼は、僕に謝った。
僕は、慟哭しそうな気持ちを胸にしまい、田沼に
こう応えた。
「大丈夫だよ、田沼。少し感傷に浸り過ぎちゃっただけだからさっ!……だから……続き……しよ?」
「うん……分かった……でもその前に……えいっ!」
田沼は、僕の身体を力強くギュッと抱きしめて、僕をベッドに押し倒した。
そして田沼は、こう耳元で呟いてきた。
「涙を我慢しなくていいんだよ……初めて会った時から、中也はずっと俺のことを考えてくれていたんでしょ?
……俺が去った後も……でも……さ……いいんだよ。
……ずっと誰かのことを心配している人ってね、どんどん自分のことを心配をしなくなっちゃうんだ。
それはね、悪い事では無いんだ。
でも、あんまりそれをしちゃうと、結果的に、相手を心配させてしまうんだよ……
だから、さ……泣きたい時は泣いてもいいんだよ……弱音を吐きたいときは吐いていいんだよ……」
……僕の、初めて会ったときからピンと張り続けていた、心の糸が切れた。
涙がポロポロ、ポロポロと溢れてくる。
「ひっく……あの日からずっと僕は、田沼が心配で……田沼が他の人に取られてしまわないか心配で……ひっく……だから、本当に偶然、編集者と
作家という立場で会えて、とても嬉しくて……
ひっく……でも……田沼が昔見た時よりも、何十倍も大人になっていて……ひっく……だから、もう心配しなくていいかな……って思ったら、何をすればいいか分からなくなって……ひっく……結局……田沼を昔の虚像のままで見てしまったんだ……ひっく……ゴメン……ひっく……」
「そっか……俺こそゴメンね?……中也の気持ちに気づいてあげられなくて……でも、之からは大丈夫だから……君が今まで心配してくれた分、今日からずっと君を心配してあげるから……だから、さっ……もう心配しなくて……いいんだよ……」
「うん……」
涙を拭いながら、枯れた声で応えた。
それから僕達は、sexをした。
*
次の日……
田沼とマンションでのんびりコーヒーを飲みながら、仕事についての会議をしていると、突然田沼がこう言い始めた。
「ねぇ、中也?俺、ふと思ったんだけどね……
昔は君が俺の飼い主だったのに、今では俺が君の飼い主って、なんていうか……時代の流れを感じるよね……」
「確かにね……ふぅ……ふぅ……ふぅ……アチっ」
「……そうだ、お正月って空いてる?」
「うん、空いてるよ?」
「だったら一緒に初詣に行かない?」
「いいね、行こっ!」
そうして初詣に行くことになったのは、また別の話。
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