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秘められた恋
しおりを挟むジェラルドのその冷え冷えとした瞳を見るのは、初めてだった。
私は愛する人の、緑色の瞳を見つめた。
いつも優しく微笑んでくれた彼は、そこにはいなかった。
私は幼い頃からジェラルドが好きだった。
いくら私がジェラルドを好きでも、従兄妹で結婚することは、フィールディングス王国では禁止されていていた。
私はそれを知っていて、叶わない愛をひとり心に秘めていた。
ジェラルドも私に対して、家族としての愛情しか持ち合わせていないのを知っていた。
私がジェラルドを好きだというのは、もちろん隠しきれておらず、公然の秘密として誰も口にしなかった。
ジェラルド本人も知っていたが、私を含めて公に口にする者がいなかったため、知らぬふりをしていた。
おかわいそうな姫さま、と、陰で言われていた。
自分では可哀想だとは思っていなかった。
片想いは片想いで想っている間が幸せなのだから。
だから最期にジェラルドに会えて嬉しかった。
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