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番外編 カッシーラ
ハイタッチ会場はここですか? SIDE:ユリマラ
シス君と会う。
しかもドームの客席から望遠鏡越しじゃなく、バックヤード観覧特別ご招待のプレチケが当たった気分だ。
ニコルと数名のメイド達に香油をたっぷり塗ったボディマッサージを受ける
「はぁ~ラグジュアリー!」
「はい?何です、ユリ様?」
「あ、ああっ、えっと気持ちいいわ~!」
ニコルとメイドの女の子達は大きく頷いて、更に私の体を揉み上げる。
「ユリマラ様が国王妃候補に選ばれるなんてね!」
「あら~私はユリマラ様はこの美貌だもの、いつかは…とは思っていたわ。ホラ、マジアリート様とかぁ!」
きゃああ…とメイド達が悲鳴をあげた。
マジアリート=ボランティ公爵子息、19才とは…甘い顔立ちのクルッとしたエメラルド色の瞳を持つやや童顔のアイドル、マジ君(あだ名)だ。
くぅ~マジ君は推しメン二番手なんだよなぁ!
マジ君も米粒くらいの距離感でしか拝見したことのない天上人(芸能人)だけど、いやいやマジ君の嫁が私?ないわ~妄想でもないよ?ソレ。
まあ今回のハイタッチ会(茶会)も私は一般参加枠だし?シス君に会えるから自分磨きに手は抜きませんけど、茶会は適当にするつもり。
体を磨きあげられて、ドレスを着てメイド総出で化粧とヘアーアレンジをしていると、部屋に次兄のユリハルトが入ってきた。
「おーい、今日陛下と茶会だって?お前、妃候補にマジで選ばれたの?」
私は化粧中なので目だけユリハルトに向けた。
自分の兄だけどさ、美形なんだよ腹立つなぁ。ピンクブロンド色の髪に薄いブルーの瞳。体型はゴリマッチョ系なんだけど、眉目秀麗な顔のお陰でゴリマッチョ感は薄い。
「冷やかしに来たの?」
「いや…護衛。兄上に頼まれた」
兄上…私は4人兄妹だ。上から3番目だ。
長兄のシーベル、次兄のユリハルト、私、妹のシーナだ。
長兄のシーベルは伯爵領で領地運営をしている。因みに次兄のユリハルトは元辺境伯軍、現カッシーラ王国軍に所属している。
顔面偏差値的に皆のアイドル、近衛騎士団に所属していてもおかしくはないほどの美形なのだが、お父様と一緒で男は黙って拳で会話をする系の脳筋男なのだ。
「護衛…って私を?どうして?」
ユリハルト兄はちょっと目を眇めた。
「ベイフィートがまだキナ臭い…何か仕掛けてくるかもしれん」
「っ…!」
ベイフィート王国…私達は独立したカッシーラ元辺境伯に従属して、新たに樹立したカッシーラ王国の住人になった。
それを由としないベイフィート側の人間がいるらしい。主にベイフィート国王妃のプリエレアンナの一派らしい。
実はさ
呼び捨てしちゃうけど私、プリエレアンナに執拗に嫌味を言われたことあるんだよね。
理由は簡単。
クラシス国王陛下がまだ王太子殿下だった時に、ちょっと誘われたことあるんだよね。
それがプリエレアンナの耳に入って、取り巻きを引き連れて私に会いに来ていたって訳。
あ~あ、うざ~い!ちょっと小突けば泣くような女の子に囲まれて何が怖いんだっての。
アラフィフのお局3人に給湯室で囲まれる方が100万倍怖いっての。
でも悪いけど、クラシス陛下ってさ、シス君の出涸らしみたいなビジュアルなんだよねー
年齢的にはシス君の方が後だから、深煎り濃厚イケメンになった…と言うべきか?
つまり良いところは全部シス君に遺伝しちゃったと思うんだよね。
出涸らし兄貴には一ミリも気持ち動きませんわ。
兎に角、色々と思考に耽っている間に支度が全部済んだみたい。
ユリハルト兄と一緒に王宮に向かう馬車に乗った。
「そういやさ、リュージエンス殿下と一緒に、サザウンテロス帝国から来てるヒューズレイ大尉とガロール大尉って強いんだぜ。リュージエンス殿下もスカウザーに所属されているし、手合わせして頂いたけど痺れるくらい強いんだぜ」
「へぇ…」
脳筋男(次兄)の話題って強者は誰か!?みたいなことしかないんだね…そんなんだからさ、女子にモテるのに交際が続かないんだよ、自覚しろ。
王宮に着いて貴賓室に案内された。ところが、貴賓室に入るなりメイド達や綺麗なお姉様、若い男性達に取り囲まれた。
「幼馴染の小説読んでます!」
びっくりした。読者の方々ですか。皆様口々に、カルテルのあの台詞…マレリアのあの場面が~とかとても熱心に読んで下さっているようで、嬉しくなる。
そして時間がきたようで、侍従の方に声を掛けられて茶会の会場に向かっている時に、気がついた。
ちょっと待ってーー!?
茶会のテーブルにシス君(推しメン第一位)マジ君(推しメン第二位)リュージエンス殿下(推しメン第三位)が揃ってるじゃないかー!?
興奮と緊張でガクガク震える体を擦っていると
「どうされましたか?御気分が優れませんか?」
と後ろから声を掛けられて顧みるとそこには…
クール、ドS系イケメン(推しメン第四位)とクールツンデレ系イケメン(推しメン第五位)が揃って立っていた。
しかもドームの客席から望遠鏡越しじゃなく、バックヤード観覧特別ご招待のプレチケが当たった気分だ。
ニコルと数名のメイド達に香油をたっぷり塗ったボディマッサージを受ける
「はぁ~ラグジュアリー!」
「はい?何です、ユリ様?」
「あ、ああっ、えっと気持ちいいわ~!」
ニコルとメイドの女の子達は大きく頷いて、更に私の体を揉み上げる。
「ユリマラ様が国王妃候補に選ばれるなんてね!」
「あら~私はユリマラ様はこの美貌だもの、いつかは…とは思っていたわ。ホラ、マジアリート様とかぁ!」
きゃああ…とメイド達が悲鳴をあげた。
マジアリート=ボランティ公爵子息、19才とは…甘い顔立ちのクルッとしたエメラルド色の瞳を持つやや童顔のアイドル、マジ君(あだ名)だ。
くぅ~マジ君は推しメン二番手なんだよなぁ!
マジ君も米粒くらいの距離感でしか拝見したことのない天上人(芸能人)だけど、いやいやマジ君の嫁が私?ないわ~妄想でもないよ?ソレ。
まあ今回のハイタッチ会(茶会)も私は一般参加枠だし?シス君に会えるから自分磨きに手は抜きませんけど、茶会は適当にするつもり。
体を磨きあげられて、ドレスを着てメイド総出で化粧とヘアーアレンジをしていると、部屋に次兄のユリハルトが入ってきた。
「おーい、今日陛下と茶会だって?お前、妃候補にマジで選ばれたの?」
私は化粧中なので目だけユリハルトに向けた。
自分の兄だけどさ、美形なんだよ腹立つなぁ。ピンクブロンド色の髪に薄いブルーの瞳。体型はゴリマッチョ系なんだけど、眉目秀麗な顔のお陰でゴリマッチョ感は薄い。
「冷やかしに来たの?」
「いや…護衛。兄上に頼まれた」
兄上…私は4人兄妹だ。上から3番目だ。
長兄のシーベル、次兄のユリハルト、私、妹のシーナだ。
長兄のシーベルは伯爵領で領地運営をしている。因みに次兄のユリハルトは元辺境伯軍、現カッシーラ王国軍に所属している。
顔面偏差値的に皆のアイドル、近衛騎士団に所属していてもおかしくはないほどの美形なのだが、お父様と一緒で男は黙って拳で会話をする系の脳筋男なのだ。
「護衛…って私を?どうして?」
ユリハルト兄はちょっと目を眇めた。
「ベイフィートがまだキナ臭い…何か仕掛けてくるかもしれん」
「っ…!」
ベイフィート王国…私達は独立したカッシーラ元辺境伯に従属して、新たに樹立したカッシーラ王国の住人になった。
それを由としないベイフィート側の人間がいるらしい。主にベイフィート国王妃のプリエレアンナの一派らしい。
実はさ
呼び捨てしちゃうけど私、プリエレアンナに執拗に嫌味を言われたことあるんだよね。
理由は簡単。
クラシス国王陛下がまだ王太子殿下だった時に、ちょっと誘われたことあるんだよね。
それがプリエレアンナの耳に入って、取り巻きを引き連れて私に会いに来ていたって訳。
あ~あ、うざ~い!ちょっと小突けば泣くような女の子に囲まれて何が怖いんだっての。
アラフィフのお局3人に給湯室で囲まれる方が100万倍怖いっての。
でも悪いけど、クラシス陛下ってさ、シス君の出涸らしみたいなビジュアルなんだよねー
年齢的にはシス君の方が後だから、深煎り濃厚イケメンになった…と言うべきか?
つまり良いところは全部シス君に遺伝しちゃったと思うんだよね。
出涸らし兄貴には一ミリも気持ち動きませんわ。
兎に角、色々と思考に耽っている間に支度が全部済んだみたい。
ユリハルト兄と一緒に王宮に向かう馬車に乗った。
「そういやさ、リュージエンス殿下と一緒に、サザウンテロス帝国から来てるヒューズレイ大尉とガロール大尉って強いんだぜ。リュージエンス殿下もスカウザーに所属されているし、手合わせして頂いたけど痺れるくらい強いんだぜ」
「へぇ…」
脳筋男(次兄)の話題って強者は誰か!?みたいなことしかないんだね…そんなんだからさ、女子にモテるのに交際が続かないんだよ、自覚しろ。
王宮に着いて貴賓室に案内された。ところが、貴賓室に入るなりメイド達や綺麗なお姉様、若い男性達に取り囲まれた。
「幼馴染の小説読んでます!」
びっくりした。読者の方々ですか。皆様口々に、カルテルのあの台詞…マレリアのあの場面が~とかとても熱心に読んで下さっているようで、嬉しくなる。
そして時間がきたようで、侍従の方に声を掛けられて茶会の会場に向かっている時に、気がついた。
ちょっと待ってーー!?
茶会のテーブルにシス君(推しメン第一位)マジ君(推しメン第二位)リュージエンス殿下(推しメン第三位)が揃ってるじゃないかー!?
興奮と緊張でガクガク震える体を擦っていると
「どうされましたか?御気分が優れませんか?」
と後ろから声を掛けられて顧みるとそこには…
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