1 / 21
涙目でパンダ目
しおりを挟む
「ラジェンタ=バラクーラ、君とは婚姻出来ない!私には愛する人が出来たのだ!」
あ……成程、うんうん。そりゃそうだな。やっと言い出したか。しかし時間かかったな~
若い子と張り合うと疲れるとか、目の前でキラキラしているイケメン王子様が息子か孫のように思えて仕方なかったとか…言い訳はしないけどね。
このブリブリのドレスとか派手派手なメイクとか、一緒に考えて編み出してくれていた、メイドやお母様の努力がやっと報われる…
しかしこんな退場の仕方不本意だ…そのことで悔し涙が出る。おおっとマズい、マスカラ落ちちゃう…
「ラジー…泣いているのか…?」
スワイト=ワイジリッテルベンシ、スワイト王太子殿下は綺麗なアイスブルー色の瞳を見開いた。
私は涙が滲む目をハンカチで拭いた。げえっ…マスカラが落ちた…ウォータープルーフとかじゃないしなぁ…今、絶対パンダ目になってるよ。
実はこの派手なメイクも自分の好みではない。
このスワイト王太子殿下が派手な雰囲気の女性が大好き…との情報を基に作り上げたフルメイクだ。
今、王太子殿下の横に寄り添っているのは大人しめのメイクの可愛らしい表情をしている伯爵家の令嬢だ。
やっぱり私が掴んだ情報は偽物か。偽物に踊らされたフリをしていて良かった。
よしよし…この世界のモットーは情報を制する者は貴族社会も制すだ。
そろそろいいか。マスカラの滲んだ不細工な顔を王太子に見せる訳にはいかない。ハンカチで目元を押さえつつ頭を静かに下げ腰を落とした。
「ラジー…」
スワイト王太子殿下とは私3才、殿下5才の頃からの付き合いだ。彼の成長を見守ってきたという自負と母のような気持ちで接してきた自分もいる。
前世では子なしの未婚の享年50才ですけどね。あ、ちなみに私、異世界転生というものでこちらに来たようですね。その辺りはあまり詳しくないので適当です。
前世で未婚なうえに子供もいない私だからこそ、スワイト殿下の成長を見るのがすごく楽しみだった。あんな小さくて天使みたいだった男の子がこんなに大きくなって…という気持ちもある。そして好きな人が出来て巣立っていく。
この気持ち…息子の彼女(嫁)に対するジェラシーに近いかも…何だか悲しいやらおかしいやらで複雑な心境だ。
「それは…よう御座いました、どうかお幸せに」
ちょっと笑いが混じった声になってしまった。腰を落としたまま2、3歩後ろに下がってそのままクルリと踵を返すと、急がず騒がず退室をした。
「ま…!待ってっラジー?ラジー!?」
何をそんなに絶叫する必要があるんだろう?しかし振り向けない…マスカラが落ちてパンダ目だからだ…。
扉を開けて廊下に出ると傍仕えのメイドのマサンテがパンダ目の私の顔を見て驚いた顔をした。
「ラジー様っお化粧が…」
マサンテはスッ…と近づいて来るとポケットからメイク道具を出してきて、手早くメイク直しをしてくれた。
「ごめんね、マサンテ」
「何を謝られることがありますか…」
マサンテもちょっと涙ぐみかけている。私はマサンテを促して廊下を進む。
「どうやらスワイト殿下の好み…上手くいったみたいね。掴んだ情報は派手な女だったものね」
「王子の好みはやはり大人しい女性でしたか?やはり偽情報を掴まされましたね」
私は少し歩く速度を速めた。
「故意かうちの諜報が下手をしたか…すぐに調べましょう。それと、もう準備してくれている?」
そう言うとマサンテは悲しそうな顔をした。
「お嬢様、やはりやめませんか?お嫁に行かなくてもこのまま…」
「マサンテ、それに関しては話はついているわ。スワイト殿下とあの伯爵家のルルシーナ様が近づいた時にもう決めていたことよ」
そう、一年前
ルルシーナ様が暴漢に襲われている所を、たまたまスワイト殿下が通りかかり助けるという運命の出逢いがあった。
それから何度も2人は偶然が重なり何度も出会い、お互いを運命の相手だと思ったらしい。
ああ、バカらしい。
スワイト殿下って、性格は夢見る乙女だからな~私も最初は諌めたり、伯爵令嬢を遠ざけようとしたけれど、その度に邪魔をされた。
あの伯爵家に結構な後ろ楯がついているわね。私は両親と兄と弟、皆で話し合った。ここでスワイト王太子殿下のご不興を買って、後々の公爵家の立ち位置を危うくすることは出来ない。
うちにも、前国王陛下という後ろ楯が付いていらっしゃる。前国王陛下の顔を立てる為に、そこそこ王太子妃候補として頑張っている姿を見せつつ…静かに候補から外れる様に上手く仕向けてきた。
負け戦になったとて…味方を負傷させてまで私が生き残ることはないわ。
「気持ちを切り替えましょう…引き続きマサンテには迷惑をかけるけど…」
「何をおっしゃいますやら!実は私、とても興奮しております。お嬢様のお話になる料理屋…今からお手伝いするのが楽しみです」
「ありがとう。私も楽しみだわ」
そう…私は王太子妃候補から外れたら是非とも、やってみたいことがあったのだ。
それは『小料理屋の美人女将』になること。
異世界人である私の前世はおひとり様の地味な事務員だった。一人暮らしで料理を作るのは好きだったし、腕に自信もあった。調理師免許も取った。コツコツ貯金もしていた。ただ圧倒的に足りないものがあった。
見た目だよ!見た目!はんなりとした色っぽい女将な見た目が無かった!
チビでデブでとてもじゃないけど自分の理想とする女将像には、どう足掻いてもなれなかったのだ。
だがしかし、今の私は違う。
マサンテと廊下を歩きながら窓に映った自分の姿を見て思わずニヤリと笑ってしまう。
はんなりとした和服美人ではないけれど美人には違いない。こうなれば可愛いエプロンをつけた年齢不詳の可愛い系女将になるしかない!いや、なってみせる!
そのために幼少の頃より、家人に頼み込んで料理を作り続けてきた。醤油や味噌…鰹節に昆布…実はかなり遠方の国だがこの世界でも近い食材を産出している地域はある。
時間はかかったけど、食材を集めるとコツコツ調味料作りに没頭し、それを知人や領民に振る舞っているうちに評判になり、うちの領地内で『ショーユ』『オミソ』は人気の特産品になったのだ。
下準備は万全だ。
◇◇◇◆ ◆ ◆◇◇◇◆ ◆ ◆
「伯爵家が何か仕掛けてくるかしら…」
手早く手荷物を片付けると馬車に乗り、昼過ぎには城を後にした。全て予定通りだ。
「バラクーラ家は自領に完全に引っ込みますし、お嬢様は雲隠れ…此方には伯爵家に反意を見せるつもりもありませんし、深追いはしてこないでしょう」
マサンテの返事に頷き返して、窓の外を見る。
今、私の両親は公爵家の領地で特産品の商会と私が立ち上げた、『イザカヤ』の経営に掛かりきりだ。長兄のクルエンダはそれの補佐。次兄のカインダッハは軍部の大尉で出世頭だ。下の弟はまだ小さいし大丈夫だ。
うちの家族は良い意味で図太い。このまま王都…王家から離れても自領の収入だけで十分やっていける。
そうなれるように、私が家族をサポートしてきたつもりだ。なんと言っても、家族の中じゃ、私は祖父母よりも年上だしね。
とか、考えている間に馬車は止まった。
「お嬢様、着きましたよ」
御者のラヤンが開けてくれたので、外へと降り立った。私はラヤンとマサンテと大通りから路地へ一つ入った所にある家の前に立った。
一階は店舗、二階に住居がある。
『小料理屋ラジー』今日から私達のお城になる。
「さあ、マサンテ!まずはお店の中のお掃除から始めましょうか」
あ……成程、うんうん。そりゃそうだな。やっと言い出したか。しかし時間かかったな~
若い子と張り合うと疲れるとか、目の前でキラキラしているイケメン王子様が息子か孫のように思えて仕方なかったとか…言い訳はしないけどね。
このブリブリのドレスとか派手派手なメイクとか、一緒に考えて編み出してくれていた、メイドやお母様の努力がやっと報われる…
しかしこんな退場の仕方不本意だ…そのことで悔し涙が出る。おおっとマズい、マスカラ落ちちゃう…
「ラジー…泣いているのか…?」
スワイト=ワイジリッテルベンシ、スワイト王太子殿下は綺麗なアイスブルー色の瞳を見開いた。
私は涙が滲む目をハンカチで拭いた。げえっ…マスカラが落ちた…ウォータープルーフとかじゃないしなぁ…今、絶対パンダ目になってるよ。
実はこの派手なメイクも自分の好みではない。
このスワイト王太子殿下が派手な雰囲気の女性が大好き…との情報を基に作り上げたフルメイクだ。
今、王太子殿下の横に寄り添っているのは大人しめのメイクの可愛らしい表情をしている伯爵家の令嬢だ。
やっぱり私が掴んだ情報は偽物か。偽物に踊らされたフリをしていて良かった。
よしよし…この世界のモットーは情報を制する者は貴族社会も制すだ。
そろそろいいか。マスカラの滲んだ不細工な顔を王太子に見せる訳にはいかない。ハンカチで目元を押さえつつ頭を静かに下げ腰を落とした。
「ラジー…」
スワイト王太子殿下とは私3才、殿下5才の頃からの付き合いだ。彼の成長を見守ってきたという自負と母のような気持ちで接してきた自分もいる。
前世では子なしの未婚の享年50才ですけどね。あ、ちなみに私、異世界転生というものでこちらに来たようですね。その辺りはあまり詳しくないので適当です。
前世で未婚なうえに子供もいない私だからこそ、スワイト殿下の成長を見るのがすごく楽しみだった。あんな小さくて天使みたいだった男の子がこんなに大きくなって…という気持ちもある。そして好きな人が出来て巣立っていく。
この気持ち…息子の彼女(嫁)に対するジェラシーに近いかも…何だか悲しいやらおかしいやらで複雑な心境だ。
「それは…よう御座いました、どうかお幸せに」
ちょっと笑いが混じった声になってしまった。腰を落としたまま2、3歩後ろに下がってそのままクルリと踵を返すと、急がず騒がず退室をした。
「ま…!待ってっラジー?ラジー!?」
何をそんなに絶叫する必要があるんだろう?しかし振り向けない…マスカラが落ちてパンダ目だからだ…。
扉を開けて廊下に出ると傍仕えのメイドのマサンテがパンダ目の私の顔を見て驚いた顔をした。
「ラジー様っお化粧が…」
マサンテはスッ…と近づいて来るとポケットからメイク道具を出してきて、手早くメイク直しをしてくれた。
「ごめんね、マサンテ」
「何を謝られることがありますか…」
マサンテもちょっと涙ぐみかけている。私はマサンテを促して廊下を進む。
「どうやらスワイト殿下の好み…上手くいったみたいね。掴んだ情報は派手な女だったものね」
「王子の好みはやはり大人しい女性でしたか?やはり偽情報を掴まされましたね」
私は少し歩く速度を速めた。
「故意かうちの諜報が下手をしたか…すぐに調べましょう。それと、もう準備してくれている?」
そう言うとマサンテは悲しそうな顔をした。
「お嬢様、やはりやめませんか?お嫁に行かなくてもこのまま…」
「マサンテ、それに関しては話はついているわ。スワイト殿下とあの伯爵家のルルシーナ様が近づいた時にもう決めていたことよ」
そう、一年前
ルルシーナ様が暴漢に襲われている所を、たまたまスワイト殿下が通りかかり助けるという運命の出逢いがあった。
それから何度も2人は偶然が重なり何度も出会い、お互いを運命の相手だと思ったらしい。
ああ、バカらしい。
スワイト殿下って、性格は夢見る乙女だからな~私も最初は諌めたり、伯爵令嬢を遠ざけようとしたけれど、その度に邪魔をされた。
あの伯爵家に結構な後ろ楯がついているわね。私は両親と兄と弟、皆で話し合った。ここでスワイト王太子殿下のご不興を買って、後々の公爵家の立ち位置を危うくすることは出来ない。
うちにも、前国王陛下という後ろ楯が付いていらっしゃる。前国王陛下の顔を立てる為に、そこそこ王太子妃候補として頑張っている姿を見せつつ…静かに候補から外れる様に上手く仕向けてきた。
負け戦になったとて…味方を負傷させてまで私が生き残ることはないわ。
「気持ちを切り替えましょう…引き続きマサンテには迷惑をかけるけど…」
「何をおっしゃいますやら!実は私、とても興奮しております。お嬢様のお話になる料理屋…今からお手伝いするのが楽しみです」
「ありがとう。私も楽しみだわ」
そう…私は王太子妃候補から外れたら是非とも、やってみたいことがあったのだ。
それは『小料理屋の美人女将』になること。
異世界人である私の前世はおひとり様の地味な事務員だった。一人暮らしで料理を作るのは好きだったし、腕に自信もあった。調理師免許も取った。コツコツ貯金もしていた。ただ圧倒的に足りないものがあった。
見た目だよ!見た目!はんなりとした色っぽい女将な見た目が無かった!
チビでデブでとてもじゃないけど自分の理想とする女将像には、どう足掻いてもなれなかったのだ。
だがしかし、今の私は違う。
マサンテと廊下を歩きながら窓に映った自分の姿を見て思わずニヤリと笑ってしまう。
はんなりとした和服美人ではないけれど美人には違いない。こうなれば可愛いエプロンをつけた年齢不詳の可愛い系女将になるしかない!いや、なってみせる!
そのために幼少の頃より、家人に頼み込んで料理を作り続けてきた。醤油や味噌…鰹節に昆布…実はかなり遠方の国だがこの世界でも近い食材を産出している地域はある。
時間はかかったけど、食材を集めるとコツコツ調味料作りに没頭し、それを知人や領民に振る舞っているうちに評判になり、うちの領地内で『ショーユ』『オミソ』は人気の特産品になったのだ。
下準備は万全だ。
◇◇◇◆ ◆ ◆◇◇◇◆ ◆ ◆
「伯爵家が何か仕掛けてくるかしら…」
手早く手荷物を片付けると馬車に乗り、昼過ぎには城を後にした。全て予定通りだ。
「バラクーラ家は自領に完全に引っ込みますし、お嬢様は雲隠れ…此方には伯爵家に反意を見せるつもりもありませんし、深追いはしてこないでしょう」
マサンテの返事に頷き返して、窓の外を見る。
今、私の両親は公爵家の領地で特産品の商会と私が立ち上げた、『イザカヤ』の経営に掛かりきりだ。長兄のクルエンダはそれの補佐。次兄のカインダッハは軍部の大尉で出世頭だ。下の弟はまだ小さいし大丈夫だ。
うちの家族は良い意味で図太い。このまま王都…王家から離れても自領の収入だけで十分やっていける。
そうなれるように、私が家族をサポートしてきたつもりだ。なんと言っても、家族の中じゃ、私は祖父母よりも年上だしね。
とか、考えている間に馬車は止まった。
「お嬢様、着きましたよ」
御者のラヤンが開けてくれたので、外へと降り立った。私はラヤンとマサンテと大通りから路地へ一つ入った所にある家の前に立った。
一階は店舗、二階に住居がある。
『小料理屋ラジー』今日から私達のお城になる。
「さあ、マサンテ!まずはお店の中のお掃除から始めましょうか」
1
あなたにおすすめの小説
最強の滅竜士(ドラゴンバスター)と呼ばれた俺、チビドラゴンを拾って生活が一変する
八神 凪
ファンタジー
滅竜士(ドラゴンバスター)の通り名を持つ冒険者ラッヘ、二十八歳。
彼の住んでいた町はその昔ドラゴンの攻撃により焦土と化し、両親や友人、知り合いを多く失った。
それから逃げ去ったドラゴンを倒すため、復讐の日々が始まる。
死を何度も覚えるような修行の末、ドラゴンをたった一人で倒せるほど鍛えることができた。
そして十年の月日が流れ、約三十頭のドラゴンを討滅した彼は『滅竜士(ドラゴンバスター)』として有名になっていた。
だが、とある日に受けたドラゴン討伐から、彼の生活は変わっていく。
ドラゴンに関する秘密と共に――
【研磨】追放されたゴミ拾い令嬢、実は原子レベルの【磨き上げ】で世界を新生させる ~ボロ屋敷を神殿に、錆びた聖剣を究極の神器にリセットしたら、
小林 れい
ファンタジー
公爵令嬢アイリスは、触れたものを少しだけ綺麗にする地味なギフト【清掃(クリーニング)】しか持たない「無能」として、第一王子から婚約破棄され、帝国最果ての「不浄の地」へ追放される。
そこはかつての激戦地であり、呪われた魔導具や錆びた武器、さらには汚染された大地が広がる、文字通りの「ゴミ捨て場」だった。 しかし、彼女の能力の本質は【清掃】ではなく、対象の原子を整え、摩擦と不純物を極限まで削ぎ落とす【超精密研磨(ハイエンド・ポリッシュ)】だった。
アイリスが「安眠したい」という一心でボロ屋敷の一角を磨き上げた瞬間、その部屋は伝説の聖域を凌ぐ魔力を放ち始める。彼女が拾った「錆びた鉄くず」は、不純物を削ぎ落とされることで、神さえも斬り裂く「究極の神器」へと変貌を遂げていく。
やがて、彼女の作り出した「世界一清浄な場所」を求めて、呪われた英雄や、美しさを失った精霊たちが続々と集まり始め――。
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
「役立たず」と追放された宮廷付与術師、実は世界律を書き換える『神の言葉』使いでした。~今さら戻れと言われても、伝説の竜や聖女様と領地経営で忙
eringi
ファンタジー
勇者パーティの縁の下の力持ちとして尽くしてきた宮廷付与術師のアレン。
しかしある日、勇者から「お前の支援魔法は地味で効果がない」とパーティを追放されてしまう。
失意のアレンは辺境の森で静かに暮らそうとするが、そこで自分が使っていた『支援魔法』が、実は世界の理(ことわり)すら書き換える古代の神代魔法『神の言葉(ルーン)』だったことに気づく……いや、本人は気づいていない。
「え? これくらいの結界、普通じゃないのか?」
アレンが伝説のフェンリルを愛犬にし、災厄のドラゴンを「トカゲ」と勘違いして手懐け、ついでに亡国の聖女を救ってハーレムを築いている頃――。
アレンを失った勇者パーティは、彼の支援なしではスライムにすら苦戦するほど弱体化していた。
「頼む、戻ってきてくれ!」と泣きつかれるが、もう遅い。
これは、無自覚に最強の力を振るう青年が、辺境で幸せを掴み、元仲間たちがどん底に落ちていく物語。
異世界に無一文投下!?鑑定士ナギの至福拠点作り
花垣 雷
ファンタジー
「何もないなら、創ればいい。等価交換(ルール)は俺が書き換える!」
一文無しで異世界へ放り出された日本人・ナギ。
彼が持つ唯一の武器は、万物を解析し組み替える【鑑定】と【等価交換】のスキルだった。
ナギは行き倒れ寸前で出会った、最強の女騎士エリスと出会う。現代知識とチート能力を駆使して愛する家族と仲間たちのために「至福の居場所」を築き上げる、異世界拠点ファンタジーストーリー!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる