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探してるよ
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「好きや。」
俺が彼女に言葉を掛けると、
彼女は、
びくっと反応して、
俺の眼と目が合うと目を大きく見開き、
眉を歪ませ、
唇を震わせ、
肩を大きく揺らして、
髪の毛をぐっしゃと掴んで耳を塞いだ 。
「そんなん、言わないで よ 。」
「何でや?」
彼女は、
泣き始めた。
「 俺のこと、嫌いなんか?」
優しく問いかけた。
嫌いなら嫌いと、早く拒絶してくれ。
離れたないけど、無理させるんはもう嫌やねん。
「ちっがうっ。」
彼女は大きな声でそう答えると、
違う、違うと何度も首を横に振った。
「じゃぁ、何で泣いてんねん?」
彼女は動きをぴたっと止めて、
俺を見つめた。
「 好き だよ 。」
掻き消されそうな声で、そう告げた。
( なら、何で泣くの?
どうして、俺が好きだと言ったら震えるの?)
わかんないよ、
わからない、
オレハキミガワカラナイヨ。
「 離れないで。
ずっと、傍に居て?」
君は弱弱しく俺の手を握った。
「 ずっと、傍に居るやんか。」
頭を撫でると、
君はやっぱり何故か涙を流した 。
嫌いじゃないの?
好きなの?
君は、俺のことを見てくれてるの?
何が君を泣かせているの?
俺なの?
俺、そない信用ないん?
俺は君をそんなに不安にさせてしまっているの?
「 愛してるよ 。」
君はそう俺の唇に口付けをした。
(愛してるよ、俺も。なのに、君と俺は幸せな恋愛じゃない気がするのはどうしてなの?)
俺が彼女に言葉を掛けると、
彼女は、
びくっと反応して、
俺の眼と目が合うと目を大きく見開き、
眉を歪ませ、
唇を震わせ、
肩を大きく揺らして、
髪の毛をぐっしゃと掴んで耳を塞いだ 。
「そんなん、言わないで よ 。」
「何でや?」
彼女は、
泣き始めた。
「 俺のこと、嫌いなんか?」
優しく問いかけた。
嫌いなら嫌いと、早く拒絶してくれ。
離れたないけど、無理させるんはもう嫌やねん。
「ちっがうっ。」
彼女は大きな声でそう答えると、
違う、違うと何度も首を横に振った。
「じゃぁ、何で泣いてんねん?」
彼女は動きをぴたっと止めて、
俺を見つめた。
「 好き だよ 。」
掻き消されそうな声で、そう告げた。
( なら、何で泣くの?
どうして、俺が好きだと言ったら震えるの?)
わかんないよ、
わからない、
オレハキミガワカラナイヨ。
「 離れないで。
ずっと、傍に居て?」
君は弱弱しく俺の手を握った。
「 ずっと、傍に居るやんか。」
頭を撫でると、
君はやっぱり何故か涙を流した 。
嫌いじゃないの?
好きなの?
君は、俺のことを見てくれてるの?
何が君を泣かせているの?
俺なの?
俺、そない信用ないん?
俺は君をそんなに不安にさせてしまっているの?
「 愛してるよ 。」
君はそう俺の唇に口付けをした。
(愛してるよ、俺も。なのに、君と俺は幸せな恋愛じゃない気がするのはどうしてなの?)
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