嘘つきキス

騙される方が悪いねんで？

何時だって貴方は、

私に、

教えてくれない…。



秘密なの。





都合が悪くなったら、
貴方は、
私にｷｽを降らせる。

愛なんてないよね。








　嘘吐きｷｽ

気付いてたの　。

私は、貴方の遊び相手なんだってことに　。

誕生日、
お祝いする気だったけど、

「ねー、１１日さどーしよか？」

って、笑顔で聞いた私に、
二郎は、
一瞬苦笑いして、

「　何もせんでええよ　。
その日仕事やねん　。」

って言って、

「前、１１日は暇やって言ってたんやんか。」
って言おうとした私の言葉を予測していなのか、

何も言わずに、

私の唇を、
塞いだ……。

「……んっ……。」

私の言葉何か聞いてくれない。



ほら、
苦しいのに、
やっと離れたと思ったら、
またすぐに、

ｷｽ、

ｷｽ。

私の舌に、
貴方の舌はまとわりついてくる。

二郎は、

私に身体の欲しか満たす気はないのかな…？

酸素不足からなのか、

私の心は、

苦しくなっていく。



顎を伝うお互いの唾液。





私は、二郎に惚れて居る。
好き。

大好き。



愛してる。



でも、
二郎は、私のことなんか、
ただの都合の良い女としか思ってないよね…。








「……なぁ、今日ええ？」
ｷｽを止めたと思ったら、
私の服を脱がしながら、

そう囁いた。

私が嫌って言ったら、

二郎は、
どー思うのかな？

使えないって思うかな？

面倒って思うかな？








「……んっ……。」

私は頷いて、
彼の首に腕を回した。

「やと、思った！
　溜まってたんちゃう？
　俺も、
欲求不満やったし
　淫乱な所、
嫌いちゃうよ笑」

二郎はそう言って笑いながら、

私のことを押し倒した。