最短カレーディナー

神奈川雪枝

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美味しいやんけ

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久しぶりのデート。
着飾ったよ、気分的に。
なんだかんだいっても好きだし?
会いたいに決まってるじゃん。

「 今日、どーする?」

「めしっ。」

「あぁ~お腹空いたの?」

「スタジオこもってたからな。笑」

「えっ、御飯食べてないのっ?」

「ん~。」

彼は華奢だ。
なのに、強く見えるのは目力が鋭いからなのかもしれない。

「 何食べたいの~?」

「そやなぁ~、カレー?笑」

「カレー?」

「アカン?」

「いや、別にいいけど~。」

カレーって。
おい、デートでカレーってなんだよ一体っ。

カレー屋さん見つけて、
さくさく入店して。
メニュー見て、
頼んで。

カレー運ばれてきて、
彼は無言でがっついていた。

(何で私は今日に限って白のワンピなんか着てきたんだろう。)

ていうか、
カレーうどんってチョイス自体、
諦めてるよね 。苦笑

「うまかったあぁ~。」

「えらいご機嫌やな~。」

「最近まともに飯食ってなかったから。笑」

「も~相変わらず不規則やな~。」

「ちゃうって、俺のせいじゃなくて仕事のせいやん。」

「言い訳しないの~。」

「厳しいな~。笑」






      最短カレーディナー。




「次どーする?」

「寝るっ。」

「は?」

「眠くなった。笑」
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