Kissから始まる

神奈川雪枝

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ドキドキ

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私は昔から本を読むのが大好きで。

放課後は毎日のように図書室に通っている。





   kissから始まる。





放課後、今日も私は一人図書室に向う。

一緒に帰る友達を待つ為の暇潰しとして。



図書室は相変わらず閑散としていて、

図書委員の男の子しか居ない。



でも寧ろ逆に私はこんな静かな空間が大好きだったりする。

(時間が止まってる感じが好きなんだよね~、異空間みたいな~。←)



なんとなく手に取った本は、推理小説だった。

日の当たる席で一人、読み始める。

(太陽の光、気持ちいいなぁ~。)

(今日もなんか疲れたなぁ~。)





(何か、眠くなってきたなぁ~。)





私はそのまま瞼を閉じた。



「 ん 。」



唇に違和感、何だか息苦しくて目を開けた。



(あ、この人、確か、図書委員の男の子だ 。)

なんてぼんやり考えている場合じゃなくて、何で、キス、してるの ?

やだ、怖いっ。



「んんっ。」



彼の胸をバシバシと叩くと、ゆっくりと彼の顔は離れた。

バチっと、目線が重なる。



彼はニヤっと笑うと、

「俺ちゃうくて、図書室で居眠りしてる自分が悪いんやからな。」

と言うと、スタスタと図書室を出て行った。



「え。」

(私が悪いの?!)



図書室に何かもう行くもんかと思ったはずなのに、

私はまた放課後、図書室を訪れていた。



図書室に入ると、カウンターに居る彼と目が合った。

彼はまたニヤっと笑う。



昨日全然読めなかった推理小説を手にとって、

私はまた昨日と同じ席に座る。



ページを捲る手が止まる、

気がついたら、目で彼のことを見つめてしまう。



「 何見てんの?」



はっとして隣を見ると、彼がニヤニヤしながら座っていた。



「手、全然動いてないけど?俺の事、見てたやろ?笑」



「み、見てないよっ。」



「嘘ついちゃってー。俺の事、好きなんやろ?笑」



「は?好きな訳ないじゃん。」



私はそういうと、彼にキスをした。

彼の驚いた顔を見て、私はそのまま席を立った。



私はそして今日もまた、図書室に行くのだ。

カウンターに彼の姿はない。

(今日は当番じゃないのかな?)

推理小説を読もうと棚を探しても見当たらない。

ふと、いつも座る席を見たら、彼が居た。



「 何してんの?」



彼の手には、私が探していた推理小説。



「 何って、待ってた。」



「 私のこと ?」





「 俺の事、好きやろ?」



言葉とは対照的に不安気な彼が可愛い。



「 好きじゃないよ。」



「嘘やんっ。」



「 笑 」



彼の手を握りながら、彼にキスをする。



「ちょ 。」



彼の顔がまた真っ赤に染まっていく 。



「ぼーっとしてる方が悪いよね?笑」



私が笑うと彼はにやりと笑って、私にキスをしてきた。



「んっ。」



「やっぱり俺の事、好きやろ?」
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