不承知の事でございました。

神奈川雪枝

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大好きです

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「高橋さんが居れば何でも大丈夫な気がします。」


これが私の口癖だった。


入社した時の一目ぼれだった。
年齢の差とか上司とか部下とか、
そんなのどうでもよくて、
ただ純粋に大好きだった。

そんな時に一緒に関西に出張に行くことになった。
チャンスが来たと思った。

ご飯も別でいいとか言われたけど、
私はめげずに誘った。

日本酒の力を借りて、
私の部屋に高橋さんを入れた時は、
嬉しさで胸が躍った。

勢いに任させて告白をした。
振られると思っていた。
だったらせめて、
1回だけでも抱いて欲しいと思ったのだ。

2日目も高橋さんは私を避けようとする。

この出張の時じゃないと、
きっともうチャンスはない。

押すしかないと思った。

3日目最終日、
泊まるか帰るか、
どっちか好きな方にしろと言われた。

頼れる上司の高橋さんが好きだけど、
この時ばかりはむかついた。

私の事、
出張で終わらせる気だと思ったから。

新幹線でも忘れてほしくない想いで、
言葉とは裏腹に、
高橋さんに触れていた。

勝手にしろと言われたので、
私は宣言通り
高橋さんと居るために、
彼の後をついていって。

高橋さんは呆れていたけど、
優しいから私を受け入れてくれた。

部屋に入るなり、
私は彼に抱き付いた。

「返事、きかせてくれますか?」

好きでもない女の事を2日も抱いたりはしないはず、
微かな勝算にかけた。

「 俺のどこがいいんだよ?
 お前より10も離れてるんだぞ?」

「私は気にしません。」

「俺が気にする。」

「なのに、やったんですか?
 ひどい。」

なんだそんなことかと思った。
年齢なんて、
私は最初から気にしてなんていないのにと、
彼にキスを降らした。

「高橋さん、早く決めて。」
もう目に見えていた。
高橋さんのズボンから主張している物に訴えかけるために、
股の間へと入っていく。

「ねぇ、早く。」

耳元で囁くと、
高橋さんは力強い腕で私を抱きかかえて、
寝室まで運んでいく。

好きな人に抱いて貰えるなんてと、
私は一人感動する。

「本当に俺でいいのか?」
高橋さんは私の胸をなめながら、
そう確認する。

「私は、高橋さんがいいんですっ。」

(まだ迷ってる。)

がばっと彼の迷いを消すように、
私自ら足を広げた。

「高橋さんが居れば、なんでも大丈夫な気がする。」と。

私はずっとずっと、
勝典さんが大好きでした。

今こうして2人で一緒に過ごせて、
毎日繋がれて、
とっても幸せです。


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