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ん?
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「本田の彼女って、甘えんぼ?」
「いきなり、どーしたん?」
「いや、俺あの子とは付き合えへんなぁーって思って。」
「は?」
「いや、別に深い意味とか全然ないからっ。」
「別にええやん、俺の彼女は俺だけが好きやったらそれでええの。
つか、青山くん彼女居るやんか。」
「本田、そんなにおこんなって。」
本田の彼女、
別に普通に可愛い子だとは思うんやけどさー、
何かなんとなく、俺には合わへんなぁーって思った。
「 二郎くんっ。」
「なん?」
「早く帰ってくるなら来るで、メールしてよねっ。」
「あぁー、忘れてたわ。」
「もうー、この前も言ったでしょうー?
メールくれたら、ご飯ちゃんと用意するのにー。」
玄関開けて入ったら、
彼女の雪枝が来ていて、
エプロン姿でお出迎えっていうかがちゃってやった瞬間、
どたばたやってきた。
(エプロン姿、なんや久しぶりに見るなぁ~。)
「 お前、学校は?」
「今日、午前授業だったのー。
二郎君昨日、夜家に帰れるかもってメールしたでしょ?
だから、金曜日だし泊まろうって思ってねー。」
キッチンでうーんって何か考えながら、雪枝は言った。
俺はソファに座って、ビール。
「二郎君、今日鍋にしようっか?」
「鍋ー、わかった。」
「二郎君と一緒に夜ご飯食べれるってわかってたら、
ちゃんとスーパーで食材買ってきたのにー。」
とんとんとんって規則正しい包丁の音。
テレビ見て笑ってたら、
「二郎君ー、もうすぐ出来るから机の準備お願いー。」って。
ビール飲むのやめて、(あーテレビ面白いんになぁー。)
雪枝に指示されるがまま用意した。
「「いただきます。」」
食卓に向かいあって、
二人鍋。
「二郎君っ、ちゃんと野菜も食べるんだよー。」
っていいながら、雪枝は肉ばっかり取ってる気がする。
「雪枝も、野菜くわなあかんやろ。」って言ったら、
「今丁度食べようってしてたのー。」って。
大学生の雪枝は、
しっかりしていて、
家庭科サークルの部長だけあって、
料理上手いし。
そんな事を考えながらぼーっと雪枝見てたら、
「手止まってるよ、二郎君っ。」って。
たまに年下の癖にうるさいって思う事もあるけど。
(俺にはやっぱり雪枝みたいなんがええなぁーって思うねん。)
・
・
・
夜、
ベッドに二人。
「ねぇー、二郎君?」
「なんー?」
「私の事、好きー?」
「 ……。」
「ねぇー?」
「はよ、寝ぇー。」
(そんなん、好きやから一緒に居るんやろっ。)
「二郎君の意地悪ー。」
*
「何で好きって聞いてくんねやろ?」
「どーしたん?」
「好きって聞かんでもさー、好きやから居るに決まってるやん。」
「俺もそー思うわ。」
「女の子は言葉にしないと伝わらんもんやで?」
*
「 雪枝ー?」
「 意地悪さんは嫌いですー。」
「拗ねてんの?」
「べっつにー。」
しっかりしてそうでも、年下やしなぁ。
不安になったりとかしたん?
(そーいえば、最近あんまり会えてなかったかも。)
「 雪枝、好きやで。」
「 私も好きだよ。」
「これで、満足したー?」
「微妙ー。」
「なんやねん、それ。」
「二郎君が好きって言ってくれるの、珍しいねー。」
「言って欲しかったんやろ?」
「 明日は、仕事?」
「休みやでー。」
「 じゃぁ、まだ寝なくてもいいじゃんー。」
「あ?」
「私も休み。」
「だから?」
「 もっと、愛してよっ。」って、
雪枝が俺に跨り、キスをしてきた。
「 雪枝から誘ってくるなんて、珍しいなぁ~。」って、
俺も応えるんやけどな。
* 久しぶりの休日。
「いきなり、どーしたん?」
「いや、俺あの子とは付き合えへんなぁーって思って。」
「は?」
「いや、別に深い意味とか全然ないからっ。」
「別にええやん、俺の彼女は俺だけが好きやったらそれでええの。
つか、青山くん彼女居るやんか。」
「本田、そんなにおこんなって。」
本田の彼女、
別に普通に可愛い子だとは思うんやけどさー、
何かなんとなく、俺には合わへんなぁーって思った。
「 二郎くんっ。」
「なん?」
「早く帰ってくるなら来るで、メールしてよねっ。」
「あぁー、忘れてたわ。」
「もうー、この前も言ったでしょうー?
メールくれたら、ご飯ちゃんと用意するのにー。」
玄関開けて入ったら、
彼女の雪枝が来ていて、
エプロン姿でお出迎えっていうかがちゃってやった瞬間、
どたばたやってきた。
(エプロン姿、なんや久しぶりに見るなぁ~。)
「 お前、学校は?」
「今日、午前授業だったのー。
二郎君昨日、夜家に帰れるかもってメールしたでしょ?
だから、金曜日だし泊まろうって思ってねー。」
キッチンでうーんって何か考えながら、雪枝は言った。
俺はソファに座って、ビール。
「二郎君、今日鍋にしようっか?」
「鍋ー、わかった。」
「二郎君と一緒に夜ご飯食べれるってわかってたら、
ちゃんとスーパーで食材買ってきたのにー。」
とんとんとんって規則正しい包丁の音。
テレビ見て笑ってたら、
「二郎君ー、もうすぐ出来るから机の準備お願いー。」って。
ビール飲むのやめて、(あーテレビ面白いんになぁー。)
雪枝に指示されるがまま用意した。
「「いただきます。」」
食卓に向かいあって、
二人鍋。
「二郎君っ、ちゃんと野菜も食べるんだよー。」
っていいながら、雪枝は肉ばっかり取ってる気がする。
「雪枝も、野菜くわなあかんやろ。」って言ったら、
「今丁度食べようってしてたのー。」って。
大学生の雪枝は、
しっかりしていて、
家庭科サークルの部長だけあって、
料理上手いし。
そんな事を考えながらぼーっと雪枝見てたら、
「手止まってるよ、二郎君っ。」って。
たまに年下の癖にうるさいって思う事もあるけど。
(俺にはやっぱり雪枝みたいなんがええなぁーって思うねん。)
・
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・
夜、
ベッドに二人。
「ねぇー、二郎君?」
「なんー?」
「私の事、好きー?」
「 ……。」
「ねぇー?」
「はよ、寝ぇー。」
(そんなん、好きやから一緒に居るんやろっ。)
「二郎君の意地悪ー。」
*
「何で好きって聞いてくんねやろ?」
「どーしたん?」
「好きって聞かんでもさー、好きやから居るに決まってるやん。」
「俺もそー思うわ。」
「女の子は言葉にしないと伝わらんもんやで?」
*
「 雪枝ー?」
「 意地悪さんは嫌いですー。」
「拗ねてんの?」
「べっつにー。」
しっかりしてそうでも、年下やしなぁ。
不安になったりとかしたん?
(そーいえば、最近あんまり会えてなかったかも。)
「 雪枝、好きやで。」
「 私も好きだよ。」
「これで、満足したー?」
「微妙ー。」
「なんやねん、それ。」
「二郎君が好きって言ってくれるの、珍しいねー。」
「言って欲しかったんやろ?」
「 明日は、仕事?」
「休みやでー。」
「 じゃぁ、まだ寝なくてもいいじゃんー。」
「あ?」
「私も休み。」
「だから?」
「 もっと、愛してよっ。」って、
雪枝が俺に跨り、キスをしてきた。
「 雪枝から誘ってくるなんて、珍しいなぁ~。」って、
俺も応えるんやけどな。
* 久しぶりの休日。
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