Happy divide.

神奈川雪枝

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「 ねー。」

「なに~?」

「暑い。」

「夏やもん~。笑」

笑いながら手握ってきた。

「 暑苦しい 。」

「俺等、ラブラブやもん~。笑」

にこって笑って、
手、ぶんぶん。

(あー、可愛いとかほんと盲目。←)

通学路。
視線貰いっぱなし。

クラスの奴とかにからかわれるし。

「 今日も朝からお盛んだね。」とか、
「朝から暑苦しい。」とか。

ちょっとっていうか、
かなり恥しいの、私はっ。

なのに、
太郎はニコニコ笑ってる。

「 嬉しい?」

「ん?」

「そんなに見せ付けたい?」

「なにいうてんの~。」

「ごめん、何でもない。」

「嬉しいよ。」

「ん?」

「雪枝の事むっちゃ好きやし。
 俺幸せやからさ、この幸せを皆にも分けてあげたいねん。」

真顔で語りだした、
私の彼氏。
( 何、目指してるの?)

「 雪枝は ?」

「なに?」

「 幸せ?」

「……。」

「俺と居て、幸せ?」

「……。」

そんな目でみつめられても。
此処、昇降口なのね。

「 なぁ、答えて?」

立ち止まって、
向き合って。
(下駄箱塞いでるからね。)

「 それとも、幸せちゃうん ?」

(なんで、そーなる?!)

「 雪枝 。」

(もうもう。)

泣きそうになんないでよ。
恥しがり屋なの、知ってる癖にっ。

(ほんと、ドS 。)


「 …… し あわせ だよ っ 。」

下向いて、
顔真っ赤で、
ぼそぼそ喋ったら、
「なぁーに?よく聞こえへんかったからもっかい言うてー?」って、
ニヤニヤ顔で言われたから、
軽く頭叩いてた。

「いったぁー。泣」

「もう、遅刻するよ。」

「まだ、全然余裕やって。」

「なら、私一人で行く。」

「ちょ、待ってよ。」って、
ぐいって腕引っ張られて。

いきなりだったから、
ふらけちゃった私は、
見事に彼の胸の中ですよ。

「ん。」

「今日、冷たない?」

「外が暑いから、私のこのクールさで皆に涼しさをあげようってコンセプトだよ。」

やばい、やばい。
これは、やばいぞ。
とっさに出た、私の嘘すばらしい。←

だって、
何かスイッチが……。


「俺にまで、冷たくしなくてもええやんか。」

( あ 。)

「 ん 。」

どーしよ、
どーしよ。
朝からほんと、恥しい。

顔両手で挟まれて、
キス。

しかも、
深いキス。

(此処、昇降口なのにっ。)


「 雪枝。」

「 馬鹿っ。」

「なんでそんなんゆうの?」

「だって、思い切り見られたじゃん。」

「せやからさー、幸せを皆にも分けたいやん?」

にっこり笑顔で言われたんじゃ、
可愛いってしか言えないでしょ。←





     彼 曰 く 、 幸 せ の お 裾 分 け ら し い で す 。

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