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ツガイとは。
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「え、桃井と、誰?」
沈黙は破ったのは、
赤井先輩だった。
「関西支店の黒田です。
桃井とは同期で。」
「そうなんだ、2人付き合ってるんだね?」
「違います!」
私はすぐに、否定した。
「赤井先輩こそ、
緑川さんと、なにしてるんですか。」
「あー。」
「不倫してんすか?」
相変わらず黒田はデリカシーがない。
「不倫じゃないよ!」
(いやいや、ラブホにいる時点でその言い訳はないでしょ。)
「赤井先輩!」
「あー、もう。
わかった。
話すから、場所変えない?」
「それもそうっすね。」
私たちはラブホ街を抜けて、
ファミレスへきた。
「緑川さんとは、
遠い親戚なんだ。」
赤井先輩はそう言った。
「緑川さん、
旦那さんと上手くいってないみたいでさ。
相談に乗ってたんだよね。」
赤井先輩は朗らかに
ペラペラと話した。
赤井先輩は一人で話終わると、
急に時計を見て、
「ごめん、俺仕事の途中だからさ!」と、
店を出ていった。
「桃井。」
「なに?」
「お前どう思う?」
「絶対ウソ!」
「俺もそう思う。」
(だって、緑川さん泣いてたのに。
そんな明るい関係じゃなくない?
赤井先輩のメールもそんな感じじゃなかったし。)
なめられたもんやな。と、
黒田は私を見て笑った。
(赤井先輩、私達のこと甘く見てもらっちゃ、困りますよ!)
沈黙は破ったのは、
赤井先輩だった。
「関西支店の黒田です。
桃井とは同期で。」
「そうなんだ、2人付き合ってるんだね?」
「違います!」
私はすぐに、否定した。
「赤井先輩こそ、
緑川さんと、なにしてるんですか。」
「あー。」
「不倫してんすか?」
相変わらず黒田はデリカシーがない。
「不倫じゃないよ!」
(いやいや、ラブホにいる時点でその言い訳はないでしょ。)
「赤井先輩!」
「あー、もう。
わかった。
話すから、場所変えない?」
「それもそうっすね。」
私たちはラブホ街を抜けて、
ファミレスへきた。
「緑川さんとは、
遠い親戚なんだ。」
赤井先輩はそう言った。
「緑川さん、
旦那さんと上手くいってないみたいでさ。
相談に乗ってたんだよね。」
赤井先輩は朗らかに
ペラペラと話した。
赤井先輩は一人で話終わると、
急に時計を見て、
「ごめん、俺仕事の途中だからさ!」と、
店を出ていった。
「桃井。」
「なに?」
「お前どう思う?」
「絶対ウソ!」
「俺もそう思う。」
(だって、緑川さん泣いてたのに。
そんな明るい関係じゃなくない?
赤井先輩のメールもそんな感じじゃなかったし。)
なめられたもんやな。と、
黒田は私を見て笑った。
(赤井先輩、私達のこと甘く見てもらっちゃ、困りますよ!)
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