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甘い蜜は嘘の味。
長谷川さんとクリスマスは過ごせる訳がないと、
そこは全然夢見なかった。
だから、
前日の夜にケーキ作った。
あんまり甘いの好きじゃないっていうから、
砂糖少なめにして作った、
イチゴのショートケーキ。
見た目はなんとか綺麗にできたのに。
味見したら、
なんだか重い。
(料理に気持ち現れる、とは 。)
苺も奮発して高いの買ったのに、
酸っぱいという落ち。
22日の帰りに、
わがままを言って、
長谷川さんに時間を作ってもらった。
「これ、食べてください。」
「 なに?」
「ケーキです!昨日の夜、作って。クリスマスは一緒に居られないと思って。せめて、ケーキだけでも食べてほしくて!」
「 いらんよ?明日、食べるし!」
「それは、奥さんとですよね!」
「うん。」
「私とも、お願いします。」
長谷川さんは優しいから、
いやいやながらも食べてくれる。
「なんで、急に手作り?」
「私もなんだかんだいって、料理できるんですよってアピールです!」
「無理しなくてもええんちゃう?」
「無理は、してないです。苺も、高いけど買いました、長谷川さんの為に!」
「市販のケーキなら、いつか買ってあげるのに?笑」
「いらないです!」
やっと、一口、食べてくれた。
「 どうですか?」
「うーん。」
なかなか二口目食べてくれない。
「 早く、家に帰りたい。」
「すいません。」
「いつから、そんなに我儘になってもうたの?」
「前はさ、もう会わないかもしれないみたいな気持ちやなかった?」
「いつから、また次も会えるって思うようになったん?」
「最近はちょっと、疲れるよ?笑」
「部下がさぁ、上司に我儘言うってなかなかやんかぁ~。」
「ケーキ、全部食べてください。」
「今年最後の我儘です。」
「じゃぁ、ケーキ全部食べて別れてって言ったら、もう終わりにしてくれんの?」
ケーキ作ってる時から泣きそうだったけど、
長谷川さんはいじわるだな。
「ごめんごめん。(笑)
やっぱ、可愛い部下やったわ!(笑)」
長谷川さんがケーキ食べてる時、ずっと泣いてた。
泣いてる私を見て、やっとケーキ食べだしてくれた。
手作りケーキ食べてもらうだけなのに、
なんで私だけこんなに正直にならないといけないんだろう。
全然平等じゃない。
でも、長谷川さんがこんな疲れる関係続けてくれる為なら、
嘘はつかない 。
美味しかったよとか、また作ってねとかの言葉はなく、
はいって空き箱渡して、すぐに長谷川さんは帰っていった。
その空き箱が嬉しすぎるから、
これで年内も大丈夫だ。
やっぱり、
長谷川さんは優しいから好き 。
そこは全然夢見なかった。
だから、
前日の夜にケーキ作った。
あんまり甘いの好きじゃないっていうから、
砂糖少なめにして作った、
イチゴのショートケーキ。
見た目はなんとか綺麗にできたのに。
味見したら、
なんだか重い。
(料理に気持ち現れる、とは 。)
苺も奮発して高いの買ったのに、
酸っぱいという落ち。
22日の帰りに、
わがままを言って、
長谷川さんに時間を作ってもらった。
「これ、食べてください。」
「 なに?」
「ケーキです!昨日の夜、作って。クリスマスは一緒に居られないと思って。せめて、ケーキだけでも食べてほしくて!」
「 いらんよ?明日、食べるし!」
「それは、奥さんとですよね!」
「うん。」
「私とも、お願いします。」
長谷川さんは優しいから、
いやいやながらも食べてくれる。
「なんで、急に手作り?」
「私もなんだかんだいって、料理できるんですよってアピールです!」
「無理しなくてもええんちゃう?」
「無理は、してないです。苺も、高いけど買いました、長谷川さんの為に!」
「市販のケーキなら、いつか買ってあげるのに?笑」
「いらないです!」
やっと、一口、食べてくれた。
「 どうですか?」
「うーん。」
なかなか二口目食べてくれない。
「 早く、家に帰りたい。」
「すいません。」
「いつから、そんなに我儘になってもうたの?」
「前はさ、もう会わないかもしれないみたいな気持ちやなかった?」
「いつから、また次も会えるって思うようになったん?」
「最近はちょっと、疲れるよ?笑」
「部下がさぁ、上司に我儘言うってなかなかやんかぁ~。」
「ケーキ、全部食べてください。」
「今年最後の我儘です。」
「じゃぁ、ケーキ全部食べて別れてって言ったら、もう終わりにしてくれんの?」
ケーキ作ってる時から泣きそうだったけど、
長谷川さんはいじわるだな。
「ごめんごめん。(笑)
やっぱ、可愛い部下やったわ!(笑)」
長谷川さんがケーキ食べてる時、ずっと泣いてた。
泣いてる私を見て、やっとケーキ食べだしてくれた。
手作りケーキ食べてもらうだけなのに、
なんで私だけこんなに正直にならないといけないんだろう。
全然平等じゃない。
でも、長谷川さんがこんな疲れる関係続けてくれる為なら、
嘘はつかない 。
美味しかったよとか、また作ってねとかの言葉はなく、
はいって空き箱渡して、すぐに長谷川さんは帰っていった。
その空き箱が嬉しすぎるから、
これで年内も大丈夫だ。
やっぱり、
長谷川さんは優しいから好き 。
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