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ちょっとお時間いいですか?
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映画のレイトショーを見た帰り道だった。
外国のなんかマイナーな映画だった。
人もまばらで、
話も字幕で、
なんか少しうとうとしちゃって。
そんな帰り道だった。
気が付くと隣に同じ歩で歩く男性が居て、
ぱって顔を見ると、
爽やかに笑う。
「あのぉ~、スカウトなんですけど。」
「は?」
「実は夜の仕事のスカウトしてまして。
興味ありますか?(笑)」
「ないです。」
「お姉さんは今何の仕事してるの?」
「事務です。」
「毎日楽しいですかぁ~?」
「普通です、普通。」
「年、聞いてもいい?」
「25ですけど。」
「そうなんだ。」
なんなのこの人、
ちょっと怖い。
「お姉さんは、将来の夢とかってありますか?」
「夢?」
「お兄さんには、あるの?」
「俺?あるっすよ~。
世界平和でぇすっ。」
「はぁ。」
「で、お姉さんは?」
「あ、じゃぁ、私も、それ。
世界平和が夢。」
「うえ?まじっすか?
同じじゃないですか?
やったー。
めっちゃ奇遇っすね(笑)」
「だね。」
「俺実は介護のほうで開業したいと思っててぇ。
まずは訪問介護からかなみたいな感じでぇ。
飲み屋で知り合った師匠みたいな人がいて、
その人からアドバイスうけてるんで、
大丈夫なんですよぉ(笑)
俺の血のつながらない兄貴みたいな感じで!」
「へぇ。」
「お姉さんは、介護は興味ある?」
「私、介護福祉士の資格持ってるよ。」
「うえ?なんで?」
「専門、介護だったから。
でも辞めて今の事務してる。
転職したの。」
「あ!あ!じゃぁ、お姉さん、決まりだぁ。
俺と一緒に働こう?
だって、勿体ねぇーべ?資格さぁ。」
「はぁ?」
「今の職場もたいしたことないでしょ?」
「まぁ。」
「なら決まり。
連絡先交換しよ?
お姉さん。」
「ちょっと、待って。
名刺かなんかある?」
「あるっすよ~(笑)
はい、これ。」
愛生ってかいてあった。
「これ、本名?」
「よく言われるっすけど、本名です。
愛に生きるってかいて、あおいってよみまーす!」
(まじか。)
「お姉さん、ラインいい?」
「 いいよ。」
何もない日常が何か起こるかもなんて思って交換してしまった。
奇遇にも専門学校の前だった。
学生の時にも何かあると思ってたけど、
ただ待ってるだけでは何も起こらなかった。
うまくできてる、人生って。
行動しないと始まらない。
「ありがとう、おねえさん!
じゃぁ、連絡するね。」
「待ってる。」
「うん、じゃぁ、気を付けて帰ってねぇ。」
さっきみた映画の内容を忘れちゃうくらい、
久しぶりにドキドキしたそんな帰り道。
外国のなんかマイナーな映画だった。
人もまばらで、
話も字幕で、
なんか少しうとうとしちゃって。
そんな帰り道だった。
気が付くと隣に同じ歩で歩く男性が居て、
ぱって顔を見ると、
爽やかに笑う。
「あのぉ~、スカウトなんですけど。」
「は?」
「実は夜の仕事のスカウトしてまして。
興味ありますか?(笑)」
「ないです。」
「お姉さんは今何の仕事してるの?」
「事務です。」
「毎日楽しいですかぁ~?」
「普通です、普通。」
「年、聞いてもいい?」
「25ですけど。」
「そうなんだ。」
なんなのこの人、
ちょっと怖い。
「お姉さんは、将来の夢とかってありますか?」
「夢?」
「お兄さんには、あるの?」
「俺?あるっすよ~。
世界平和でぇすっ。」
「はぁ。」
「で、お姉さんは?」
「あ、じゃぁ、私も、それ。
世界平和が夢。」
「うえ?まじっすか?
同じじゃないですか?
やったー。
めっちゃ奇遇っすね(笑)」
「だね。」
「俺実は介護のほうで開業したいと思っててぇ。
まずは訪問介護からかなみたいな感じでぇ。
飲み屋で知り合った師匠みたいな人がいて、
その人からアドバイスうけてるんで、
大丈夫なんですよぉ(笑)
俺の血のつながらない兄貴みたいな感じで!」
「へぇ。」
「お姉さんは、介護は興味ある?」
「私、介護福祉士の資格持ってるよ。」
「うえ?なんで?」
「専門、介護だったから。
でも辞めて今の事務してる。
転職したの。」
「あ!あ!じゃぁ、お姉さん、決まりだぁ。
俺と一緒に働こう?
だって、勿体ねぇーべ?資格さぁ。」
「はぁ?」
「今の職場もたいしたことないでしょ?」
「まぁ。」
「なら決まり。
連絡先交換しよ?
お姉さん。」
「ちょっと、待って。
名刺かなんかある?」
「あるっすよ~(笑)
はい、これ。」
愛生ってかいてあった。
「これ、本名?」
「よく言われるっすけど、本名です。
愛に生きるってかいて、あおいってよみまーす!」
(まじか。)
「お姉さん、ラインいい?」
「 いいよ。」
何もない日常が何か起こるかもなんて思って交換してしまった。
奇遇にも専門学校の前だった。
学生の時にも何かあると思ってたけど、
ただ待ってるだけでは何も起こらなかった。
うまくできてる、人生って。
行動しないと始まらない。
「ありがとう、おねえさん!
じゃぁ、連絡するね。」
「待ってる。」
「うん、じゃぁ、気を付けて帰ってねぇ。」
さっきみた映画の内容を忘れちゃうくらい、
久しぶりにドキドキしたそんな帰り道。
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