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表扉に『仮眠中』のプレートが掲げられたある一室。
室内は締め切られたカーテンから零れる僅かな陽光で、薄暗くもぼんやりとその部屋唯一の備え付け簡易ベッドを浮かび上がらせている。
その一人用簡易ベッドには不釣り合いな上質なシーツの上には、上背も筋肉量も成人男性よりかなり大きい全裸で臀だけを突き出し強請るように振りながらうつ伏せている男と、その臀に下腹部を繋げ衣服を僅かに肌蹴させた平均よりは大きい位の引き締まった体躯の男。
室内には肌が打ち付け合う乾いた音と、うつ伏せた男の甘い啼き声と粘土の高い水音がもう2時間は響き続けている。
甘えた声で「好き」と「もっと」と「気持ちいい」を繰り返しながら嬌声を上げ続けて快感に溺れている筋骨逞しい男も、結合部からぐじゅぐじゅブチュブチュと聞こえる卑猥な音も無視して、引き締まった体躯の男は臀穴に己を突き入れ揺さ振り続ける。
太く長くエラも張った立派なもので休む間もなく出し入れされ続けて、前立腺から精嚢まで腸壁内を隈無く擦り上げ続けられれば、その全てが気持ち良すぎて射精しているのかしていないのかも分からない程イかされ続けてしまう。
引き締まった体躯の男がその勢いのまま最奥の行き止まり、結腸の入口をグリグリと抉ると、筋骨逞しい男はもうずっとイったまま下りて来られないでいる筈なのに、更に大きな快感の波が押し寄せて、このまま狂ってしまうのでは無いかという恐怖に襲われる。
「ぅあ゛っ、あ゛あ゛っ♡イっでるぅっ、イ゛っ、でるっ、がらぁっ♡あっ、もっムリだっあ゛ぁ゛っ、ダメっ、またイぐっ♡あ゛っ♡あ゛っ♡ああああ゛あ゛っっっ♡♡♡」
顎を上に向け綺麗に浮き出た僧帽筋と広背筋を仰け反らせた後、射精せずにビクビクと大きく痙攣して達した眼下の男を見下ろしながら、一拍遅れて男の中で達した篠灑は全て出し切る様に自身をゆるゆると奥に擦り付けつつ、掴んでいた腰から片手を離し目元に掛かる少し長めの、緩くウェーブ掛かった前髪を掻き上げた。
その様は、目にしてしまえば女も男も発情させてしまう程の壮絶な色香を放っている。
しかしその場にいる当人以外の唯一の人物は、篠灑の下で焦点の合わない虚ろな瞳で蕩けた顔のまま惚けていて、ビクビクと余韻で震え続けながら身動ぎも出来ないでいるようで、幸いにもその仕草を目にすることは無かった。
篠灑が僅かな刺激にも感じて痙攣を続ける逞しい体躯の男の中から、ズルリと力を無くしても尚長大な自身を引き抜くと、男がまた筋肉を大きく震わせて一啼きし、既に透明だったり白濁だったりといった様々なモノでぐしょぐしょになったシーツに更に少量の精液を飛ばして、支えを無くした下半身もそのまま崩れるようにベッドに横たわってしまった。
篠灑はそれをぼんやりと見遣りながら、深く長い溜息を吐き出して、抑、なぜこんなことになったのだろうと、思わず遠い目をしてしまった。
戦前から続く格式と伝統ある『樋ノ宮学園』は、初等部から附属大学院まである、所謂エスカレータ式のお金持ち学校だ。
世の腐女子、腐男子の間で王道学園として有名なこの学園は、中等部高等部のみ男女に分かれてそれぞれ別の山奥にある全寮制の学舎に通うことになっている。
そんな街から車で二時間ほどの県境の山岳部にある、広大な敷地を誇る全寮制男子高等学校『私立樋ノ宮高等学園』。
そこに深森篠灑は、外部からの特待生として高等部から編入してきた。
幼い頃から記憶力の良かった篠灑は、見聞きした事を大概一度で覚えてしまい、特に家での勉学をする訳でもないのに小中学校時の学内試験では常に一位、全国模試でも毎回上位一桁と言う結果を出し、進路指導だった中学三年生時の担任の奨めと両親の再婚の時期が重なった為、新婚となる両親に遠慮して担任の奨めるままにこの樋ノ宮高等学園に通うことにしたのだ。
入学当初はその独特な生徒内カーストや学内制度、性愛思考の違いに戸惑っていたが、元々大体の事は直ぐに記憶し卒無くこなしてしまう彼は生来物事への関心も薄く、また色恋にもちょっとした事情で関心が薄くなってしまった為に、ひと月経つ頃には樋ノ宮学園の独特な空気も気にならなくなってしまった。
そんな彼の自己評価は、人よりは見れる容姿に平均よりは高く貧相ではないだろう体躯、人よりは苦労せず良い成績のとれるという位の、まあ人よりは多少恵まれただろう無気力人間。
人よりも睡眠欲求の高い、割とどこででも寝られるのが特技の至って普通の人、である。
周りの評価が如何程かは扠置いて。
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