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第三章
124話 結界の崩壊
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出立前の王城にある広場で、懐かしい姿を見つけた俺は、喜び駆け寄った。
「先生!」
「フィン!」
抱きつくと、ぎゅっと抱き返してくれた。
俺の元家庭教師だったユーリ・シュトラオスだ。
国の一大事だから戻って来いと、特別部隊に所属していた頃の同僚である魔特の室長に呼ばれて帰国してきた。
先生に、特別部隊へ再三戻ってこいと声をかけていたのも室長だったそうで、世間は狭いなと感じる。
昔、『もし今度勧誘が来たら、僕も一緒に追い返しますね!』などと言った覚えがあるのだが、本人を知った今となっては、それは無理だと断言できた。
生意気言うのはこの口かと、顔面を割られそうである。
「先生は前衛ですか?」
「そうだ。フィンもだろう?」
「はい。場所は違いますけど一緒ですね」
先生は土の使い手がいる部隊で、そこにはゴットフリートも配属されていた。
俺は、ラルフがいる水の部隊である。
大魔法使いであるイザベルも帰国しており、ベルちゃんは火の部隊。
ヴィルヘルムとラインハルトは風の部隊だった。
「第二王子も前線に立たれるとは」
先生は、少し心配そうな顔になった。
王族が戦場に出向く必要はないと主張する貴族や王族もいたそうだが、ヴィルヘルムは自分の意思を貫いた。
『私の力は、戦う為にあります。王族だから何だと言うのですか。この国を守る為に、戦うのが民だけである必要などありません』
ドラゴンであるコハクもいるから心配無用で、むしろ皆を引っ張っていく存在にならなくてはならない。
万が一、自分に何かあっても兄であるマキシミリアンがいるので、この国は安泰だとヴィルヘルムは言ったそうだ。
ヴィルヘルムが幼い頃、我儘放題で手を焼いていた経験のある大人たちは『こんな立派になられて』と、感動の涙を流したとか。
本当に、驚くほどヴィルヘルムは成長した。
だから、きっと大丈夫。
皆で笑って明日を迎える為に、俺も全力を尽くすんだ。
魔界の入り口は、王都内にある森の中心部に位置しており、そこから瘴気が濃度を増し、溢れ出してきていた。
森の上空には空間に亀裂が入り、そこからは蠢く魔物たちが密集している姿が見えた。
こちらで見る魔物とは違う醜悪な姿をしており、その光景に息を呑んだ者もいる。
ラルフも、その中の一人だった。
震える自分の体を宥めようと、ぎゅっと拳を握りしめていると、ポンっといきなり肩を叩かれ、ラルフはその場で飛び上がった。
「悪い。驚かしたか?」
「イド、さん」
ラルフの後ろには、フィンの友人であるイドが立っていた。
武装した姿で、まるで今から戦うようだ。
「声かけてからにしろよ。図体デカイんだからさ。ほらみろ、ビビってるだろ」
「それはイドに対してじゃないだろう」
「ニコラさん。スヴェンさんまで…何で」
他国の人が、どうしてここにいるのかと、ラルフは困惑した。
危険だからと、王都にいた他国民も早急に避難するよう指示があったはずだ。
ラルフの言葉に、三人はニッと笑った。
「フィンが俺たちにした初めての頼み事だからな」
「ダチの頼みは断れないぜ」
「まぁ、頼まれなくても参加したがな」
『国民ではないイドたちに頼むのは筋違いだと分かってるんだ。けど、僕が信頼できて頼れる人は、君たちしかいない。どうか、ラルフを守ってやって欲しい』
どうしても、この国の魔法士としての自分はラルフだけを守ることができない。
多分、自分は前線に出て、敵の戦力を削ぐ役割を担うことになる。
気もそぞろで戦いに挑めば、隙ができて全力を出せない。
だから、危険が伴う上に勝手な願いで申し訳ないが、力を貸して欲しいと、フィンは友人たちに頭を下げた。
「兄さまったら、過保護過ぎるよ」
そう言いつつも、フィンの友人たちに囲まれたラルフは、先程までの恐怖が薄れ、体の震えも止まっていた。
それはこの三人が、こんな状況にも関わらず、店で会った時のような普通の態度だからだろうか。
イドが、ラルフの髪をくしゃりと撫でた。
「ラルフに付く護衛の外からだが、ちゃんと守ってやる。お前は安心して、目標に向かって走れ」
「訓練の成果の見せ所だな、スヴェン」
「空回りするなよ、ニコラ」
暗雲が集まっていく空を見上げ、レオンは唇を噛み締めた。
結界の崩壊は、王都から離れている領地の空まで影響を及ぼしていた。
双子の弟のラルフが使い手に選ばれ、自身の役目を受け入れ立ち向かう。
そばに付いて助けてやりたいが、まだ子どもである自分は力不足で、戦場に立たせてもらえるはずもなく、レオンは悔しかった。
「レオンには、レオンのすべきことがあるだろう?」
「ベルボルトさん」
「君のお兄さんがここに居たら、そう言うんとちゃうかな。ラルフ様も頑張るんやさかい、レオン様は、お母上や妹さん、末っ子くん、そして使用人たちや領民を守らなな」
「レオン様、微力ながら私たちも戦います」
「ラーラ様たちを安心させられるのは、レオン様しかいません」
「エリク、トリスタン…うん!僕も頑張るよ!」
空が雲で覆われ、辺りが暗くなっていく。
ざわざわと空気が揺れ、本能的な恐怖を感じたのか、体に鳥肌が立った。
怖いと思うが、それは敵対する相手に対してではない。
大切な誰かが傷付けられてしまったらと想像すると、心臓がきゅっと縮みそうになった。
落ちつけ、大丈夫だ。
みんなは、俺が思ってるより弱くない。
騎士団や魔法士、使い手の四人たちの士気も高い。
必ず成功すると信じるんだ。
俺は深呼吸をした後、相棒たちに声をかけた。
「さぁ、ココ、ピューイ。準備はいい?」
「きゅ!」
「ピュイ!」
やる気満々の二匹に、俺は自然と笑みがこぼれる。
その後、数分もしないうちに結界の崩壊が始まった。
「先生!」
「フィン!」
抱きつくと、ぎゅっと抱き返してくれた。
俺の元家庭教師だったユーリ・シュトラオスだ。
国の一大事だから戻って来いと、特別部隊に所属していた頃の同僚である魔特の室長に呼ばれて帰国してきた。
先生に、特別部隊へ再三戻ってこいと声をかけていたのも室長だったそうで、世間は狭いなと感じる。
昔、『もし今度勧誘が来たら、僕も一緒に追い返しますね!』などと言った覚えがあるのだが、本人を知った今となっては、それは無理だと断言できた。
生意気言うのはこの口かと、顔面を割られそうである。
「先生は前衛ですか?」
「そうだ。フィンもだろう?」
「はい。場所は違いますけど一緒ですね」
先生は土の使い手がいる部隊で、そこにはゴットフリートも配属されていた。
俺は、ラルフがいる水の部隊である。
大魔法使いであるイザベルも帰国しており、ベルちゃんは火の部隊。
ヴィルヘルムとラインハルトは風の部隊だった。
「第二王子も前線に立たれるとは」
先生は、少し心配そうな顔になった。
王族が戦場に出向く必要はないと主張する貴族や王族もいたそうだが、ヴィルヘルムは自分の意思を貫いた。
『私の力は、戦う為にあります。王族だから何だと言うのですか。この国を守る為に、戦うのが民だけである必要などありません』
ドラゴンであるコハクもいるから心配無用で、むしろ皆を引っ張っていく存在にならなくてはならない。
万が一、自分に何かあっても兄であるマキシミリアンがいるので、この国は安泰だとヴィルヘルムは言ったそうだ。
ヴィルヘルムが幼い頃、我儘放題で手を焼いていた経験のある大人たちは『こんな立派になられて』と、感動の涙を流したとか。
本当に、驚くほどヴィルヘルムは成長した。
だから、きっと大丈夫。
皆で笑って明日を迎える為に、俺も全力を尽くすんだ。
魔界の入り口は、王都内にある森の中心部に位置しており、そこから瘴気が濃度を増し、溢れ出してきていた。
森の上空には空間に亀裂が入り、そこからは蠢く魔物たちが密集している姿が見えた。
こちらで見る魔物とは違う醜悪な姿をしており、その光景に息を呑んだ者もいる。
ラルフも、その中の一人だった。
震える自分の体を宥めようと、ぎゅっと拳を握りしめていると、ポンっといきなり肩を叩かれ、ラルフはその場で飛び上がった。
「悪い。驚かしたか?」
「イド、さん」
ラルフの後ろには、フィンの友人であるイドが立っていた。
武装した姿で、まるで今から戦うようだ。
「声かけてからにしろよ。図体デカイんだからさ。ほらみろ、ビビってるだろ」
「それはイドに対してじゃないだろう」
「ニコラさん。スヴェンさんまで…何で」
他国の人が、どうしてここにいるのかと、ラルフは困惑した。
危険だからと、王都にいた他国民も早急に避難するよう指示があったはずだ。
ラルフの言葉に、三人はニッと笑った。
「フィンが俺たちにした初めての頼み事だからな」
「ダチの頼みは断れないぜ」
「まぁ、頼まれなくても参加したがな」
『国民ではないイドたちに頼むのは筋違いだと分かってるんだ。けど、僕が信頼できて頼れる人は、君たちしかいない。どうか、ラルフを守ってやって欲しい』
どうしても、この国の魔法士としての自分はラルフだけを守ることができない。
多分、自分は前線に出て、敵の戦力を削ぐ役割を担うことになる。
気もそぞろで戦いに挑めば、隙ができて全力を出せない。
だから、危険が伴う上に勝手な願いで申し訳ないが、力を貸して欲しいと、フィンは友人たちに頭を下げた。
「兄さまったら、過保護過ぎるよ」
そう言いつつも、フィンの友人たちに囲まれたラルフは、先程までの恐怖が薄れ、体の震えも止まっていた。
それはこの三人が、こんな状況にも関わらず、店で会った時のような普通の態度だからだろうか。
イドが、ラルフの髪をくしゃりと撫でた。
「ラルフに付く護衛の外からだが、ちゃんと守ってやる。お前は安心して、目標に向かって走れ」
「訓練の成果の見せ所だな、スヴェン」
「空回りするなよ、ニコラ」
暗雲が集まっていく空を見上げ、レオンは唇を噛み締めた。
結界の崩壊は、王都から離れている領地の空まで影響を及ぼしていた。
双子の弟のラルフが使い手に選ばれ、自身の役目を受け入れ立ち向かう。
そばに付いて助けてやりたいが、まだ子どもである自分は力不足で、戦場に立たせてもらえるはずもなく、レオンは悔しかった。
「レオンには、レオンのすべきことがあるだろう?」
「ベルボルトさん」
「君のお兄さんがここに居たら、そう言うんとちゃうかな。ラルフ様も頑張るんやさかい、レオン様は、お母上や妹さん、末っ子くん、そして使用人たちや領民を守らなな」
「レオン様、微力ながら私たちも戦います」
「ラーラ様たちを安心させられるのは、レオン様しかいません」
「エリク、トリスタン…うん!僕も頑張るよ!」
空が雲で覆われ、辺りが暗くなっていく。
ざわざわと空気が揺れ、本能的な恐怖を感じたのか、体に鳥肌が立った。
怖いと思うが、それは敵対する相手に対してではない。
大切な誰かが傷付けられてしまったらと想像すると、心臓がきゅっと縮みそうになった。
落ちつけ、大丈夫だ。
みんなは、俺が思ってるより弱くない。
騎士団や魔法士、使い手の四人たちの士気も高い。
必ず成功すると信じるんだ。
俺は深呼吸をした後、相棒たちに声をかけた。
「さぁ、ココ、ピューイ。準備はいい?」
「きゅ!」
「ピュイ!」
やる気満々の二匹に、俺は自然と笑みがこぼれる。
その後、数分もしないうちに結界の崩壊が始まった。
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