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第三章
127話 失敗
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三百年に一度の戦いが始まった。
空中にある結界にピシッと亀裂が入り、隙間からどっと魔物や魔獣たちが流れ込んでくる。
その大群へ、四方から先制攻撃が仕掛けられた。
ヴィルヘルムを筆頭に、騎士団、魔法師団や、国中から集められた強者共から成る人間側の軍だ。
魔物たちが人間界へ侵入してくるのを防ぎつつ、結界の修復の儀式を行わなければならない。
四つに分けられた軍の後衛に、王家に伝わる指輪に選ばれた四人の使い手がいた。
彼らは、魔物の大群を目にしつつ、時がくるのを固唾を呑んで待っている。
魔界の入り口から少し離れた位置に、結界を囲うような形で、四つの石碑が建っていた。
その石碑が魔界からの瘴気を吸って黒く染まり切れば、儀式の準備が整った証だ。
結界の修復魔法は、いくつもの魔法が織り込んで形成された複雑な魔法だ。
その一つが、石碑を軸にしてかけられた反転魔法だった。
瘴気を吸い込み呪石と化した石碑を、指輪に宿った精霊たちの浄化する力を利用して反転させる。
魔界の入り口まで、四方向から花弁を閉じるような形で、こちら側に解き放たれた魔界からの瘴気をすべて押し返すのだ。
その後、呪文を唱えて祈りを捧げ、入り口に四属性の混合魔力で結界を張ることができれば成功だ。
再び魔界への入り口を塞ぐことができる。
そのためには、石碑が黒く染まるまで、魔物の侵入を最低限に押し留めなければならない。
その役割を担うのは、各四軍の前衛部隊だった。
雷鳴と共に閃光が走る。
ドンっ、ドンっ、ドォンっ!
「グオォォォォ」
黒い鱗を持つ巨大なドラゴンが空に現れ、咆哮を上げていた。
その上に乗っているのは、第二王子のヴィルヘルムだ。
使い魔のコハクは、この局面で力を解放して成竜へと進化した。
ヴィルヘルムの覚悟と期待に、コハクが応えた形だ。
人間界へ飛び立とうとしていた魔物たちの上に次々と雷が落ち、当たった魔物は感電して落下していった。
それを潜り抜けた魔物たちは、今度は灼熱の炎に包まれる。
結界の周辺を囲うように、円状に炎が噴出した。
大魔法使いのイザベルの攻撃だった。
「行かせないよ!」
イザベルが杖を振ると、炎が生き物のように動き出し、逃げようとする魔物へ襲いかかっていく。
炎に弱い魔物は、燃えて灰となり消えてしまった。
イザベルの自在に炎を操る力、広範囲に放つ魔力量は、さすがは大魔法使いと言える程に凄まじかった。
その他にも、土魔法使いが土で魔物たちを飲み込み動きを封じたり、水魔法使いが川の水を使って魔物たちを一気に押し流したりした。
人間側の先制攻撃は成功した。
時間を稼ぐことができ、石碑が黒く染まり切る。
指輪に宿る精霊たちが始まりの歌を歌い出した。
その歌声を耳にして、儀式が開始されたことが分かり、第一関門を突破したと、人間たちの士気も上がった。
後衛部隊が動き出す。
使い手たちを石碑まで送り届けるのだ。
前衛部隊の頑張りもあり、後衛部隊と四人の使い手たちの行く手を阻むものは、最小限に抑えられていた。
四人の使い手がついに石碑に辿り着く。
ここまでくれば、儀式は半分成功したようなものだった。
そう誰もが思った。
最初に異変に気づいたのは、指輪に宿る精霊たちだ。
石碑を利用して放つ魔法を押し返す、尋常ではない力があった。
精霊たちは危険を察知し、瞬時に儀式の中止を決定する。
『主!石碑から手を離して!』
「えっ?」
水の精霊は、ラルフの体を依代にしている。
ラルフは、自分の体の中から精霊の焦ったような声が聞こえてきても、何が起こっているのか、すぐには理解できなかった。
精霊の声が聞こえたイドが、咄嗟にラルフの元まで駆け寄り、腕を強引に掴んで引き離した。
次の瞬間、衝撃波が四つの石碑を襲い、近くにいた者たちは、その場から吹っ飛ばされる。
それと同時に、その衝撃に耐えきれなかった四つの石碑が、木っ端微塵に砕け散ってしまった。
「石碑が!」
誰かの叫び声が聞こえ、突然起こった突風から俺が顔を上げた時には、石碑が大破してしまっていた。
ラルフや、ラルフを守るように周りを護衛していた人たちもいなくなっている。
胸が一瞬ヒヤリとしたが、少し離れた場所で起き上がったイドとラルフの姿を見つけ、俺は安堵の息を漏らした。
だが、魔界の入り口から強い魔力の波動を感じたことによって、すぐに俺の全身に緊張が走った。
複数体いる。
通常であれば、まだ結界が壊れ切っていない状態で、こちら側に来る事ができない程の魔力の持ち主だった。
くそっ。さては無理やり結界の穴を広げたな!
きっと、先程の衝撃波と石碑の大破は、この魔力を持った奴らのせいなのだろう。
上級悪魔複数で一点に魔力を投入し、その力が結界を修復しようとしていた力に負けた。
それにより跳ね返された力が、石碑に直撃し、砕け散ってしまったのだ。
石碑が壊れてしまった今、もう結界を修復することは困難だ。
詰んだ、と普通なら思ってしまっただろう。
だが、ここで諦めるわけにはいかない。
『今回で決着をつける。そのつもりで臨め』
儀式へと出立する前に、マキシミリアンは幹部や主戦力となるメンバーを集め、そう宣言した。
水の使い手の指輪は精霊と切り離され、使えなくなってしまっている。次の三百年後も同じように儀式が行えるか分からない。
だから、この長い防衛だけの戦いに終止符を打つ時が来たと、マキシミリアンは言った。
今回の儀式が失敗すると思って言った訳ではないのだろうが、勝敗を決しなければならない状況へと、俺たちは追い込まれて行く。
入り口にいた複数の魔力の塊が、一気に飛び散った。
こちらへ飛んで来たのは二体。
巻いた角を持った悪魔らしき人物と、鰐のような頭と下半身が蛇のような長い尾を持つ魔物が現れる。
「へぇ、こりゃまた美味そうな匂いだな」
「魔王様に捧げれば、褒美がもらえるかねぇ?」
人語を喋り、悪魔と魔物は俺の方を見て目を細めた。
他人を標的にされるよりは、こちらをロックオンしてくれた方が遥かにマシだ。
俺は一歩前へ出る。
「僕を捕らえようっていうの?いいよ。相手してあげる」
勝てる見込みなどない。
それでも、怯えは見せずに不敵に笑ってやった。
『フリューゲルはね、泣き虫でヘタレだったけど、魔界で一番強かったんだ!フリューゲル以外の魔王なんて、僕にとってはいないのも同然だよ』
そう言った淫魔ちゃんは、今でも前魔王に忠誠を誓い、全幅の信頼を置いているようだった。
マキシミリアンと交渉を成立させた夜、淫魔ちゃんがピューイの様子を見に来た時に少し話をした。
現魔王に対しては興味がないのは本当で、いないのも同然の扱いで無視していたらしい。
こんな戦力を相手にそれを実行できる淫魔ちゃんも、相当な実力者なのだなと、俺は今更に思い至る。
『魔王城を落とした後、余力があったら加勢しに行ってあげるね。フィンが死んじゃったら、フリューゲルに会えなくなっちゃうし』
早く来て欲しい。
来る保証もないし、どれくらい味方してくれるのかも分からないが、切実に俺は思った。
ポタリポタリと、自身の汗と血が地面へと落ちる。
右肩が燃えるように熱くて痛かったが、歯を食いしばり耐えるしかない。
「もうやめて!兄さま死んじゃうよ!逃げて!」
「待て!ラルフ!」
泣きじゃくるラルフの声と、引き止めるイドの声が聞こえた。
ここから離れて早く避難しろとラルフに言いたいが、目の前の悪魔たちから意識を外すことができない。
一瞬でも目を逸らしたら、その時に俺は死んでしまう。
それくらい神経を研ぎ澄まさなければ、攻撃を避けるのが困難な程の相手だった。
一度まともに、鰐頭の尻尾で右肩を突き刺されてしまい、体が思うように動かないせいもあった。
鰐頭は尻尾の先端を自在に操れるらしく、突き刺された時には、槍のような鋭い刃物の形をしていて、容易に肉を抉ってきた。
ココが咄嗟に噛みちぎってくれたが、鰐頭の尻尾は、ちぎれた部分から再生した。
まるでトカゲの尻尾のようだ。
周りにいた騎士団や魔法師団の人たちも加勢してくれたが、一人二人と脱落者が出て、周りには怪我人だらけで、死んでしまったのかピクリとも動かない人もいる。
「グルルルルっ」
ココが唸る。
対峙しているのは、鰐頭の魔物の方だったが、鰐頭は水属性のようで、火属性のココとは相性が悪い。
他の魔法士と連携して攻めているが、魔力を溜めることの出来るココの尻尾は二本にまで減ってしまっていた。
「ピュイ!」
ピューイが、悪魔の方へ突進して行った。
いつもはゆっくりにしか飛ばないのに、高速で動く悪魔について行っている。
「お前、悪魔系の魔物のくせに人間の使い魔をしているのか?恥を知れ!」
悪魔は、ピューイのことが気に入らないようで、すぐに弾き飛ばす。
しかし、ピューイは飛ばされても頑丈で、ほぼ無傷だった。
すぐに戻ってきて、また悪魔に纏わりつく。
その合間を縫って、俺や他の魔法士や騎士が攻撃を仕掛けるが、上手く当たらない。
「風刃!」
俺は持っていたナイフを利用して、風の刃を作り出して攻撃した。
悪魔は器用に瞬時に壁を作り出すと、それを跳ね返してくる。
自分の放った攻撃がそのまま返って来てしまった俺は避けきれず、当たった場所に切り傷が出来て、血が飛び散った。
「ぐっ!」
俺は遂に膝を突いてしまった。
空中にある結界にピシッと亀裂が入り、隙間からどっと魔物や魔獣たちが流れ込んでくる。
その大群へ、四方から先制攻撃が仕掛けられた。
ヴィルヘルムを筆頭に、騎士団、魔法師団や、国中から集められた強者共から成る人間側の軍だ。
魔物たちが人間界へ侵入してくるのを防ぎつつ、結界の修復の儀式を行わなければならない。
四つに分けられた軍の後衛に、王家に伝わる指輪に選ばれた四人の使い手がいた。
彼らは、魔物の大群を目にしつつ、時がくるのを固唾を呑んで待っている。
魔界の入り口から少し離れた位置に、結界を囲うような形で、四つの石碑が建っていた。
その石碑が魔界からの瘴気を吸って黒く染まり切れば、儀式の準備が整った証だ。
結界の修復魔法は、いくつもの魔法が織り込んで形成された複雑な魔法だ。
その一つが、石碑を軸にしてかけられた反転魔法だった。
瘴気を吸い込み呪石と化した石碑を、指輪に宿った精霊たちの浄化する力を利用して反転させる。
魔界の入り口まで、四方向から花弁を閉じるような形で、こちら側に解き放たれた魔界からの瘴気をすべて押し返すのだ。
その後、呪文を唱えて祈りを捧げ、入り口に四属性の混合魔力で結界を張ることができれば成功だ。
再び魔界への入り口を塞ぐことができる。
そのためには、石碑が黒く染まるまで、魔物の侵入を最低限に押し留めなければならない。
その役割を担うのは、各四軍の前衛部隊だった。
雷鳴と共に閃光が走る。
ドンっ、ドンっ、ドォンっ!
「グオォォォォ」
黒い鱗を持つ巨大なドラゴンが空に現れ、咆哮を上げていた。
その上に乗っているのは、第二王子のヴィルヘルムだ。
使い魔のコハクは、この局面で力を解放して成竜へと進化した。
ヴィルヘルムの覚悟と期待に、コハクが応えた形だ。
人間界へ飛び立とうとしていた魔物たちの上に次々と雷が落ち、当たった魔物は感電して落下していった。
それを潜り抜けた魔物たちは、今度は灼熱の炎に包まれる。
結界の周辺を囲うように、円状に炎が噴出した。
大魔法使いのイザベルの攻撃だった。
「行かせないよ!」
イザベルが杖を振ると、炎が生き物のように動き出し、逃げようとする魔物へ襲いかかっていく。
炎に弱い魔物は、燃えて灰となり消えてしまった。
イザベルの自在に炎を操る力、広範囲に放つ魔力量は、さすがは大魔法使いと言える程に凄まじかった。
その他にも、土魔法使いが土で魔物たちを飲み込み動きを封じたり、水魔法使いが川の水を使って魔物たちを一気に押し流したりした。
人間側の先制攻撃は成功した。
時間を稼ぐことができ、石碑が黒く染まり切る。
指輪に宿る精霊たちが始まりの歌を歌い出した。
その歌声を耳にして、儀式が開始されたことが分かり、第一関門を突破したと、人間たちの士気も上がった。
後衛部隊が動き出す。
使い手たちを石碑まで送り届けるのだ。
前衛部隊の頑張りもあり、後衛部隊と四人の使い手たちの行く手を阻むものは、最小限に抑えられていた。
四人の使い手がついに石碑に辿り着く。
ここまでくれば、儀式は半分成功したようなものだった。
そう誰もが思った。
最初に異変に気づいたのは、指輪に宿る精霊たちだ。
石碑を利用して放つ魔法を押し返す、尋常ではない力があった。
精霊たちは危険を察知し、瞬時に儀式の中止を決定する。
『主!石碑から手を離して!』
「えっ?」
水の精霊は、ラルフの体を依代にしている。
ラルフは、自分の体の中から精霊の焦ったような声が聞こえてきても、何が起こっているのか、すぐには理解できなかった。
精霊の声が聞こえたイドが、咄嗟にラルフの元まで駆け寄り、腕を強引に掴んで引き離した。
次の瞬間、衝撃波が四つの石碑を襲い、近くにいた者たちは、その場から吹っ飛ばされる。
それと同時に、その衝撃に耐えきれなかった四つの石碑が、木っ端微塵に砕け散ってしまった。
「石碑が!」
誰かの叫び声が聞こえ、突然起こった突風から俺が顔を上げた時には、石碑が大破してしまっていた。
ラルフや、ラルフを守るように周りを護衛していた人たちもいなくなっている。
胸が一瞬ヒヤリとしたが、少し離れた場所で起き上がったイドとラルフの姿を見つけ、俺は安堵の息を漏らした。
だが、魔界の入り口から強い魔力の波動を感じたことによって、すぐに俺の全身に緊張が走った。
複数体いる。
通常であれば、まだ結界が壊れ切っていない状態で、こちら側に来る事ができない程の魔力の持ち主だった。
くそっ。さては無理やり結界の穴を広げたな!
きっと、先程の衝撃波と石碑の大破は、この魔力を持った奴らのせいなのだろう。
上級悪魔複数で一点に魔力を投入し、その力が結界を修復しようとしていた力に負けた。
それにより跳ね返された力が、石碑に直撃し、砕け散ってしまったのだ。
石碑が壊れてしまった今、もう結界を修復することは困難だ。
詰んだ、と普通なら思ってしまっただろう。
だが、ここで諦めるわけにはいかない。
『今回で決着をつける。そのつもりで臨め』
儀式へと出立する前に、マキシミリアンは幹部や主戦力となるメンバーを集め、そう宣言した。
水の使い手の指輪は精霊と切り離され、使えなくなってしまっている。次の三百年後も同じように儀式が行えるか分からない。
だから、この長い防衛だけの戦いに終止符を打つ時が来たと、マキシミリアンは言った。
今回の儀式が失敗すると思って言った訳ではないのだろうが、勝敗を決しなければならない状況へと、俺たちは追い込まれて行く。
入り口にいた複数の魔力の塊が、一気に飛び散った。
こちらへ飛んで来たのは二体。
巻いた角を持った悪魔らしき人物と、鰐のような頭と下半身が蛇のような長い尾を持つ魔物が現れる。
「へぇ、こりゃまた美味そうな匂いだな」
「魔王様に捧げれば、褒美がもらえるかねぇ?」
人語を喋り、悪魔と魔物は俺の方を見て目を細めた。
他人を標的にされるよりは、こちらをロックオンしてくれた方が遥かにマシだ。
俺は一歩前へ出る。
「僕を捕らえようっていうの?いいよ。相手してあげる」
勝てる見込みなどない。
それでも、怯えは見せずに不敵に笑ってやった。
『フリューゲルはね、泣き虫でヘタレだったけど、魔界で一番強かったんだ!フリューゲル以外の魔王なんて、僕にとってはいないのも同然だよ』
そう言った淫魔ちゃんは、今でも前魔王に忠誠を誓い、全幅の信頼を置いているようだった。
マキシミリアンと交渉を成立させた夜、淫魔ちゃんがピューイの様子を見に来た時に少し話をした。
現魔王に対しては興味がないのは本当で、いないのも同然の扱いで無視していたらしい。
こんな戦力を相手にそれを実行できる淫魔ちゃんも、相当な実力者なのだなと、俺は今更に思い至る。
『魔王城を落とした後、余力があったら加勢しに行ってあげるね。フィンが死んじゃったら、フリューゲルに会えなくなっちゃうし』
早く来て欲しい。
来る保証もないし、どれくらい味方してくれるのかも分からないが、切実に俺は思った。
ポタリポタリと、自身の汗と血が地面へと落ちる。
右肩が燃えるように熱くて痛かったが、歯を食いしばり耐えるしかない。
「もうやめて!兄さま死んじゃうよ!逃げて!」
「待て!ラルフ!」
泣きじゃくるラルフの声と、引き止めるイドの声が聞こえた。
ここから離れて早く避難しろとラルフに言いたいが、目の前の悪魔たちから意識を外すことができない。
一瞬でも目を逸らしたら、その時に俺は死んでしまう。
それくらい神経を研ぎ澄まさなければ、攻撃を避けるのが困難な程の相手だった。
一度まともに、鰐頭の尻尾で右肩を突き刺されてしまい、体が思うように動かないせいもあった。
鰐頭は尻尾の先端を自在に操れるらしく、突き刺された時には、槍のような鋭い刃物の形をしていて、容易に肉を抉ってきた。
ココが咄嗟に噛みちぎってくれたが、鰐頭の尻尾は、ちぎれた部分から再生した。
まるでトカゲの尻尾のようだ。
周りにいた騎士団や魔法師団の人たちも加勢してくれたが、一人二人と脱落者が出て、周りには怪我人だらけで、死んでしまったのかピクリとも動かない人もいる。
「グルルルルっ」
ココが唸る。
対峙しているのは、鰐頭の魔物の方だったが、鰐頭は水属性のようで、火属性のココとは相性が悪い。
他の魔法士と連携して攻めているが、魔力を溜めることの出来るココの尻尾は二本にまで減ってしまっていた。
「ピュイ!」
ピューイが、悪魔の方へ突進して行った。
いつもはゆっくりにしか飛ばないのに、高速で動く悪魔について行っている。
「お前、悪魔系の魔物のくせに人間の使い魔をしているのか?恥を知れ!」
悪魔は、ピューイのことが気に入らないようで、すぐに弾き飛ばす。
しかし、ピューイは飛ばされても頑丈で、ほぼ無傷だった。
すぐに戻ってきて、また悪魔に纏わりつく。
その合間を縫って、俺や他の魔法士や騎士が攻撃を仕掛けるが、上手く当たらない。
「風刃!」
俺は持っていたナイフを利用して、風の刃を作り出して攻撃した。
悪魔は器用に瞬時に壁を作り出すと、それを跳ね返してくる。
自分の放った攻撃がそのまま返って来てしまった俺は避けきれず、当たった場所に切り傷が出来て、血が飛び散った。
「ぐっ!」
俺は遂に膝を突いてしまった。
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