女の子の下着を着ける女の子 (統合しました)

からあげちきん

文字の大きさ
2 / 11

1-2

しおりを挟む
親と言うものは、やはりお節介なものであるし、自分の子供の動向は気になるものである。
親が子供にお菓子やジュースを持って行く行為は、半分その様子を見に行く口実でもある。

明日香の母も、今まさに娘の部屋の前に立ち、ノックしてそれを部屋に届けようとしていた。

明日香の母は、チラチラと2人を見ながらテーブルにお菓子と飲み物を置いて行く。

「邪魔しちゃってごめんねー、すぐ出て行くから。」

そう言いながらも何となく足取りは緩やか、目線は二人を行き来している。
その時、2人を気にしすぎた明日香の母は、飲み物をこぼしてしまう。
幸い、ノートや教科書にはかからなかったが、見事に歩のズボンに直撃した。

「やーだっ、ごめんなさい!」
「ちょっとお母さん!!何やってんの!」
「あ、大丈夫です、これくらい。」
「ダメダメ!シミになっちゃうから、脱衣所行って脱いできて!」

半分追い出されるように部屋から追われ、脱衣所に駆け込む。
思ったよりも思い切りかかっており、下着にまで浸透していた。

「歩君、脱いだ?」
「はい、脱ぎましたけど…」
「じゃあそれ洗濯機に放り込んでおいてくれる?ウチで洗って返すから、それと…」

歩に衣類が渡される。

「それ、明日香のだけど、歩君細身だから履けるでしょ?流石にお父さんのは大きすぎるから。」

渡されたのは、女児用のGパンと、パンツ。下着の方のパンツである。

「ええっ!こ、これを?」

「流石に、ズボンだけ履かせるわけにはいかないから、申し訳ないけど我慢してくれる?」

歩は戸惑った。
ズボンなら多少誤魔化しが効く、しかし、男である自分が、女の子の、しかも明日香の下着を穿くだなんて、あっていい事なのか…

比較的シンプルな、白地に青のドット柄、恐らく、そこそこの回数は穿いているようで、少し毛玉があるようだ。
歩は手に取ってまじまじと見つめてしまう。

(え…これ本当に…?)

「歩君大丈夫?」

何に対して大丈夫なのか、サイズのことなのか、気持ちのことなのか…しかし自分の起こしたミスからなのか、状況を気にしているようだ。

このままでは埒が空かず、意を決して足を通す。
ズボンさえ履いて仕舞えば外からわかる事はない。
なるべく意識は別にするようにして、目を閉じながらさっと穿いて脱衣所から出る事に…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...