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親と言うものは、やはりお節介なものであるし、自分の子供の動向は気になるものである。
親が子供にお菓子やジュースを持って行く行為は、半分その様子を見に行く口実でもある。
明日香の母も、今まさに娘の部屋の前に立ち、ノックしてそれを部屋に届けようとしていた。
明日香の母は、チラチラと2人を見ながらテーブルにお菓子と飲み物を置いて行く。
「邪魔しちゃってごめんねー、すぐ出て行くから。」
そう言いながらも何となく足取りは緩やか、目線は二人を行き来している。
その時、2人を気にしすぎた明日香の母は、飲み物をこぼしてしまう。
幸い、ノートや教科書にはかからなかったが、見事に歩のズボンに直撃した。
「やーだっ、ごめんなさい!」
「ちょっとお母さん!!何やってんの!」
「あ、大丈夫です、これくらい。」
「ダメダメ!シミになっちゃうから、脱衣所行って脱いできて!」
半分追い出されるように部屋から追われ、脱衣所に駆け込む。
思ったよりも思い切りかかっており、下着にまで浸透していた。
「歩君、脱いだ?」
「はい、脱ぎましたけど…」
「じゃあそれ洗濯機に放り込んでおいてくれる?ウチで洗って返すから、それと…」
歩に衣類が渡される。
「それ、明日香のだけど、歩君細身だから履けるでしょ?流石にお父さんのは大きすぎるから。」
渡されたのは、女児用のGパンと、パンツ。下着の方のパンツである。
「ええっ!こ、これを?」
「流石に、ズボンだけ履かせるわけにはいかないから、申し訳ないけど我慢してくれる?」
歩は戸惑った。
ズボンなら多少誤魔化しが効く、しかし、男である自分が、女の子の、しかも明日香の下着を穿くだなんて、あっていい事なのか…
比較的シンプルな、白地に青のドット柄、恐らく、そこそこの回数は穿いているようで、少し毛玉があるようだ。
歩は手に取ってまじまじと見つめてしまう。
(え…これ本当に…?)
「歩君大丈夫?」
何に対して大丈夫なのか、サイズのことなのか、気持ちのことなのか…しかし自分の起こしたミスからなのか、状況を気にしているようだ。
このままでは埒が空かず、意を決して足を通す。
ズボンさえ履いて仕舞えば外からわかる事はない。
なるべく意識は別にするようにして、目を閉じながらさっと穿いて脱衣所から出る事に…
親が子供にお菓子やジュースを持って行く行為は、半分その様子を見に行く口実でもある。
明日香の母も、今まさに娘の部屋の前に立ち、ノックしてそれを部屋に届けようとしていた。
明日香の母は、チラチラと2人を見ながらテーブルにお菓子と飲み物を置いて行く。
「邪魔しちゃってごめんねー、すぐ出て行くから。」
そう言いながらも何となく足取りは緩やか、目線は二人を行き来している。
その時、2人を気にしすぎた明日香の母は、飲み物をこぼしてしまう。
幸い、ノートや教科書にはかからなかったが、見事に歩のズボンに直撃した。
「やーだっ、ごめんなさい!」
「ちょっとお母さん!!何やってんの!」
「あ、大丈夫です、これくらい。」
「ダメダメ!シミになっちゃうから、脱衣所行って脱いできて!」
半分追い出されるように部屋から追われ、脱衣所に駆け込む。
思ったよりも思い切りかかっており、下着にまで浸透していた。
「歩君、脱いだ?」
「はい、脱ぎましたけど…」
「じゃあそれ洗濯機に放り込んでおいてくれる?ウチで洗って返すから、それと…」
歩に衣類が渡される。
「それ、明日香のだけど、歩君細身だから履けるでしょ?流石にお父さんのは大きすぎるから。」
渡されたのは、女児用のGパンと、パンツ。下着の方のパンツである。
「ええっ!こ、これを?」
「流石に、ズボンだけ履かせるわけにはいかないから、申し訳ないけど我慢してくれる?」
歩は戸惑った。
ズボンなら多少誤魔化しが効く、しかし、男である自分が、女の子の、しかも明日香の下着を穿くだなんて、あっていい事なのか…
比較的シンプルな、白地に青のドット柄、恐らく、そこそこの回数は穿いているようで、少し毛玉があるようだ。
歩は手に取ってまじまじと見つめてしまう。
(え…これ本当に…?)
「歩君大丈夫?」
何に対して大丈夫なのか、サイズのことなのか、気持ちのことなのか…しかし自分の起こしたミスからなのか、状況を気にしているようだ。
このままでは埒が空かず、意を決して足を通す。
ズボンさえ履いて仕舞えば外からわかる事はない。
なるべく意識は別にするようにして、目を閉じながらさっと穿いて脱衣所から出る事に…
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