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それからというもの、余計に勉強に身が入らなくなってしまった歩。
いつも穿いている自分の物とは違い、初めて穿いた違和感はバリバリある。
生地が柔らかいため、そこまで窮屈さは感じないものの、何だか不自然な気分であった。
結局、その後歩は少し早めに帰ることにした。
途中、明日香にまで謝られ、いたたまれない気持ちになる。
「ごめんなさいね、ズボン、いつでもいいからね返すのは。歩君のお母さんには伝えておくから。」
特に明日香は男子に貸すということに嫌悪感は無いようだが、恐らく下着まで貸しているということを知らないのだろう。完全に母親独断の行動だ。
そのまま家に帰ると、居間で寛いでいる母親から、当然ズボンについて聞かれた。
「明日香ちゃんとこから電話来たけど…歩、パンツまで借りたんだって?」
「別に借りたくて借りたわけじゃ…おばさんが穿けって。」
「もうそれは流石に返さなくていいって、似たようなの買ってお母さんが渡しておくから。」
「う、うん…」
「とりあえず、もうそれ脱いで、自分のに替えなさい。」
歩の母親も、歩夢の何とも言えない表情から察したのか、すぐに穿き替える事を勧めた。
今度は自分の家の脱衣所で着替える。
この時改めて、自分の姿をまじまじと見ることになる。
鏡の前で立つ、男でありながら、女の子が穿くパンツを身に付けている自分の姿。
歩は比較まだ男らしい体格にはなっておらず、髪も短くはない、今で言う、中性的な男子だが、サイズ的にそこまで無理のない感じこそするが、不自然に膨らんだ前部分、女の子ならそれはない。
単なる違和感とは違う何かが自分の中で芽生えたような気がしたが、その時歩はすぐにパンツを脱いだのだった。
そして、とりあえず脱衣カゴの中にそれを入れる。
恐らくこの後、母親が回収してゴミにするんだろう。
そのまま、歩は自分の部屋へと戻っていった。
その後、夕飯を食べた時も、部屋でゲームをしている時も、今日の出来事がチラついて、中々集中することが出来ずにいた。
ベッドに入っても同じ…
とうとう歩は、一度脱衣所に行って、さっきのパンツを探し出す。
しかし、何度掻き回しても、もう母親は回収してしまった後…見つかる事は無かった。
なぜだろうか、歩はすごくがっかりした気分になった。
いつも穿いている自分の物とは違い、初めて穿いた違和感はバリバリある。
生地が柔らかいため、そこまで窮屈さは感じないものの、何だか不自然な気分であった。
結局、その後歩は少し早めに帰ることにした。
途中、明日香にまで謝られ、いたたまれない気持ちになる。
「ごめんなさいね、ズボン、いつでもいいからね返すのは。歩君のお母さんには伝えておくから。」
特に明日香は男子に貸すということに嫌悪感は無いようだが、恐らく下着まで貸しているということを知らないのだろう。完全に母親独断の行動だ。
そのまま家に帰ると、居間で寛いでいる母親から、当然ズボンについて聞かれた。
「明日香ちゃんとこから電話来たけど…歩、パンツまで借りたんだって?」
「別に借りたくて借りたわけじゃ…おばさんが穿けって。」
「もうそれは流石に返さなくていいって、似たようなの買ってお母さんが渡しておくから。」
「う、うん…」
「とりあえず、もうそれ脱いで、自分のに替えなさい。」
歩の母親も、歩夢の何とも言えない表情から察したのか、すぐに穿き替える事を勧めた。
今度は自分の家の脱衣所で着替える。
この時改めて、自分の姿をまじまじと見ることになる。
鏡の前で立つ、男でありながら、女の子が穿くパンツを身に付けている自分の姿。
歩は比較まだ男らしい体格にはなっておらず、髪も短くはない、今で言う、中性的な男子だが、サイズ的にそこまで無理のない感じこそするが、不自然に膨らんだ前部分、女の子ならそれはない。
単なる違和感とは違う何かが自分の中で芽生えたような気がしたが、その時歩はすぐにパンツを脱いだのだった。
そして、とりあえず脱衣カゴの中にそれを入れる。
恐らくこの後、母親が回収してゴミにするんだろう。
そのまま、歩は自分の部屋へと戻っていった。
その後、夕飯を食べた時も、部屋でゲームをしている時も、今日の出来事がチラついて、中々集中することが出来ずにいた。
ベッドに入っても同じ…
とうとう歩は、一度脱衣所に行って、さっきのパンツを探し出す。
しかし、何度掻き回しても、もう母親は回収してしまった後…見つかる事は無かった。
なぜだろうか、歩はすごくがっかりした気分になった。
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