ミチゴロウさんの触手教室

チェ・キルロイ

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第八話 狂宴

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「時は満ちた」
私は触手に絡め取られた3人を眺めそう呟いた
腹を大きく膨らませた女性が二人
それから、耳に触手が突き刺さった女性が一人見える
一人は幼い少女
私は透視をする少女のお腹の中には大きな卵が三つ収まっているのが見える
卵は人の頭ほどの大きさで
それらが収まったお腹は妊婦のように膨れている
もう一人は比較的若い女
この女の中をまた透視する
そこには人間の赤子が収まっているのが見える
この女は擬似餌に引き寄せられ男だった頃の自分の精液で妊娠させられたのだ
最後の女は腹が膨れていない
その代わりと言わんばかりに耳に触手がかなり深いところまで突き刺さっている
そう、耳から入った触手で脳を犯されているのだ
この女は私の助手だった者だ
あえて、この触手洞窟に充満する催淫ガスを無効化せずに吸わせ、堕とし女体化させたのだ
これからこの3人の感覚を繋ぎ合わせ3人同時に絶頂させる
そのための役者が揃ったのだ

快楽漬けの世界の中誰かの感覚を感じる
誰だったかは思い出せないがとても幸せな感じがする
「おじさんたちなの?」
繋がれた誰かがそう呟く
“私だ、私はここにいるよと”と心の中で呟く
「誰だかわからないけど気持ちいいが重なってるよぉ」
別の誰かがそう囁く
“私も私も気持ちいいよ”と声を出せずに呟く
誰か分からない自分と誰かそれらの感覚が一緒くたになる
その瞬間股の辺りから大量の液体が溢れ出るのを感じる
それが気持ちよくてたまらない
何が起こってるのか私にはわからない
わからないまま何かが起こっている
「僕、男の子だったのに産んじゃうよ…触手の…触手のママになっちゃうよ…」
誰かの声が響く、それは自分の声かもしれないしそうでないかもしれない
その声は恍惚感と悲壮感が混じった声であった
それと同時にお腹の中から何かがずり落ちるのが分かる
膣壁を内側から広げられ痛みにも似た快感が走る
その大きなそれがこの世界に出ようとしている
誰かが何かを産んでいる
それを自分も感じ追体験している
「産まれるうううううう」
誰かが絶頂する私も絶頂する
一人が気持ちいいとみんな気持ちがいい
わけのわからないまま私たちは最初の絶頂を迎えた

3人の感覚を繋ぎ終えるとすぐに少女に破水が訪れた
股間から紫色の液体を大量に溢れさせる少女
これは触手が出した精液であり卵を保護するための羊水
それが役目を終えた溢れ出たのがその破水だ
破水から少しして少女の小さなおまんこから卵が産まれ落ちる
少女は息も絶え絶えになりながら絶頂する
その絶頂は繋がれている二人にも伝播し3人は無様な顔を晒しながら絶頂する
だが、卵はまだ一つ目だ
この少女はあと二回自らの身体から絶頂を溢れさせるのだ

一度目の絶頂からすぐにまた卵が降りてくるのを感じる
産道を膣壁を押し広げる卵の感触がとても心地よい
卵がどんどんと降りてくるのを感じる
私が震える誰かも震える
震えが強く共振しているかのようだ
どんどんと卵が降りてくる
卵が降りてくるたび大きくて深い絶頂の感覚を感じる
まるで卵が絶頂の塊のようにも思えてくる
そしてついに卵が膣の入り口
つまりは出口に辿りつく
産む…卵が産まれる
また、あの絶頂感覚が来る飛来する
私の感覚ではないそれがまた来ようとしている
「また来る…また産まれちゃう!」
誰かが甘い悲鳴をあげる
うわあああああああああああ
深い深い深い絶頂が来る
卵を産み落としアクメする
全身がガクガクと震え快感が溢れ飲み込まれる
訳がわからなくなりながら私たちは絶頂する

様子を見ているとまた産卵し絶頂を迎える
どのような感覚なのだろうと私は不思議に思う
ここで一つ事故が起こる
擬似餌に釣られた若者と感覚を共有していたヴィクセンが白目を向いて地面に倒れている
感覚を断ち忘れたのか一緒に絶頂してしまっているようだ
白目を向きガクガクと痙攣しながら絶頂している女狐
「お前もか…」
私はつい呆れてしまいそう呟く
その横では若者にも破水が訪れる
どうやら、この狂宴も終わりが近いようだ
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