浮気彼氏と無表情彼女

Tlooha

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どうせ

さんじゅうわめ

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「……唯ちゃん。」

私の名前知ってたんだ。

「千、ほったらかして先輩の相手ですか。」

もう言っていいよね。

「自己中…最低すぎやしませんか。」

「…………。」

黙りかよ。

「黙りですか?口開いてくれません?」

「…………燈香は、」

あ、あの先輩……燈香って名前だったんだ。

「部活……俺、美術部なんだけど。
終わった後、待ち伏せされてさ。」

「そのまま一緒に帰ったんですね。」

で、まだ一つ。

「それで?
……家の前で何話してたんですか。」

「ここじゃなんだから…近くに…公園あるよね。」

……ここじゃなんだから……ってさぁ。

「わかりました。行きましょーか。」


私とタラシ野郎は公園に移動した。

気づかなかった。千の返信に。
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