88 / 116
魔法王ルフ・クロフォード
しおりを挟む
「王様? この白いゴーレム、イリアは私達の仲間なの。諦めてくれると助かるんだけども?」
『その恰好に魔力の動き。娘よ、そなたは魔法使いなのだな』
キョーコのわずかな望みを掛けた説得もどこ吹く風。魔法王は自分の配下が戦闘を始めると同時に、自らの前に現れた人物を観察する。
「いや、確かに私は魔法の方が得意だけども、ね。ウェンディはどうかなぁ?」
「あらキョーコさんは私がパーティの回復要員だと知ってるじゃありませんか」
自分はともかく隣でおっとりとした顔で笑って言う仲間に、キョーコは内心で首を傾げる。
「最近はぶっ叩く方が多くなってないかなウェンディって?」
魔法王はその軽口を叩く相手を見て、虚偽の可能性も考えて観察する。
装備からして身軽な布装備の上に急所を守るための胸部を覆う革鎧を身に着け、手にした武器は長柄装備ではあるが杖としても使えそうなやや特殊な形をした武器だった。
この装備で前衛を務めるとは思いにくいし、何よりも魔法王の持つユニークスキルの『魔眼』がその身に備えた魔力の多さを視覚へと映している。
それらから判断するに目の前に進み出た2人は、典型的な魔法使いとしての特徴と同じであった。
『アレックスもエミリーも相手をしていて、こちらに回るのは難しそうだな。ふふふ、久々の実戦であるが、私も自ら動くとしようではないか』
そう言った魔法王は魔力を自身の周囲に広げると、キョーコとウェンディを目標と定めた視線を送る。
「王様が戦う。って、よほどすごい状況じゃなければありえなさそうなんだけど?」
「まあ人間の貴族も、そういった訓練を幼少期から受けると言いますから、全くない訳ではないのでは?」
キョーコとウェンディも火と水の玉をそれぞれ浮かべると、いつ撃つべきかタイミングを計る。
『ふむ。髪の魔力残滓色どおりの属性魔法じゃな。ならば私も『魔力調整』!』
なにやらスキルを使用する宣言をする魔法王。そして周囲の魔力が変化すると、まず水が、続いて火の玉が左右へと浮かぶ。
「え? 複数属性同時使用!?」
「いえ『同時』ではなく『順番』に発動していました。それでもその発動が滑らかすぎて『同時』に見えたんだと思います」
『エルフのお嬢さんが正解じゃよ。『魔力調整』。そもそも得意属性はあったとしても、ほとんど全ての者が別属性の魔法を使えないなんてことはないからのぉ。私の魔力を変質させて、それぞれの属性に合わせる『魔力調整』は練習をすれば誰だって使える様になるスキルだからな』
サラッと言うが、魔法王の発言はどこかダンを思い出させる発言であった。
発言する内容が闘気か魔力の違いなだけで。
「でも属性は変えられても、その魔法の制御が出来なけりゃ意味はないんじゃない? 火の玉!」
「出来れば相殺してくださいね? 水弾!」
キョーコとウェンディはそれぞれ4発の火と水の玉、合計8発を一斉に放つ。
『ふむ』と自分に向かってくる魔法をしっかりと見た後、魔法王は周囲に浮かべた水と火の玉をキッチリと同じ数操作して火と水で互いを撃ち落としていく。そして1回目の攻撃を双方終えると、魔法王は次は自分の番だとまた周辺に魔力を放出する。
『ならば数を増やしてみようか。それと属性もな』
そう言った魔法王はまた『魔力調整』を行い、魔法王の周囲には火と水と石と雷のそれぞれで出来た玉が浮かんでいた。風は視認がし辛いが、微妙に向こう側の空間がゆがんで見えるところに風属性の玉が浮かんでいるのだろう。
「これは――。キョーコさん、闘気を込めて武器で打ち落としましょう!」
「いや脳筋。――仕方ない、私のユニークスキルを使うわ!」
様々な属性攻撃を見て持っている杖に闘気を込めながら迎撃しようと構えるウェンディに、キョーコは今まで使ってこなかったユニークスキルの使用を宣言する。
「いくわよ! 『虹色の魔力』!!」
そう宣言したキョーコ。
普通の視界を持つ者には大した変化は現れなかったが、魔法王とスキルを使ったキョーコ自身はその違いに驚いていた。
魔法王から見たキョーコは、絶えず変化する虹模様の魔力を放出しているように見えた。
一方キョーコは前髪が視界に入っているのでソレを直に見ることとなった。
「え? 髪の毛が虹色に成っちゃった? なんかグラデーションが絶えず変化してて、目がチカチカする!」
虹色の魔力
≪それは魔力をコストとして支払う行動を、他の魔力に置き換えて行うことが出来る≫
ステータス上の説明を抜粋。
「私はカードゲームの駒か! てか本当に『とれかげー』でありそうな説明文ね」
戸惑っていた様子のキョーコだが、落ち着きを取り戻すと自身の魔力へと呼びかける。
「私が見ている属性魔法を――再現!」
実際にキョーコの目に映る、魔法王の属性魔法をそのままイメージして各種属性玉を浮かべる。
『ほう。それが希少スキルの『虹色の魔力』か。なるほど『魔力調整』の為の時間もいらずに複数属性を同時に使えるというのは羨ましい限りだ』
魔法王はキョーコのスキルに心当たりがあったのか、魔力の質と変化した髪の色をしげしげと眺めている。
「よそ見してていいのかしら?……ウェンディ、悪いんだけど風の属性だけ見えづらいから、それだけ迎撃お願いしてもいい?」
浮かべた属性魔法をチラつかせつつ、キョーコは小声でウェンディへと協力を依頼。ウェンディが小さくOKサインを送った。
『はっはっは! スキルで変化させたものと、スキルを使わずに変化させたもの。ぶつけ合えばどうなるか知りたいぞぉ!』
「あー、もう! マジで『魔法狂い』なのね。いっけぇ!」
哄笑する魔法王にややげんなりとしたキョーコであったが、ウェンディの合図も受けていたので遠慮せずに全ての属性魔法玉を魔法王へと撃ち出した。
笑っていた魔法王もキョーコの属性魔法が動き出すのを見てとると、すぐに自分も魔法を撃ち出した。
打ち付けあった魔法は反対属性となるものはソレに、それ以外は同じ属性同士をぶつけ合って相殺することが出来た。ウェンディも頼まれた見えにくい風属性の魔法へ、水魔法を当てて打ち消すことが出来ていた。
『はっはっは! なるほどなるほど。しかし私の魔力がいくら多いとはいえ、1対2はちと大変――!?』
愉快愉快と笑っていた魔法王が急に真面目な顔になって後ろを振り返る。
「さあ、イリアが――『イ号』が助けに来ましたよ」
「イ、ゴウ……? 同型、か?」
そこには黒いマントを羽織ったイリアが、ゴリアテの後ろに囚われていた白い人型ゴーレムが囚われている筒の傍に居るのが見えた。
黒いマントはダンの入れ知恵で、前もって白いイリアの印象を与えておいて、戦闘が始まってイリアへの意識が薄れてきた瞬間に被ることで認識しづらい状態を狙ったものだった。
そして見事イリアはゴリアテの後ろに回ることに成功する。
「むぅ、何やら硬い素材ですね」
イリアが腰の袋からジャーキーを取り出し口にくわえて構える。
『待て! それは大切な実験装置――』
「オーバーロード! 『いりあくらっしゅ』!」
魔法王の制止を聞かずに、イリアが闘気を込めた掌底を筒へと打ち込む。
イリアの一撃を受けた筒はそこを起点にヒビが入っていき、ある程度ヒビが進んだ段階で筒の中に満たされていた液体の重さで外向きへと圧壊した。
「うわっぷ」と液体に溺れながらもイリアは白いゴーレムをキャッチする。
「かくほ~!」
「でかしたイリアさん!」
『ぬぅ。おのれこうなれば!』
イリアが大回りで仲間の元へと戻ろうとするのとは対照的に、魔法王はゴリアテの胴体へと向かって走っていく。
そしてゴリアテに乗り込むと、そこで何かの操作を行った。
ブン! とゴリアテを中心に光が広がる。
『一体何をしたんだ?』というキョーコとウェンディの表情に、魔法王が応じる。
『白いゴーレムがおらずとも、ある程度の魔法の素養がある者が座れば装置としては使えるのだよ!』
「いったい、何の装置なのよソレ!」
キョーコ質問に、よくぞ聞いてくれたと魔法王が答えた。
「これは魔力を素早く回復させることのできる魔力集積器――。その名も疑似ダンジョン装置だ!」
その瞬間、魔法王と戦っていた者と控えて戦いを見守っていた者は揃って白い目をしていた。
『その恰好に魔力の動き。娘よ、そなたは魔法使いなのだな』
キョーコのわずかな望みを掛けた説得もどこ吹く風。魔法王は自分の配下が戦闘を始めると同時に、自らの前に現れた人物を観察する。
「いや、確かに私は魔法の方が得意だけども、ね。ウェンディはどうかなぁ?」
「あらキョーコさんは私がパーティの回復要員だと知ってるじゃありませんか」
自分はともかく隣でおっとりとした顔で笑って言う仲間に、キョーコは内心で首を傾げる。
「最近はぶっ叩く方が多くなってないかなウェンディって?」
魔法王はその軽口を叩く相手を見て、虚偽の可能性も考えて観察する。
装備からして身軽な布装備の上に急所を守るための胸部を覆う革鎧を身に着け、手にした武器は長柄装備ではあるが杖としても使えそうなやや特殊な形をした武器だった。
この装備で前衛を務めるとは思いにくいし、何よりも魔法王の持つユニークスキルの『魔眼』がその身に備えた魔力の多さを視覚へと映している。
それらから判断するに目の前に進み出た2人は、典型的な魔法使いとしての特徴と同じであった。
『アレックスもエミリーも相手をしていて、こちらに回るのは難しそうだな。ふふふ、久々の実戦であるが、私も自ら動くとしようではないか』
そう言った魔法王は魔力を自身の周囲に広げると、キョーコとウェンディを目標と定めた視線を送る。
「王様が戦う。って、よほどすごい状況じゃなければありえなさそうなんだけど?」
「まあ人間の貴族も、そういった訓練を幼少期から受けると言いますから、全くない訳ではないのでは?」
キョーコとウェンディも火と水の玉をそれぞれ浮かべると、いつ撃つべきかタイミングを計る。
『ふむ。髪の魔力残滓色どおりの属性魔法じゃな。ならば私も『魔力調整』!』
なにやらスキルを使用する宣言をする魔法王。そして周囲の魔力が変化すると、まず水が、続いて火の玉が左右へと浮かぶ。
「え? 複数属性同時使用!?」
「いえ『同時』ではなく『順番』に発動していました。それでもその発動が滑らかすぎて『同時』に見えたんだと思います」
『エルフのお嬢さんが正解じゃよ。『魔力調整』。そもそも得意属性はあったとしても、ほとんど全ての者が別属性の魔法を使えないなんてことはないからのぉ。私の魔力を変質させて、それぞれの属性に合わせる『魔力調整』は練習をすれば誰だって使える様になるスキルだからな』
サラッと言うが、魔法王の発言はどこかダンを思い出させる発言であった。
発言する内容が闘気か魔力の違いなだけで。
「でも属性は変えられても、その魔法の制御が出来なけりゃ意味はないんじゃない? 火の玉!」
「出来れば相殺してくださいね? 水弾!」
キョーコとウェンディはそれぞれ4発の火と水の玉、合計8発を一斉に放つ。
『ふむ』と自分に向かってくる魔法をしっかりと見た後、魔法王は周囲に浮かべた水と火の玉をキッチリと同じ数操作して火と水で互いを撃ち落としていく。そして1回目の攻撃を双方終えると、魔法王は次は自分の番だとまた周辺に魔力を放出する。
『ならば数を増やしてみようか。それと属性もな』
そう言った魔法王はまた『魔力調整』を行い、魔法王の周囲には火と水と石と雷のそれぞれで出来た玉が浮かんでいた。風は視認がし辛いが、微妙に向こう側の空間がゆがんで見えるところに風属性の玉が浮かんでいるのだろう。
「これは――。キョーコさん、闘気を込めて武器で打ち落としましょう!」
「いや脳筋。――仕方ない、私のユニークスキルを使うわ!」
様々な属性攻撃を見て持っている杖に闘気を込めながら迎撃しようと構えるウェンディに、キョーコは今まで使ってこなかったユニークスキルの使用を宣言する。
「いくわよ! 『虹色の魔力』!!」
そう宣言したキョーコ。
普通の視界を持つ者には大した変化は現れなかったが、魔法王とスキルを使ったキョーコ自身はその違いに驚いていた。
魔法王から見たキョーコは、絶えず変化する虹模様の魔力を放出しているように見えた。
一方キョーコは前髪が視界に入っているのでソレを直に見ることとなった。
「え? 髪の毛が虹色に成っちゃった? なんかグラデーションが絶えず変化してて、目がチカチカする!」
虹色の魔力
≪それは魔力をコストとして支払う行動を、他の魔力に置き換えて行うことが出来る≫
ステータス上の説明を抜粋。
「私はカードゲームの駒か! てか本当に『とれかげー』でありそうな説明文ね」
戸惑っていた様子のキョーコだが、落ち着きを取り戻すと自身の魔力へと呼びかける。
「私が見ている属性魔法を――再現!」
実際にキョーコの目に映る、魔法王の属性魔法をそのままイメージして各種属性玉を浮かべる。
『ほう。それが希少スキルの『虹色の魔力』か。なるほど『魔力調整』の為の時間もいらずに複数属性を同時に使えるというのは羨ましい限りだ』
魔法王はキョーコのスキルに心当たりがあったのか、魔力の質と変化した髪の色をしげしげと眺めている。
「よそ見してていいのかしら?……ウェンディ、悪いんだけど風の属性だけ見えづらいから、それだけ迎撃お願いしてもいい?」
浮かべた属性魔法をチラつかせつつ、キョーコは小声でウェンディへと協力を依頼。ウェンディが小さくOKサインを送った。
『はっはっは! スキルで変化させたものと、スキルを使わずに変化させたもの。ぶつけ合えばどうなるか知りたいぞぉ!』
「あー、もう! マジで『魔法狂い』なのね。いっけぇ!」
哄笑する魔法王にややげんなりとしたキョーコであったが、ウェンディの合図も受けていたので遠慮せずに全ての属性魔法玉を魔法王へと撃ち出した。
笑っていた魔法王もキョーコの属性魔法が動き出すのを見てとると、すぐに自分も魔法を撃ち出した。
打ち付けあった魔法は反対属性となるものはソレに、それ以外は同じ属性同士をぶつけ合って相殺することが出来た。ウェンディも頼まれた見えにくい風属性の魔法へ、水魔法を当てて打ち消すことが出来ていた。
『はっはっは! なるほどなるほど。しかし私の魔力がいくら多いとはいえ、1対2はちと大変――!?』
愉快愉快と笑っていた魔法王が急に真面目な顔になって後ろを振り返る。
「さあ、イリアが――『イ号』が助けに来ましたよ」
「イ、ゴウ……? 同型、か?」
そこには黒いマントを羽織ったイリアが、ゴリアテの後ろに囚われていた白い人型ゴーレムが囚われている筒の傍に居るのが見えた。
黒いマントはダンの入れ知恵で、前もって白いイリアの印象を与えておいて、戦闘が始まってイリアへの意識が薄れてきた瞬間に被ることで認識しづらい状態を狙ったものだった。
そして見事イリアはゴリアテの後ろに回ることに成功する。
「むぅ、何やら硬い素材ですね」
イリアが腰の袋からジャーキーを取り出し口にくわえて構える。
『待て! それは大切な実験装置――』
「オーバーロード! 『いりあくらっしゅ』!」
魔法王の制止を聞かずに、イリアが闘気を込めた掌底を筒へと打ち込む。
イリアの一撃を受けた筒はそこを起点にヒビが入っていき、ある程度ヒビが進んだ段階で筒の中に満たされていた液体の重さで外向きへと圧壊した。
「うわっぷ」と液体に溺れながらもイリアは白いゴーレムをキャッチする。
「かくほ~!」
「でかしたイリアさん!」
『ぬぅ。おのれこうなれば!』
イリアが大回りで仲間の元へと戻ろうとするのとは対照的に、魔法王はゴリアテの胴体へと向かって走っていく。
そしてゴリアテに乗り込むと、そこで何かの操作を行った。
ブン! とゴリアテを中心に光が広がる。
『一体何をしたんだ?』というキョーコとウェンディの表情に、魔法王が応じる。
『白いゴーレムがおらずとも、ある程度の魔法の素養がある者が座れば装置としては使えるのだよ!』
「いったい、何の装置なのよソレ!」
キョーコ質問に、よくぞ聞いてくれたと魔法王が答えた。
「これは魔力を素早く回復させることのできる魔力集積器――。その名も疑似ダンジョン装置だ!」
その瞬間、魔法王と戦っていた者と控えて戦いを見守っていた者は揃って白い目をしていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる