空菜

保護猫カフェ

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調

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彼が逮捕され
毎日が忙しかった

面会の毎日と
バレないように
普通の生活

彼の担当刑事から電話が入る

彼の持ち物を調べたい

家に来る
いわゆる、家宅捜索だったのか

なんで…
でも、協力しないと…
何人ぐらいで来るんですか…

5人ぐらいです

頭の中は真っ白

この時
刑事さんにお願い事をした。

子供達のいない時間にして欲しい
マンションの人が見ていたら…

担当の刑事さんは
考慮してくれた…

私服で来てもらい
オートロックのインターホンでは
名前のみ

子供達のいない時間…

玄関の扉を開ける…

何かわからない文章を読まれ

サインをした
写真も撮られた

彼の使っていた場所の本人の物を
見ていった

あまり記憶がない
ただ、嫌だった…

覚えてるのは、
ベランダから入る風と

担当の刑事さんに
離婚するべきだと話された…

泣き崩れた…
良い人だったんです…

もう1人の刑事さんは
なだめていた

私は彼をまだ信じていた
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