空菜

保護猫カフェ

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彼が居なくなり
近所の人が
彼が居ないことに敏感に気づく

子供に彼はどうしたのかたずねる
私にも聞いてくる

知らないはず
堂々としてないと…


笑顔がひきつる
急な出張で…

この前、夜は居たよ…

嘘つきになる

この時、私の頭の中は
バレてはいけない
このひとつだけ

普通の生活
普通の笑顔

嘘…
嗚咽がはしる

子供達を守らないと

彼は、直ぐに帰って来たら
元の生活
居場所を守らないと…

変な事を考えていた
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