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1章
失くした片方
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上着のポケットに入っていた片方だけの手袋。もう片方は、どこで落としてしまったんだろう。
役立たず片方だけの手袋でも、なんとなく捨てる事ができず、テーブルの上にそっと置いた。相棒がいない片方は、まるで待ちぼうけをしている恋人の様。
里田蓮見《さとだはすみ》は、総合医療センターのICU(集中治療室)で看護師として働いてから、5年目になる。一緒に入った同期達が、だんだんと辞めていく中、自分も何度か転職を考えたが、疲れ果てて家に帰ると、いい条件の仕事を探す気力もなかった。
看護師になったばかりの頃は、テキパキと仕事をこなす先輩達を見て、1年後も経てば、自分もあんな風に頼れる看護師になっているのだろうと、漠然と思っていた。
5年目になる今でも、何をするのにも自信が持てない。
最初の頃は強い使命感もあったのに、今は向上心よりも、一刻も早く家で横になる事を考えるばかり。
先日、夜勤が明けて帰る時、職員玄関で足速に蓮見の横を通り過ぎていく女性とすれ違った。
事務職員の制服を来ていたその人のまつ毛は、キレイに上を向いていた。
彼女のキラキラした瞼。
明るいうちから疲れて眠る自分は、まるで体についた蜘蛛の巣さえ気が付かないアナグマの様だ。
深いため息は、冬の冷たい空気に溶け切る事なく足元に落ちる。
小学校に入る頃、薄暗い狭い部屋で、母と数人の大人と話しをしていた。
「里田さん。教室は違うけど、里田さん一人だけで、ゆっくり勉強してみないかい? これはあなたのために言っているんだよ。」
皆が蓮見の顔を覗き込む。自分がどんな返事をしたのか、そのあと母と大人達が何を話したのかはわからないけれど、今でもその光景を思い出す事がある。
蓮見は自分の気持ちをうまく表現できず、手先が不器用で、言われた事をやり遂げるまでには、人よりも多くの時間がかかった。
小さな町で、幼い時からよく知る男の子達は、何をするにも遅れをとる蓮見の事を笑った。蓮見ちゃんがいるせいで、そんな事も言われ続けた。
休み時間のドッチボール。蓮見は誘いを断っているのに、担任は仲間に入れようと体育館に連れて行く。
勝ち気な男の子2人が、蓮見をどちらのチームにするか押し付け合う。
女の子達とは仲が良かったけれど、蓮見はチャイムがなると図書室に向かい、みんなから隠れるように本を読むようなった。
中学に上がる時、母は自分の母校である家から遠く離れた札幌の中高一貫校へ、蓮見を受験をさせた。蓮見は男の子のいない学校に入れる事が嬉しくて、新しい学校生活が待ち遠しかった。
小学校の卒業式、同級生が地元の中学の制服で出席する中、見慣れないエンジ色の線が入っているセーラー服姿の蓮見は、玄関に入るなり、一際目立っていた。
なかなか教室には入れず、いつまでも廊下にいると、担任が早く教室に入るよう声を掛ける。
卒業式の帰り道、自分の事をよくからかっていた男の子が、校門の前で声を掛けてきた。蓮見はその子に返事をしないで、走って家に帰る。
いつもならあっという間に追いつかれるのに、男の子はその日、追いかけてくる事はなかった。家について、もう会わなくても済むと思うと、蓮見の心は軽くなった。
札幌での祖母との2人暮らし。小学校の教師をしていた祖母は蓮見に時間を掛けていろんな事を教えた。言われた通りのやり方をするのではなく、自分のやりやすい方法を探しなさい。祖母は、何をするにも時間がかかる蓮見の事を、いつも見守っていた。両親と離れて暮らす事は淋しかったけれど、何より男の子のいない6年間は、蓮見にとってとても居心地が良かった。
高校の担任は、蓮見の性格を知ってか、男の子の少ない看護大学への進学を勧めた。あい変わらず内気だった蓮見に、男だとか女だとか関係なく、正々堂々と意見を述べる仕事に就くよりも、自分の意見をなるべく言わなくてすむような、そんな仕事に就いたらどう? そう言った。
女の人が多い看護師という仕事は、蓮見には好都合だった。
東京の様に人の多い環境なら、自分の様な人間が紛れていても、目立つ事はないだろう。蓮見は周りの反対も聞かず、東京の大学に進学した。
失くした片方の手袋……。
蓮見は昨日の記憶を辿ってみる。同僚の梨田優芽《なしだゆめ》と、残業の後に飲みに行った。普通の人なら二次会が終わるような時間から飲み始めた二人は、仕事の愚痴を言い合い、朝方まで飲んだ。
手袋はきっとその店で落としたのかもしれない。
今朝は胃が少し痛む。冷蔵庫から水を出し、胃薬を飲むと、時計は15時を回っていた。
蓮見は溜まっていた洗濯物を片付けようと、洗濯機の前で洗剤を手にとると、突然携帯が鳴る。
「もしもし、里田さん。お休みのところごめんなさい。橋場さんのお子さんが熱を出して、悪いけど、今日の準夜勤、お願いできない? 明日はお休みにしてあげるから。」
電話の相手は看護師長だった。
「わかりました。」
蓮見は電話を切ったあと、溜まっている洗濯物を見てため息をついた。お子さんが熱を出したなら、仕方ない。蓮見はそう思ったが、今月は急な交代やら、残業が続き、まともな生活ができていない。ボサボサになった頭をかきながら、16時までに病院に行くためには、もう準備をしないとダメじゃん、そう思いながらダラダラと洗面台へ向かった。
片方失くした手袋の事なんか、のんびり考えてる暇はないんだ。
病院に着くと、救急車が2台止まっていた。救命で処理が終ったら、患者はICUに来るだろう。今晩も座る暇はないのか……。そう考えると更衣室までの足取りが重くなる。
午前0時。
交代の看護師がやってくる。早く引き継ぎをして帰りたいと思っていると、救急車で運ばれた患者が救命からICUへ移動すると連絡がきた。そういう時間には、なぜか安定していた患者の状態も不安定になる。
「里田さん、ちょっと残ってくれない?」
蓮見はそう言われると言われると、先輩に指示されるまま、救命に患者を迎えに行く。
やっと仕事から解放され、職員玄関を出た頃には、午前3時を過ぎていた。外はハラハラと雪が降っている。
蓮見はポケットに手を入れ、手袋を出そうとした。
そうだ、手袋、ないんだった。仕方なく手に息を吹きかけ、両手をすり合わせて歩き始める。
「里田さん、今帰り? 送っていくよ。」
蓮見の前に止まった車から、レントゲン技師の牧田諒太《まきたりょうた》が顔を出す。
「大丈夫です。私の家、すぐそこだから。」
蓮見は牧田にそう言った。
「今日は寒いよ。雪も降ってるし。」
「いいです。歩いて帰ります。」
「乗ってよ。風邪引いちゃうよ。」
「ありがとう。それじゃあ、甘えます。」
蓮見は牧田の車に乗った。
「あの角のコンビニに寄ってもいい?」
「私も寄ります。」
「里田さんの家はどこ?」
「コンビニの前の信号から2つ目の角を曲がってすぐです。」
「あそこって、看護師寮なの?」
「そうです。」
「寮に住むと呼び出される事、多いでしょ?」
「そうかも。牧田さんは待機だったの?」
「そう。救命から呼び出されて今帰るところ。あの交通事故の患者さん、どうなったか知ってる?」
「今はICUにいますよ。」
「そっか。助かったんだ。」
コンビニに寄った蓮見は、牧田にどうぞ、と缶コーヒーを渡した。
「ありがとう。里田さん、明日は休み?」
「休みです。」
「何か用事とかある?」
「洗濯をしないと、ずっと溜まってます。」
「そっか。」
家に着いた蓮見は、そのままベッドに入りたいのを我慢してシャワーを浴びた。洗濯機を回し、ご飯を作っていると、朝日が昇り、部屋の中が明るくなった。
お休みって言ったって、もう半分過ぎてしまった。昨日から何回ため息をついたんだろう。
蓮見は片方だけの手袋の青が目に入った。
少し眠ったら、手袋を買いに行こう。
役立たず片方だけの手袋でも、なんとなく捨てる事ができず、テーブルの上にそっと置いた。相棒がいない片方は、まるで待ちぼうけをしている恋人の様。
里田蓮見《さとだはすみ》は、総合医療センターのICU(集中治療室)で看護師として働いてから、5年目になる。一緒に入った同期達が、だんだんと辞めていく中、自分も何度か転職を考えたが、疲れ果てて家に帰ると、いい条件の仕事を探す気力もなかった。
看護師になったばかりの頃は、テキパキと仕事をこなす先輩達を見て、1年後も経てば、自分もあんな風に頼れる看護師になっているのだろうと、漠然と思っていた。
5年目になる今でも、何をするのにも自信が持てない。
最初の頃は強い使命感もあったのに、今は向上心よりも、一刻も早く家で横になる事を考えるばかり。
先日、夜勤が明けて帰る時、職員玄関で足速に蓮見の横を通り過ぎていく女性とすれ違った。
事務職員の制服を来ていたその人のまつ毛は、キレイに上を向いていた。
彼女のキラキラした瞼。
明るいうちから疲れて眠る自分は、まるで体についた蜘蛛の巣さえ気が付かないアナグマの様だ。
深いため息は、冬の冷たい空気に溶け切る事なく足元に落ちる。
小学校に入る頃、薄暗い狭い部屋で、母と数人の大人と話しをしていた。
「里田さん。教室は違うけど、里田さん一人だけで、ゆっくり勉強してみないかい? これはあなたのために言っているんだよ。」
皆が蓮見の顔を覗き込む。自分がどんな返事をしたのか、そのあと母と大人達が何を話したのかはわからないけれど、今でもその光景を思い出す事がある。
蓮見は自分の気持ちをうまく表現できず、手先が不器用で、言われた事をやり遂げるまでには、人よりも多くの時間がかかった。
小さな町で、幼い時からよく知る男の子達は、何をするにも遅れをとる蓮見の事を笑った。蓮見ちゃんがいるせいで、そんな事も言われ続けた。
休み時間のドッチボール。蓮見は誘いを断っているのに、担任は仲間に入れようと体育館に連れて行く。
勝ち気な男の子2人が、蓮見をどちらのチームにするか押し付け合う。
女の子達とは仲が良かったけれど、蓮見はチャイムがなると図書室に向かい、みんなから隠れるように本を読むようなった。
中学に上がる時、母は自分の母校である家から遠く離れた札幌の中高一貫校へ、蓮見を受験をさせた。蓮見は男の子のいない学校に入れる事が嬉しくて、新しい学校生活が待ち遠しかった。
小学校の卒業式、同級生が地元の中学の制服で出席する中、見慣れないエンジ色の線が入っているセーラー服姿の蓮見は、玄関に入るなり、一際目立っていた。
なかなか教室には入れず、いつまでも廊下にいると、担任が早く教室に入るよう声を掛ける。
卒業式の帰り道、自分の事をよくからかっていた男の子が、校門の前で声を掛けてきた。蓮見はその子に返事をしないで、走って家に帰る。
いつもならあっという間に追いつかれるのに、男の子はその日、追いかけてくる事はなかった。家について、もう会わなくても済むと思うと、蓮見の心は軽くなった。
札幌での祖母との2人暮らし。小学校の教師をしていた祖母は蓮見に時間を掛けていろんな事を教えた。言われた通りのやり方をするのではなく、自分のやりやすい方法を探しなさい。祖母は、何をするにも時間がかかる蓮見の事を、いつも見守っていた。両親と離れて暮らす事は淋しかったけれど、何より男の子のいない6年間は、蓮見にとってとても居心地が良かった。
高校の担任は、蓮見の性格を知ってか、男の子の少ない看護大学への進学を勧めた。あい変わらず内気だった蓮見に、男だとか女だとか関係なく、正々堂々と意見を述べる仕事に就くよりも、自分の意見をなるべく言わなくてすむような、そんな仕事に就いたらどう? そう言った。
女の人が多い看護師という仕事は、蓮見には好都合だった。
東京の様に人の多い環境なら、自分の様な人間が紛れていても、目立つ事はないだろう。蓮見は周りの反対も聞かず、東京の大学に進学した。
失くした片方の手袋……。
蓮見は昨日の記憶を辿ってみる。同僚の梨田優芽《なしだゆめ》と、残業の後に飲みに行った。普通の人なら二次会が終わるような時間から飲み始めた二人は、仕事の愚痴を言い合い、朝方まで飲んだ。
手袋はきっとその店で落としたのかもしれない。
今朝は胃が少し痛む。冷蔵庫から水を出し、胃薬を飲むと、時計は15時を回っていた。
蓮見は溜まっていた洗濯物を片付けようと、洗濯機の前で洗剤を手にとると、突然携帯が鳴る。
「もしもし、里田さん。お休みのところごめんなさい。橋場さんのお子さんが熱を出して、悪いけど、今日の準夜勤、お願いできない? 明日はお休みにしてあげるから。」
電話の相手は看護師長だった。
「わかりました。」
蓮見は電話を切ったあと、溜まっている洗濯物を見てため息をついた。お子さんが熱を出したなら、仕方ない。蓮見はそう思ったが、今月は急な交代やら、残業が続き、まともな生活ができていない。ボサボサになった頭をかきながら、16時までに病院に行くためには、もう準備をしないとダメじゃん、そう思いながらダラダラと洗面台へ向かった。
片方失くした手袋の事なんか、のんびり考えてる暇はないんだ。
病院に着くと、救急車が2台止まっていた。救命で処理が終ったら、患者はICUに来るだろう。今晩も座る暇はないのか……。そう考えると更衣室までの足取りが重くなる。
午前0時。
交代の看護師がやってくる。早く引き継ぎをして帰りたいと思っていると、救急車で運ばれた患者が救命からICUへ移動すると連絡がきた。そういう時間には、なぜか安定していた患者の状態も不安定になる。
「里田さん、ちょっと残ってくれない?」
蓮見はそう言われると言われると、先輩に指示されるまま、救命に患者を迎えに行く。
やっと仕事から解放され、職員玄関を出た頃には、午前3時を過ぎていた。外はハラハラと雪が降っている。
蓮見はポケットに手を入れ、手袋を出そうとした。
そうだ、手袋、ないんだった。仕方なく手に息を吹きかけ、両手をすり合わせて歩き始める。
「里田さん、今帰り? 送っていくよ。」
蓮見の前に止まった車から、レントゲン技師の牧田諒太《まきたりょうた》が顔を出す。
「大丈夫です。私の家、すぐそこだから。」
蓮見は牧田にそう言った。
「今日は寒いよ。雪も降ってるし。」
「いいです。歩いて帰ります。」
「乗ってよ。風邪引いちゃうよ。」
「ありがとう。それじゃあ、甘えます。」
蓮見は牧田の車に乗った。
「あの角のコンビニに寄ってもいい?」
「私も寄ります。」
「里田さんの家はどこ?」
「コンビニの前の信号から2つ目の角を曲がってすぐです。」
「あそこって、看護師寮なの?」
「そうです。」
「寮に住むと呼び出される事、多いでしょ?」
「そうかも。牧田さんは待機だったの?」
「そう。救命から呼び出されて今帰るところ。あの交通事故の患者さん、どうなったか知ってる?」
「今はICUにいますよ。」
「そっか。助かったんだ。」
コンビニに寄った蓮見は、牧田にどうぞ、と缶コーヒーを渡した。
「ありがとう。里田さん、明日は休み?」
「休みです。」
「何か用事とかある?」
「洗濯をしないと、ずっと溜まってます。」
「そっか。」
家に着いた蓮見は、そのままベッドに入りたいのを我慢してシャワーを浴びた。洗濯機を回し、ご飯を作っていると、朝日が昇り、部屋の中が明るくなった。
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