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3章
最後の一兵
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〚 1人残った兵士は、丘の上から未だ戦火がくすぶっている町を眺めた。もうすぐ、さっきまで敵だった兵士達が、ここにやってくる。跪くはずの将軍はもういない。兵士は急に生きている事が怖くなった。将軍の着ていた高価な鎧に手を掛けると、自分の身を守るように兜を剥いだ。 〛
お昼休み。
遥と一緒にお弁当を食べていた凪は、遥の白い腕に比べて、真っ黒に日に焼けた自分の腕が恥ずかしくて、ワイシャツの袖を下ろした。
「遥、部活はいつまであるの?」
「9月のコンクールで引退かな。」
「そっか、吹奏楽はこれから忙しいんだっけ。」
「凪は?」
「私は先週、引退した。」
「今年のソフト部は強いって言われてたのに、優勝候補と初戦で当たるなんて、残念だったね。」
「運も勝負のうちだよ。」
「凪はどこを守ってたの?」
「私はベンチ。大量に得点が入ってる試合とか、ボロ負けしている最後の打席に立つ要員。試合が終わっても笑えない役割を任させてるってわけ。」
「へぇ~、運動部って厳しいね。」
「本当、そう。」
凪は笑った。心のどこかでは、試合の度に泣きそうになっていたはずなのに、改めて誰かに気持ちを聞かれると、ヘラヘラと誤魔化して笑っている。
「凪にはプライドってないの?」
「私には必要ない。持ってても虚しいだけ。」
1人で駅へ向かう途中。
佐藤が後をついてきた。
「藤澤。」
凪は佐藤から走って逃げた。
すぐに追いつかれて肩を掴まれると、
「藤澤、足、遅っせーな。」
佐藤にそう言われた。目を合わせずに振り返って歩き始めると、
「卑怯者。」
佐藤からまたその言葉を言われた。
私は将軍の鎧を奪い取ったりはしない。そのまま戦いのない国へ逃げて、目の前で起こった事を見なかった事にして暮らし続けたい。
凪はそう思いながら足を速めた。
「待てよ。お前ら2人して俺を誂っているのか?」
佐藤が言った。凪は足を止めて佐藤を見ると、
「遥は本気だったよ。」
そう言って佐藤を見上げた。
「相性ってあるからな。俺は矢橋の事をそういう風には見れない。」
「高校生なのに、ずいぶん大人びた事言うんだね。」
凪はまた歩き始めた。
「年なんて関係ないだろう。」
「自分1人では生活もできないくせに、どうしてそんな感情が先に出てくるのかな。」
「だったら藤澤は、働ける様になるまで、誰の事も好きにならないのかよ。」
「今はそんな気持ちを持つ余裕もないって事よ。」
「受験するのか?」
「うん。たぶん。」
「どこの学校、受けるんだよ。」
「それはまだ。」
「地元か?」
「それもまだ。」
「A組にいたら、選択肢がたくさんあるんだと思った。」
「それは一部の人達よ。その人達だって、皆と同じ時間しかないんだし。」
「渋谷の事、好きなのか?」
「はあ?」
「藤澤が唯一話す男って、渋谷くらいだろう。」
「そっか、藤澤くんと也は同じクラスだったね。」
「渋谷が羨ましいよ。欲しいものみんな手に入れて。」
「佐藤くんは何を手に入れたら満足するの?」
「そりゃ、そこそこ勉強もできて、部活でも活躍して、好きな子と仲良く話せたらいいなって。」
「3つも欲張りだね。ひとつにしたら?」
「藤澤は何がほしい?」
「私は何もいらないって言える気持ちかな。欲しいものを言い出したらキリがないもの。」
「それが一番難しいんだよな。なあ、藤澤。今度の土曜日空いてるか?」
「空いてるけど、空いてない。」
「なんだよ、それ。」
「佐藤くん、遥の気持ち考えてよ。」
「藤澤。」
「何?」
「矢橋の事がなかったら俺も付き合ってくれたのかよ。」
「そういうわけじゃないけど…。」
「受験があるって言ったって、恋愛したっていいんじゃないか?それが励みになる事もあるんだし。」
「私、こっちだから。」
凪は交差点に立ち止まると、急に左に体をむけた。どうやって佐藤との話しを切り上げたら、誰も嫌な思いをしなくてもいいのだろう。点滅しかけた横断歩道を渡り切ると、反対側で立ち尽くしている佐藤にむかって手を振った。
〚 敵の将軍は、倒れている兵士達の死体を見て、「これは味方なのか」
と生き残っている兵士に聞いた。
「ああ、そうだ。みんな味方だよ。戦いに勝った祝盃を上げたら、みんな死んでいった。」
兵士は正直に答えた。
「お前は酒を飲まなかったのか?」
敵の将軍はそこに残っている酒の瓶と杯を手に取った。
「そうか…、俺達は実に無駄な戦いをしたな。」
そう言うと、最後の一兵を崖から突き落とした。 〛
汽車の座席に深く腰を掛け、本の続きを読んでいると、也が隣りに座ってきた。
「今日も佐伯さんと一緒じゃないの?」
凪はそう言うと、也は凪の本をパタンと閉じた。
「あいつは他にもいたんだよ。」
也が言った。
「どういう事?」
「俺は2番目だったって事。」
「そうなんだ。」
凪は再び本を開いた。そういう話しは得意じゃない。自分の親がそうだった様に、どうして人を傷つける様な馬鹿げた恋が、平然と起こっているのだろう。傷が浅いとか深いとかそんな話しではなくて、誰かの心を辛くさせたら、それと同じだけの辛さを味わうのが当然だ。自分はそんな面倒な付き合いはごめんだし、話しなんか聞きたくもない。
「凪、」
「何?」
「知らない事は知らないままの方が利口だな。」
「えっ?」
「そうだろう。風車の話し。」
「也はわかったんだ。」
「わかるよ。」
也はそう言うと、額の汗を拭った。
その日の汽車の中はものすごく暑いのに、観光客が動画を撮っているために、回っていたはずの扇風機は止まっていた。アスファルトで固められた町から来た人は、こんな田舎の夏なんてたいして暑くもないのだろうけれど、それに慣れて暮らしている自分達は、少しでも湿った風が通り抜けないと、たちまち干からびてしまうのに。ドアが開くたびに入ってくる心地良い風が、ワイシャツの袖から少しだけ体を冷やしてくれた。
「学校決めたのか?」
「まだ。」
「ここから出たいって思わないか?」
「ううん。新しい場所って苦手。」
「凪は怖がりだな。」
「そんな事はないけど。」
「お前の様な生き方が、一番いいのかもしれないな。」
「どうして?」
「なんとなく、そう思っただけ。」
家に帰り、玄関を開けると、当たり前の様に夕食の匂いがする。
母はたまに残業や会議で遅くなる事はあったけれど、父が帰ってこなくなってからは、それもあまりなくなった。私がこの家を出ていったら、母は昔の様に仕事に専念できるのだろうか。
「ただいま。」
「おかえりなさい。ご飯、もう少しかかるから、先にお風呂入っちゃって。」
「うん。」
湯船の中に入浴剤を入れると、透明な水があっという間に緑色に変わった。
自分の日に焼けた腕や足が、ゆらゆらと歪んで見える。忘れた頃に漂ってくる森の香りは、心の底に溜まっていたやりきれない思いを、吐き出させてくれるようだ。
憧れていた高校生活は、思っていた毎日とは違ったし、大学生活が始まったところで、自分では何も決められない今と同じような毎日の繰り返し。いつの間にか、社会に押し出されて、大人のいう大人になっていくだけ。
也が言った、私の様な生き方が一番いいって、どういう意味?
「凪、お腹は治ったの?」
「うん。薬を飲めば大丈夫だから。」
「部活も終わったし、少し落ち着くといいね。」
「そうだね。」
「学校、この前の所でいいわね。」
「…。」
「推薦してもらうんだから、他の学校の受験は諦めてね。」
母は何をそんなに急いでいるのだろう。確約のできない受験なんかするよりも、そこにある安易な安心を手に入れたいだけなのか。
「お母さんは、ここで1人で暮らすの?」
「実はね、凪がいなくなったならね、ここを売って職場の近くのアパートに引っ越そうかと思ってる。」
「そっか、そうなんだ。」
「1人でここは広すぎるよ。掃除も雪かきも大変だし。お母さん、もう少し楽がしたい。」
鍋の蓋をあけて、湯気がふわ~っと立ち上ると、
「お母さん、」
もう大嫌いなんでしょう?
凪は父の事を聞こうとして言葉を飲んだ。
「何?」
「何でもない。」
机の上に置かれた参考書は、結局最後のページを見ないまま、受験が終わってしまいそうだった。
自分の力ではどうにもならない事を黙って受け入れて、何にも逆らわず生きていくしかないのか。
最後の一兵になった恐怖は、戦いで命を落とす事よりもずっとずっと重い事だ。先に玉に当たってしまったほうが、もう少しマシな最後を迎えられたかもしれないのに。
〝起きてるか?〟
也からラインがきた。
〝もうすぐ寝る〟
〝今度の土曜日空いてるか?〟
〝空いてるけど空いてない〟
〝それ、雅紀にも言っただろう〟
〝そうだったっけ〟
〝雅紀が佐伯も誘ったっていうから、凪もこいよ〟
〝行きたくない〟
〝図書館で勉強するだけだよ〟
〝そんなの1人で勉強すればいいでしょう〟
〝佐伯は頭いいから、教えてもらおうって話しになってさ〟
〝じゃあ、遥だけ誘えばいいじゃない〟
〝なんでそんなにひねくれてるんだよ〟
也は遥と佐藤くんの事を知らないのだろうか。
〝別に〟
〝じゃあ、決まりだな〟
お昼休み。
遥と一緒にお弁当を食べていた凪は、遥の白い腕に比べて、真っ黒に日に焼けた自分の腕が恥ずかしくて、ワイシャツの袖を下ろした。
「遥、部活はいつまであるの?」
「9月のコンクールで引退かな。」
「そっか、吹奏楽はこれから忙しいんだっけ。」
「凪は?」
「私は先週、引退した。」
「今年のソフト部は強いって言われてたのに、優勝候補と初戦で当たるなんて、残念だったね。」
「運も勝負のうちだよ。」
「凪はどこを守ってたの?」
「私はベンチ。大量に得点が入ってる試合とか、ボロ負けしている最後の打席に立つ要員。試合が終わっても笑えない役割を任させてるってわけ。」
「へぇ~、運動部って厳しいね。」
「本当、そう。」
凪は笑った。心のどこかでは、試合の度に泣きそうになっていたはずなのに、改めて誰かに気持ちを聞かれると、ヘラヘラと誤魔化して笑っている。
「凪にはプライドってないの?」
「私には必要ない。持ってても虚しいだけ。」
1人で駅へ向かう途中。
佐藤が後をついてきた。
「藤澤。」
凪は佐藤から走って逃げた。
すぐに追いつかれて肩を掴まれると、
「藤澤、足、遅っせーな。」
佐藤にそう言われた。目を合わせずに振り返って歩き始めると、
「卑怯者。」
佐藤からまたその言葉を言われた。
私は将軍の鎧を奪い取ったりはしない。そのまま戦いのない国へ逃げて、目の前で起こった事を見なかった事にして暮らし続けたい。
凪はそう思いながら足を速めた。
「待てよ。お前ら2人して俺を誂っているのか?」
佐藤が言った。凪は足を止めて佐藤を見ると、
「遥は本気だったよ。」
そう言って佐藤を見上げた。
「相性ってあるからな。俺は矢橋の事をそういう風には見れない。」
「高校生なのに、ずいぶん大人びた事言うんだね。」
凪はまた歩き始めた。
「年なんて関係ないだろう。」
「自分1人では生活もできないくせに、どうしてそんな感情が先に出てくるのかな。」
「だったら藤澤は、働ける様になるまで、誰の事も好きにならないのかよ。」
「今はそんな気持ちを持つ余裕もないって事よ。」
「受験するのか?」
「うん。たぶん。」
「どこの学校、受けるんだよ。」
「それはまだ。」
「地元か?」
「それもまだ。」
「A組にいたら、選択肢がたくさんあるんだと思った。」
「それは一部の人達よ。その人達だって、皆と同じ時間しかないんだし。」
「渋谷の事、好きなのか?」
「はあ?」
「藤澤が唯一話す男って、渋谷くらいだろう。」
「そっか、藤澤くんと也は同じクラスだったね。」
「渋谷が羨ましいよ。欲しいものみんな手に入れて。」
「佐藤くんは何を手に入れたら満足するの?」
「そりゃ、そこそこ勉強もできて、部活でも活躍して、好きな子と仲良く話せたらいいなって。」
「3つも欲張りだね。ひとつにしたら?」
「藤澤は何がほしい?」
「私は何もいらないって言える気持ちかな。欲しいものを言い出したらキリがないもの。」
「それが一番難しいんだよな。なあ、藤澤。今度の土曜日空いてるか?」
「空いてるけど、空いてない。」
「なんだよ、それ。」
「佐藤くん、遥の気持ち考えてよ。」
「藤澤。」
「何?」
「矢橋の事がなかったら俺も付き合ってくれたのかよ。」
「そういうわけじゃないけど…。」
「受験があるって言ったって、恋愛したっていいんじゃないか?それが励みになる事もあるんだし。」
「私、こっちだから。」
凪は交差点に立ち止まると、急に左に体をむけた。どうやって佐藤との話しを切り上げたら、誰も嫌な思いをしなくてもいいのだろう。点滅しかけた横断歩道を渡り切ると、反対側で立ち尽くしている佐藤にむかって手を振った。
〚 敵の将軍は、倒れている兵士達の死体を見て、「これは味方なのか」
と生き残っている兵士に聞いた。
「ああ、そうだ。みんな味方だよ。戦いに勝った祝盃を上げたら、みんな死んでいった。」
兵士は正直に答えた。
「お前は酒を飲まなかったのか?」
敵の将軍はそこに残っている酒の瓶と杯を手に取った。
「そうか…、俺達は実に無駄な戦いをしたな。」
そう言うと、最後の一兵を崖から突き落とした。 〛
汽車の座席に深く腰を掛け、本の続きを読んでいると、也が隣りに座ってきた。
「今日も佐伯さんと一緒じゃないの?」
凪はそう言うと、也は凪の本をパタンと閉じた。
「あいつは他にもいたんだよ。」
也が言った。
「どういう事?」
「俺は2番目だったって事。」
「そうなんだ。」
凪は再び本を開いた。そういう話しは得意じゃない。自分の親がそうだった様に、どうして人を傷つける様な馬鹿げた恋が、平然と起こっているのだろう。傷が浅いとか深いとかそんな話しではなくて、誰かの心を辛くさせたら、それと同じだけの辛さを味わうのが当然だ。自分はそんな面倒な付き合いはごめんだし、話しなんか聞きたくもない。
「凪、」
「何?」
「知らない事は知らないままの方が利口だな。」
「えっ?」
「そうだろう。風車の話し。」
「也はわかったんだ。」
「わかるよ。」
也はそう言うと、額の汗を拭った。
その日の汽車の中はものすごく暑いのに、観光客が動画を撮っているために、回っていたはずの扇風機は止まっていた。アスファルトで固められた町から来た人は、こんな田舎の夏なんてたいして暑くもないのだろうけれど、それに慣れて暮らしている自分達は、少しでも湿った風が通り抜けないと、たちまち干からびてしまうのに。ドアが開くたびに入ってくる心地良い風が、ワイシャツの袖から少しだけ体を冷やしてくれた。
「学校決めたのか?」
「まだ。」
「ここから出たいって思わないか?」
「ううん。新しい場所って苦手。」
「凪は怖がりだな。」
「そんな事はないけど。」
「お前の様な生き方が、一番いいのかもしれないな。」
「どうして?」
「なんとなく、そう思っただけ。」
家に帰り、玄関を開けると、当たり前の様に夕食の匂いがする。
母はたまに残業や会議で遅くなる事はあったけれど、父が帰ってこなくなってからは、それもあまりなくなった。私がこの家を出ていったら、母は昔の様に仕事に専念できるのだろうか。
「ただいま。」
「おかえりなさい。ご飯、もう少しかかるから、先にお風呂入っちゃって。」
「うん。」
湯船の中に入浴剤を入れると、透明な水があっという間に緑色に変わった。
自分の日に焼けた腕や足が、ゆらゆらと歪んで見える。忘れた頃に漂ってくる森の香りは、心の底に溜まっていたやりきれない思いを、吐き出させてくれるようだ。
憧れていた高校生活は、思っていた毎日とは違ったし、大学生活が始まったところで、自分では何も決められない今と同じような毎日の繰り返し。いつの間にか、社会に押し出されて、大人のいう大人になっていくだけ。
也が言った、私の様な生き方が一番いいって、どういう意味?
「凪、お腹は治ったの?」
「うん。薬を飲めば大丈夫だから。」
「部活も終わったし、少し落ち着くといいね。」
「そうだね。」
「学校、この前の所でいいわね。」
「…。」
「推薦してもらうんだから、他の学校の受験は諦めてね。」
母は何をそんなに急いでいるのだろう。確約のできない受験なんかするよりも、そこにある安易な安心を手に入れたいだけなのか。
「お母さんは、ここで1人で暮らすの?」
「実はね、凪がいなくなったならね、ここを売って職場の近くのアパートに引っ越そうかと思ってる。」
「そっか、そうなんだ。」
「1人でここは広すぎるよ。掃除も雪かきも大変だし。お母さん、もう少し楽がしたい。」
鍋の蓋をあけて、湯気がふわ~っと立ち上ると、
「お母さん、」
もう大嫌いなんでしょう?
凪は父の事を聞こうとして言葉を飲んだ。
「何?」
「何でもない。」
机の上に置かれた参考書は、結局最後のページを見ないまま、受験が終わってしまいそうだった。
自分の力ではどうにもならない事を黙って受け入れて、何にも逆らわず生きていくしかないのか。
最後の一兵になった恐怖は、戦いで命を落とす事よりもずっとずっと重い事だ。先に玉に当たってしまったほうが、もう少しマシな最後を迎えられたかもしれないのに。
〝起きてるか?〟
也からラインがきた。
〝もうすぐ寝る〟
〝今度の土曜日空いてるか?〟
〝空いてるけど空いてない〟
〝それ、雅紀にも言っただろう〟
〝そうだったっけ〟
〝雅紀が佐伯も誘ったっていうから、凪もこいよ〟
〝行きたくない〟
〝図書館で勉強するだけだよ〟
〝そんなの1人で勉強すればいいでしょう〟
〝佐伯は頭いいから、教えてもらおうって話しになってさ〟
〝じゃあ、遥だけ誘えばいいじゃない〟
〝なんでそんなにひねくれてるんだよ〟
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〝別に〟
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