1 / 1
朝ごはん、時々百合。
しおりを挟む
タンタンタンタン……
包丁とまな板が当たる音がリビングに響き渡る。その音に気づき心音が階段を降りてきて
「あ、起きてきた。おはよう心音」
「ふぁ~…おはよ~駿河…」
眠そうに目をこすりながら心音が降りてきて、駿河はそれを涼しげな表情で心音を見て
「ん?なーんかいい匂い…何作ってるの~?」
「今朝の朝食は秋刀魚とキャベツの千切りと、お味噌汁と白米。」
「通りでいい匂いな訳だねぇ~」
心音が椅子に座ってから何を作っていると聞く、聞かれれば当然の如く献立を教え、それを聞いた心音は大きく息を吸って匂いを嗅げばこちらの方を向いてにへら、とふにゃふにゃな笑みを見せる。
「………」
ちら、と駿河はその笑みを見るがすぐに視線を料理の方へ向ける。一見ポーカーフェイスだが内心
「(可愛い可愛い、心音ってば何でこんな愛おしいの…)」
この通りである。
そして暫く経って朝餉が出来上がり、それを机上に置いて
「お待ちどうさま。」
「わあ!美味しそー!」
「それじゃ……頂きます。」
互いに手を合わせ、同時に食事の際の言葉を言えば食べ始めて…
「…どう、美味しい?」
「うん!すっごく美味しい!駿河の料理って凄く美味しいよね!ミシュラン星幾つ?」
「……良かった。」
やはり味の感想を聞くのは当然で、それに対して心音はかなり持ち上げた様な物言いをする。
口角を少し上げ、駿河も嬉しそうにしていて。
「駿河ぁ、そんな見られるとちょっと食べ辛い…」
「うん、見ていたいから。」
先に食べ終わった駿河は寝起きで箸運びが遅い心音をじっと見つめていて、その視線に気づいた心音は思わず苦笑いして。
少ししてから心音も食べ終わり
「…ご馳走さま。」
手を合わせて、二人同時に言えば朝食は終わる…
「さーて!シャワーでも浴びちゃおうかな!」
「ん、もう浴びるのか?…分かった、先に浴びてきなよ」
心音が大きく伸びをしてからそんな事を言い出して、駿河はその言葉にほんの少し驚いた様な顔をしていたがすぐに何時もの顔に戻り
「えー、駿河も一緒に入ろ…?」
「え、私も?…心音が入りたいなら、一緒に入ろ」
今度は驚いてはいるのだが一周回ってポーカーフェイスのままで…
少し考えてから一応了承をして
「じゃあ行こっか!」.
「うん」
………次回に続く。
包丁とまな板が当たる音がリビングに響き渡る。その音に気づき心音が階段を降りてきて
「あ、起きてきた。おはよう心音」
「ふぁ~…おはよ~駿河…」
眠そうに目をこすりながら心音が降りてきて、駿河はそれを涼しげな表情で心音を見て
「ん?なーんかいい匂い…何作ってるの~?」
「今朝の朝食は秋刀魚とキャベツの千切りと、お味噌汁と白米。」
「通りでいい匂いな訳だねぇ~」
心音が椅子に座ってから何を作っていると聞く、聞かれれば当然の如く献立を教え、それを聞いた心音は大きく息を吸って匂いを嗅げばこちらの方を向いてにへら、とふにゃふにゃな笑みを見せる。
「………」
ちら、と駿河はその笑みを見るがすぐに視線を料理の方へ向ける。一見ポーカーフェイスだが内心
「(可愛い可愛い、心音ってば何でこんな愛おしいの…)」
この通りである。
そして暫く経って朝餉が出来上がり、それを机上に置いて
「お待ちどうさま。」
「わあ!美味しそー!」
「それじゃ……頂きます。」
互いに手を合わせ、同時に食事の際の言葉を言えば食べ始めて…
「…どう、美味しい?」
「うん!すっごく美味しい!駿河の料理って凄く美味しいよね!ミシュラン星幾つ?」
「……良かった。」
やはり味の感想を聞くのは当然で、それに対して心音はかなり持ち上げた様な物言いをする。
口角を少し上げ、駿河も嬉しそうにしていて。
「駿河ぁ、そんな見られるとちょっと食べ辛い…」
「うん、見ていたいから。」
先に食べ終わった駿河は寝起きで箸運びが遅い心音をじっと見つめていて、その視線に気づいた心音は思わず苦笑いして。
少ししてから心音も食べ終わり
「…ご馳走さま。」
手を合わせて、二人同時に言えば朝食は終わる…
「さーて!シャワーでも浴びちゃおうかな!」
「ん、もう浴びるのか?…分かった、先に浴びてきなよ」
心音が大きく伸びをしてからそんな事を言い出して、駿河はその言葉にほんの少し驚いた様な顔をしていたがすぐに何時もの顔に戻り
「えー、駿河も一緒に入ろ…?」
「え、私も?…心音が入りたいなら、一緒に入ろ」
今度は驚いてはいるのだが一周回ってポーカーフェイスのままで…
少し考えてから一応了承をして
「じゃあ行こっか!」.
「うん」
………次回に続く。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる