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第四部 聖王編
第七十九回 下
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カウンターの奥の貯蔵庫をくぐった先は、女将の住居となっていた。
部屋の調度品は店とは違い、白や赤の塗料で染めた、ムーツ大陸のデザインとは程遠いものだった。むしろカントニアに近かった。
部屋の隅にあった箪笥に、イズヴァルトは注目した。縁に、蝶や鳥などの彫刻が施されており、彩色もされていた。曲線的で随分と優美な意匠のそれを、サガミニアでよく見たことがあったので女将に尋ねた。
「これはもしや、イナンナどのからの贈り物でござらぬか?」
「まあ、確かにイナンナさんが関係しているものですけど、ツックイーの家具職人から買ったものですよ」
この部屋にある家具全部がそうだ、と女将は言った。箪笥の横にあるベッドを指さし、寝台から寝具に至るまで、全てツックイーの家具屋から購入したものだと言った。
「着ているものはオーガどのらの普段着なのに、家具はエルフどのらのものを好むのでござるな?」
「オーガ族の家具は質素なものですからね。寝る時は床板に藁編みの敷きものを置いてごろんと寝るだけですし、箪笥や机も、材質の悪い木材を使うんですぐにひび割れを起こしちゃいますから」
オーガ族は可愛いものを愛でたり、文学や物語などの文化にあふれているが、住居を彩ることにはあまり頓着しない者が多かった。
「でもそこまで質素だと嫌になっちゃう性分で。だからイナンナさんから良い家具職人とその店を紹介してもらったんですよ」
「なるほど。しかしクボーニコフの軍船は、目が痛くなるほどきらきらした外装や内装を施していたでござる。舳先にきれいなご婦人の裸像や、朱塗りのでっかいおちんちんを飾っていたでござるよ?」
「西のオーガはエチウの文化が入り込んでますからね。じゃあそろそろ……」
女将は腰に巻いているものをつまんだ。絹を編んだ艶やかな、純白の帯である。
「これ、外してくださらない?」
イズヴァルトはつばを飲み込んだ。帯に注視して女将の体つきを改めて確かめたからだ。
腰の帯から上、ちょうど乳房にあたる部分は大きく膨らんでいて、帯の下のへそのあたりからは、どっしりとした肉を蓄えていた様子で大きく広がっていた。
「よろしいで、ござろうか?」
「何のためにここに? 世界一の色男と言われているお方が、今更ためらっているんです?」
女将は近づいてイズヴァルトの胸に飛び込んだ。ほのかに、冬花のにおいがした。女将の衣服をいぶった、焚き香のにおいだった。
抱きかかえた女将の身体の感触があまりにも柔らかく、重く感じたので、イズヴァルトは欲情をたぎらせてしまった。
額のツノをイズヴァルトの髪に絡ませながら、女将はそっとささやいた。
「背中で結えているんですよ」
イズヴァルトの手がその結び目に振れた。女将のアドバイスを受けてほどく。はらりと落ちた。
帯がほどけると女将の服は、自然と開いて隠していたものをさらけ出した。
白く柔らかい肌と、下に向かうにつれて広がっていく大きな乳房。少し脂肪をつけていた腹の下は、ほんのりと黒い陰毛が覆っていた。
「さあ、イズヴァルトさんのものも見せて?」
女将はイズヴァルトのズボンのベルトに手をかけた。留め金を外し、生地を掴んでずり降ろした。
「……まあっ♡」
思わず喜びの声をあげてしまった。イズヴァルトの陰茎は高々と上を向き、大きな亀頭は赤黒く染めあがっていた。
しかも30センチをゆうに超えていた。太さもとんでもなかった。オーガ男の巨根自慢に匹敵するほど。とんでもない名品を見て女将は目を輝かせた。
「こんなにごりっぱなのを♡ イナンナさんとローラさんはかわりばんこに楽しんでたのね♡」
「あんまりじろじろ見ないでいただきたいでござる。恥ずかしいでござるよ……」
「そう? すっごく大きなおちんちんなのに♡ 恥ずかしがるなんてわからないわ。オーガの男はむしろ、見せつけたくて短い裾の服を着ているのよ♡」
すぐさま味見をしたいと女将はせがんだ。しかしイズヴァルトは作法を重んじる男である。
「その前に、貴殿のごりっぱなところと、ひかえ目なもじゃ毛の奥にあるものの2つを、たっぷりと味わいたいでござる」
「へ?」
きょとんとする女将を、イズヴァルトは抱えて持ち上げた。寝台に寝かせると衣服の前をもっとはだけさせる。
大きな乳房がその姿をはっきりとさせた。掌には収まりきらない、大きな築山であった。
それまでためらいがちだったイズヴァルトは、寝台にあがると臆しなくなった。遠慮なく手を触れる。
「……あっ♡」
その鬼族の女の赤ん坊の飲料の容れ物は、吸い口が下を向いていて色合いが違う箇所が大きく広がっていた。その先端をくすぐってみるが、とても柔らかかった。
「ちくび、くすぐったいわ……♡」
「拙者も乳首が弱いでござるよ。お互いさまでござる」
言われて女将はし返してみた。しかしイズヴァルトは鉄面皮だった。感じる素振りを全く見せなかった。戦いに赴いている様な気持ちでいたからだ。
「しかし、あんまりこりこりしておらぬでござるな? 生理がはじまったばかりのお嬢さんのような柔らかさでござる。まだお子は産んでおらぬでござるか?」
「も、もう5人産んだわ♡ どの子もニンゲンだったから、もうとっくの昔に亡くなったけれど……」
乳首を愛でられながら女将は語った。5人の父親はそれぞれ別で、オーガ族の血を継ぐニンゲンだった。
「傭兵として戦場に出ると、子供をつくる相手を探すの」
「なにゆえでござる?」
「生死を賭けると男の人が好きなの。とてもかっこよく思えてしまうし、明日がわからない身になると、おちんぽが狂ったように元気になるから……」
戦場に出ると絶倫になる相手を選んで、その時の恋人にしたという。
しかし子供達の父親らは、我が子の顔を見る前に皆死んだ。
「オーガの里の言い伝えにもあるわ。いくさに赴くと途端に『槍無双』になる男は、あの世のアテールイ様のお呼びがかかっているんだって。そろそろこの世からおさらばするから、戦場の女や村娘と沢山交わって、できるだけ多くの胤を遺そうとするんだって」
「だから戦場で働いていたのでござるな? ひどいおなごでござる!」
イズヴァルトは思い切り乳首をつねりあげた。女将はけたたましい悲鳴をあげた。
「貴殿のような人でなしには懲罰をくわえるでござる! いつでもどこでもおちんちんがぎんぎんで、戦場でいっこうに死ぬ気配がせぬ者がどんなものか、とくと味わせてやるでござるよ!」
無双の武と凶悪なきんたまを持つこの男は、女将の脚を無理やり広げた。大きく開いてぱっくりと割れて見えた、濡れそぼった赤い縦肉にかぶりついた。
大きな舌を出し、濃厚な女の壺のにおいを放つそこをほじくり散らす。女将の下腹に、強い電気がはしった。
「あひいっ!」
女将は身をよじってしまった。クンニリングスを受けるのは、久しぶりのことだったからだ。
「そ、そんな深々と舐められるなんて!」
蜜でぬめり、匂いを放つ肉襞だけだけにはとどまらなかった。
女のそこの一番の弱点となる、肉の芽にもしっかりと舌を絡ませた。女将はますますたじろいだ。
「やっ、やめてぇっ♡」
イズヴァルトは受け入れなかった。死を賭して戦場に向かう戦士のおちんちんを楽しむと言った、この女将に思い知らせてやりたかった。
とさかの内に隠れようとする肉の豆を、絶対に逃そうとしなかった。指でしっかりと露出させ、唾液を含んだ唇と舌で情け容赦なく攻め立てる。その肉の鎧も対象だ。
本丸はおろか、それを守る城壁をも襲う城攻めは30分も続いた。ニンゲンの女なら途中で麻痺して飽きるが、オーガはそうではなかった。
「ああ……こんなにやられるの、ひさしぶり……♡」
女将の身体はすっかり蕩け切っていた。女陰は緩んで口を開け、蜜を垂らして奥まで愛でられるのを待ち望んでいた。
「では、貴殿の坑道攻めと参ろうか?」
「はあい♡ わたしのここの奥に、宝物庫がございます♡」」
「どちらかというと坑道に流し込む攻めでござる! とくと思い知らされよ!」
イズヴァルトの亀頭が、くわっと開いて淡い朱色を見せている入口に入り込んだ。女将の奥はなかなかに深かった。
行き止まりまで進むとそこで止め、弛緩していた膣肉が馴染んで来るのを待った。
「ど、どうしたの♡ はやく動かさないの♡」
「もう少し待たれよ」
「じれったいわ……♡」
女将は腰を引こうとする。しかしイズヴァルトが強い力で腿を抱え込んだ為、目論見を遂げられなかった。
「は、はやくう……♡」
「そろそろ、そろそろでござる」
イズヴァルトは待った。勃起の半分を咥え込んでいる、女将の腹の奥の様子が変わった。少し緩んでいたものが、欲情が増したせいで狭くなり、肉棒にまとわりついて来た。
「まだ、うごかさないの?」
「もうそろそろでござる」
「待ちきれないわ♡ でないとやめたくなっちゃう……♡」
女将は口で脅すが、頭はそうでも下腹はそうではなかった。分泌液をもっとにじませて、始まる時を待っていた。
そして、肉の洞の様子をうかがっていた勃起が、イズヴァルトに報告をあげた。一気呵成に進めよう。
「拙者が修めし『胎津波』、貴殿にたんと馳走致そう」
「……へ♡」
イズヴァルトの身体が一瞬だけ動いた。そして止まった。
しかしその後、女将の乳房が大きく揺れ始めた。イズヴァルトの土竜攻めは爆薬を仕掛けたのだ。
「おっ♡ おおっ♡ おおおっ♡ おおおーっ♡」
めくるめく快感が彼女を襲った。この性豪が使った『胎津波』は一瞬のうちに256回の往復を行い、しっかりと咥え込んだ膣壁に悦を施したのだ。
【ギルバート=カツランダルク注:女オーガの膣だが感度が良い。挿入に10分も時間をかければ、大抵は中イキをすると言われている。】
「ほおーっ♡ おっ♡ おっ♡ おっ♡ おーっ♡」
女将は乳房をたわんたわんと揺らしながら、狂った様に声をあげ続けた。『胎津波』を仕掛けた後すぐに射精をしていたが、イズヴァルトはまたも仕掛けることにした。
「おまけの爆薬でござる!」
またも1秒間に256回。そしてもう1発の濃厚な子種汁を女将の胎の中に目がけて放った。
「うひいいいい♡」
またも襲って来た快楽の波に、女将はとうとう頭をおかしくしてしまった。
義憤に駆られたイズヴァルトは、その後3度も『胎津波』を仕掛けて、とうとう女将を失神させてしまったのである。
□ □ □ □ □
出発の前日。
イズヴァルトはローラと共に、行政庁で持っていく糧秣の計算をしていたところに、イナンナが声をかけて来た。
「イズヴァルトさん、ちょっといいズラか?」
「なんでござろう?」
「面倒っぽい相談ズラよ」
控えの間に通されてイズヴァルトはエルフから、頼み事を聞かされた。
「……断ってくれねえズラか?」
「何をでござる?」
「知らねえのか。 『花の里』の女将さんが、女武者としておまんの傍に侍りたいと言って来たズラ」
まったくの初耳であった。
「どうしてでござる?」
「……おまん、あの嬢ちゃんと寝たじゃんけ? それがどうも、原因かもしれねえズラ……」
かなりぞっこんの様子だ、とイナンナは言った。彼女は急いで武具屋に行き、新しい鎧兜を買い、はせ参じようとしているそうだ。
「あの女将、戦士としてはいかほどでござろうか?」
「女オーガとしてはまあまあズラな。首も10や20はとったことがある。けどなあ……」
人気の小料理店である『花の里』を、長いこと空けるのはこの街の者に申し訳ないと思うし、もし戦場で運悪く散った場合、あの店を継ぐ者は誰もいないとイナンナは言った。
「『花の里』は門外不出の調味液をいっぱい持っているズラよ。あの女将が死んじまったら、だーれもあれを用いる奴いなくなるズラ」
「……で、ござるか。となれば説得するしかないでござる」
「……それと、あの嬢ちゃん、ここ数日は排卵日だったみたいズラ」
もしかしたら腹に子ができるかもしれない、という事である。イズヴァルトとの子なら、きっと長生きをしてあの店を継ぐ子になるかもしれない、とイナンナは言った。
「では、そう致そう……代わりに伝えてもらえぬか?」
「そこはオラ任せか? 世話ねえな……」
かくして出発の日、『花の里』の女将はおいおいと泣く羽目となった。
しかしイナンナの見立て通り、年増のオーガ女は子をイズヴァルトとの娘を産むこととなり、その子は成長して店の継ぎ手となった、と言い伝えられている。
かくして、イズヴァルト達はダテーゾフの大公との決戦に赴くこととなるが、果たして、その行方は如何に?
その続きについてはまた、次回にて。
部屋の調度品は店とは違い、白や赤の塗料で染めた、ムーツ大陸のデザインとは程遠いものだった。むしろカントニアに近かった。
部屋の隅にあった箪笥に、イズヴァルトは注目した。縁に、蝶や鳥などの彫刻が施されており、彩色もされていた。曲線的で随分と優美な意匠のそれを、サガミニアでよく見たことがあったので女将に尋ねた。
「これはもしや、イナンナどのからの贈り物でござらぬか?」
「まあ、確かにイナンナさんが関係しているものですけど、ツックイーの家具職人から買ったものですよ」
この部屋にある家具全部がそうだ、と女将は言った。箪笥の横にあるベッドを指さし、寝台から寝具に至るまで、全てツックイーの家具屋から購入したものだと言った。
「着ているものはオーガどのらの普段着なのに、家具はエルフどのらのものを好むのでござるな?」
「オーガ族の家具は質素なものですからね。寝る時は床板に藁編みの敷きものを置いてごろんと寝るだけですし、箪笥や机も、材質の悪い木材を使うんですぐにひび割れを起こしちゃいますから」
オーガ族は可愛いものを愛でたり、文学や物語などの文化にあふれているが、住居を彩ることにはあまり頓着しない者が多かった。
「でもそこまで質素だと嫌になっちゃう性分で。だからイナンナさんから良い家具職人とその店を紹介してもらったんですよ」
「なるほど。しかしクボーニコフの軍船は、目が痛くなるほどきらきらした外装や内装を施していたでござる。舳先にきれいなご婦人の裸像や、朱塗りのでっかいおちんちんを飾っていたでござるよ?」
「西のオーガはエチウの文化が入り込んでますからね。じゃあそろそろ……」
女将は腰に巻いているものをつまんだ。絹を編んだ艶やかな、純白の帯である。
「これ、外してくださらない?」
イズヴァルトはつばを飲み込んだ。帯に注視して女将の体つきを改めて確かめたからだ。
腰の帯から上、ちょうど乳房にあたる部分は大きく膨らんでいて、帯の下のへそのあたりからは、どっしりとした肉を蓄えていた様子で大きく広がっていた。
「よろしいで、ござろうか?」
「何のためにここに? 世界一の色男と言われているお方が、今更ためらっているんです?」
女将は近づいてイズヴァルトの胸に飛び込んだ。ほのかに、冬花のにおいがした。女将の衣服をいぶった、焚き香のにおいだった。
抱きかかえた女将の身体の感触があまりにも柔らかく、重く感じたので、イズヴァルトは欲情をたぎらせてしまった。
額のツノをイズヴァルトの髪に絡ませながら、女将はそっとささやいた。
「背中で結えているんですよ」
イズヴァルトの手がその結び目に振れた。女将のアドバイスを受けてほどく。はらりと落ちた。
帯がほどけると女将の服は、自然と開いて隠していたものをさらけ出した。
白く柔らかい肌と、下に向かうにつれて広がっていく大きな乳房。少し脂肪をつけていた腹の下は、ほんのりと黒い陰毛が覆っていた。
「さあ、イズヴァルトさんのものも見せて?」
女将はイズヴァルトのズボンのベルトに手をかけた。留め金を外し、生地を掴んでずり降ろした。
「……まあっ♡」
思わず喜びの声をあげてしまった。イズヴァルトの陰茎は高々と上を向き、大きな亀頭は赤黒く染めあがっていた。
しかも30センチをゆうに超えていた。太さもとんでもなかった。オーガ男の巨根自慢に匹敵するほど。とんでもない名品を見て女将は目を輝かせた。
「こんなにごりっぱなのを♡ イナンナさんとローラさんはかわりばんこに楽しんでたのね♡」
「あんまりじろじろ見ないでいただきたいでござる。恥ずかしいでござるよ……」
「そう? すっごく大きなおちんちんなのに♡ 恥ずかしがるなんてわからないわ。オーガの男はむしろ、見せつけたくて短い裾の服を着ているのよ♡」
すぐさま味見をしたいと女将はせがんだ。しかしイズヴァルトは作法を重んじる男である。
「その前に、貴殿のごりっぱなところと、ひかえ目なもじゃ毛の奥にあるものの2つを、たっぷりと味わいたいでござる」
「へ?」
きょとんとする女将を、イズヴァルトは抱えて持ち上げた。寝台に寝かせると衣服の前をもっとはだけさせる。
大きな乳房がその姿をはっきりとさせた。掌には収まりきらない、大きな築山であった。
それまでためらいがちだったイズヴァルトは、寝台にあがると臆しなくなった。遠慮なく手を触れる。
「……あっ♡」
その鬼族の女の赤ん坊の飲料の容れ物は、吸い口が下を向いていて色合いが違う箇所が大きく広がっていた。その先端をくすぐってみるが、とても柔らかかった。
「ちくび、くすぐったいわ……♡」
「拙者も乳首が弱いでござるよ。お互いさまでござる」
言われて女将はし返してみた。しかしイズヴァルトは鉄面皮だった。感じる素振りを全く見せなかった。戦いに赴いている様な気持ちでいたからだ。
「しかし、あんまりこりこりしておらぬでござるな? 生理がはじまったばかりのお嬢さんのような柔らかさでござる。まだお子は産んでおらぬでござるか?」
「も、もう5人産んだわ♡ どの子もニンゲンだったから、もうとっくの昔に亡くなったけれど……」
乳首を愛でられながら女将は語った。5人の父親はそれぞれ別で、オーガ族の血を継ぐニンゲンだった。
「傭兵として戦場に出ると、子供をつくる相手を探すの」
「なにゆえでござる?」
「生死を賭けると男の人が好きなの。とてもかっこよく思えてしまうし、明日がわからない身になると、おちんぽが狂ったように元気になるから……」
戦場に出ると絶倫になる相手を選んで、その時の恋人にしたという。
しかし子供達の父親らは、我が子の顔を見る前に皆死んだ。
「オーガの里の言い伝えにもあるわ。いくさに赴くと途端に『槍無双』になる男は、あの世のアテールイ様のお呼びがかかっているんだって。そろそろこの世からおさらばするから、戦場の女や村娘と沢山交わって、できるだけ多くの胤を遺そうとするんだって」
「だから戦場で働いていたのでござるな? ひどいおなごでござる!」
イズヴァルトは思い切り乳首をつねりあげた。女将はけたたましい悲鳴をあげた。
「貴殿のような人でなしには懲罰をくわえるでござる! いつでもどこでもおちんちんがぎんぎんで、戦場でいっこうに死ぬ気配がせぬ者がどんなものか、とくと味わせてやるでござるよ!」
無双の武と凶悪なきんたまを持つこの男は、女将の脚を無理やり広げた。大きく開いてぱっくりと割れて見えた、濡れそぼった赤い縦肉にかぶりついた。
大きな舌を出し、濃厚な女の壺のにおいを放つそこをほじくり散らす。女将の下腹に、強い電気がはしった。
「あひいっ!」
女将は身をよじってしまった。クンニリングスを受けるのは、久しぶりのことだったからだ。
「そ、そんな深々と舐められるなんて!」
蜜でぬめり、匂いを放つ肉襞だけだけにはとどまらなかった。
女のそこの一番の弱点となる、肉の芽にもしっかりと舌を絡ませた。女将はますますたじろいだ。
「やっ、やめてぇっ♡」
イズヴァルトは受け入れなかった。死を賭して戦場に向かう戦士のおちんちんを楽しむと言った、この女将に思い知らせてやりたかった。
とさかの内に隠れようとする肉の豆を、絶対に逃そうとしなかった。指でしっかりと露出させ、唾液を含んだ唇と舌で情け容赦なく攻め立てる。その肉の鎧も対象だ。
本丸はおろか、それを守る城壁をも襲う城攻めは30分も続いた。ニンゲンの女なら途中で麻痺して飽きるが、オーガはそうではなかった。
「ああ……こんなにやられるの、ひさしぶり……♡」
女将の身体はすっかり蕩け切っていた。女陰は緩んで口を開け、蜜を垂らして奥まで愛でられるのを待ち望んでいた。
「では、貴殿の坑道攻めと参ろうか?」
「はあい♡ わたしのここの奥に、宝物庫がございます♡」」
「どちらかというと坑道に流し込む攻めでござる! とくと思い知らされよ!」
イズヴァルトの亀頭が、くわっと開いて淡い朱色を見せている入口に入り込んだ。女将の奥はなかなかに深かった。
行き止まりまで進むとそこで止め、弛緩していた膣肉が馴染んで来るのを待った。
「ど、どうしたの♡ はやく動かさないの♡」
「もう少し待たれよ」
「じれったいわ……♡」
女将は腰を引こうとする。しかしイズヴァルトが強い力で腿を抱え込んだ為、目論見を遂げられなかった。
「は、はやくう……♡」
「そろそろ、そろそろでござる」
イズヴァルトは待った。勃起の半分を咥え込んでいる、女将の腹の奥の様子が変わった。少し緩んでいたものが、欲情が増したせいで狭くなり、肉棒にまとわりついて来た。
「まだ、うごかさないの?」
「もうそろそろでござる」
「待ちきれないわ♡ でないとやめたくなっちゃう……♡」
女将は口で脅すが、頭はそうでも下腹はそうではなかった。分泌液をもっとにじませて、始まる時を待っていた。
そして、肉の洞の様子をうかがっていた勃起が、イズヴァルトに報告をあげた。一気呵成に進めよう。
「拙者が修めし『胎津波』、貴殿にたんと馳走致そう」
「……へ♡」
イズヴァルトの身体が一瞬だけ動いた。そして止まった。
しかしその後、女将の乳房が大きく揺れ始めた。イズヴァルトの土竜攻めは爆薬を仕掛けたのだ。
「おっ♡ おおっ♡ おおおっ♡ おおおーっ♡」
めくるめく快感が彼女を襲った。この性豪が使った『胎津波』は一瞬のうちに256回の往復を行い、しっかりと咥え込んだ膣壁に悦を施したのだ。
【ギルバート=カツランダルク注:女オーガの膣だが感度が良い。挿入に10分も時間をかければ、大抵は中イキをすると言われている。】
「ほおーっ♡ おっ♡ おっ♡ おっ♡ おーっ♡」
女将は乳房をたわんたわんと揺らしながら、狂った様に声をあげ続けた。『胎津波』を仕掛けた後すぐに射精をしていたが、イズヴァルトはまたも仕掛けることにした。
「おまけの爆薬でござる!」
またも1秒間に256回。そしてもう1発の濃厚な子種汁を女将の胎の中に目がけて放った。
「うひいいいい♡」
またも襲って来た快楽の波に、女将はとうとう頭をおかしくしてしまった。
義憤に駆られたイズヴァルトは、その後3度も『胎津波』を仕掛けて、とうとう女将を失神させてしまったのである。
□ □ □ □ □
出発の前日。
イズヴァルトはローラと共に、行政庁で持っていく糧秣の計算をしていたところに、イナンナが声をかけて来た。
「イズヴァルトさん、ちょっといいズラか?」
「なんでござろう?」
「面倒っぽい相談ズラよ」
控えの間に通されてイズヴァルトはエルフから、頼み事を聞かされた。
「……断ってくれねえズラか?」
「何をでござる?」
「知らねえのか。 『花の里』の女将さんが、女武者としておまんの傍に侍りたいと言って来たズラ」
まったくの初耳であった。
「どうしてでござる?」
「……おまん、あの嬢ちゃんと寝たじゃんけ? それがどうも、原因かもしれねえズラ……」
かなりぞっこんの様子だ、とイナンナは言った。彼女は急いで武具屋に行き、新しい鎧兜を買い、はせ参じようとしているそうだ。
「あの女将、戦士としてはいかほどでござろうか?」
「女オーガとしてはまあまあズラな。首も10や20はとったことがある。けどなあ……」
人気の小料理店である『花の里』を、長いこと空けるのはこの街の者に申し訳ないと思うし、もし戦場で運悪く散った場合、あの店を継ぐ者は誰もいないとイナンナは言った。
「『花の里』は門外不出の調味液をいっぱい持っているズラよ。あの女将が死んじまったら、だーれもあれを用いる奴いなくなるズラ」
「……で、ござるか。となれば説得するしかないでござる」
「……それと、あの嬢ちゃん、ここ数日は排卵日だったみたいズラ」
もしかしたら腹に子ができるかもしれない、という事である。イズヴァルトとの子なら、きっと長生きをしてあの店を継ぐ子になるかもしれない、とイナンナは言った。
「では、そう致そう……代わりに伝えてもらえぬか?」
「そこはオラ任せか? 世話ねえな……」
かくして出発の日、『花の里』の女将はおいおいと泣く羽目となった。
しかしイナンナの見立て通り、年増のオーガ女は子をイズヴァルトとの娘を産むこととなり、その子は成長して店の継ぎ手となった、と言い伝えられている。
かくして、イズヴァルト達はダテーゾフの大公との決戦に赴くこととなるが、果たして、その行方は如何に?
その続きについてはまた、次回にて。
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しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
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旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
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これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
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