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3、
消えたコイン④
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「影子さんがいなくなっちゃった。」
「いなくなったって……単純に家に戻ったんじゃないのか?」
僕は、カバンを漁って冊子を悠一にさし出した。
「これが、郵便受けに入ってて……最後のページに……。」
悠一は冊子を受け取ると背表紙を持ってぺらぺらッと中身を見た。
「これ…日記か…?」
「なんで俺たちの個人情報までびっしり…。」
透は自分の情報がメモされた日記に驚きを隠せないようだった。
そして、僕が言った最後のページで小さく「は?」と漏らした。
「『ノルマクリア!!永遠にさようなら!』?!」
「待てよ、こんなのいたずらだろ。家は?あの高級なアパートあっただろ?!」
「とっくに鍵も返しちゃった。」
「「「はぁ?!」」」
僕の返答に悠一以外の3人が凄みたっぷりで声をハモらせた。
「宗太君落ち着きましょう、まずは影子さんの住まいを確認した方がいいでしょう。」
透は驚きはしていたものの、他のみんなより少しだけ落ち着いて次の行動を思案してくれた。
僕たちは、すぐにカラオケボックスを出て影子さんの済んでいたマンションに急いだ。
せめて1時間時間を潰した方がよかった気もしたけど、僕も5人もそれどころでないことは了承してくれているみたいだった。
ちょうど出かけていた街は影子さんと住んでいた地域だったこともあって徒歩でマンションまで向かうことができた。しかし、地下の駐車場からエントランスに入ろうにも中の住人からキーロックが開けられないと入れない仕組みだから、僕は仕方なく大家さんに問い合わせることになった。
ビルのインターフォンを鳴らすと、大家さんが出窓を開けた。
「どちらさんだい?」
「あの、先日までここに住んでいた橘という女性は御在宅でしょうか?」
「あぁ、その人ならあんたが荷物運ぶって時に一緒に解約していったよ。綺麗に片づけて行ってくれたから助かった。」
「……え。」
僕は、あのサッシの最後のページの『アディオス』を思い出して頭を抱えた。
「どうするんだ?」
「探すのか?」
「でもどうやって……?」
悠一、長谷川悟、徹が僕に問いかけたけど僕は放心状態で何も答えられなくなってしまった。
そんな僕の様子に皆耐えかねて、憲司が僕の背中を支えてくれていた。そしてそのまま今日は解散する運びとなった。
「いなくなったって……単純に家に戻ったんじゃないのか?」
僕は、カバンを漁って冊子を悠一にさし出した。
「これが、郵便受けに入ってて……最後のページに……。」
悠一は冊子を受け取ると背表紙を持ってぺらぺらッと中身を見た。
「これ…日記か…?」
「なんで俺たちの個人情報までびっしり…。」
透は自分の情報がメモされた日記に驚きを隠せないようだった。
そして、僕が言った最後のページで小さく「は?」と漏らした。
「『ノルマクリア!!永遠にさようなら!』?!」
「待てよ、こんなのいたずらだろ。家は?あの高級なアパートあっただろ?!」
「とっくに鍵も返しちゃった。」
「「「はぁ?!」」」
僕の返答に悠一以外の3人が凄みたっぷりで声をハモらせた。
「宗太君落ち着きましょう、まずは影子さんの住まいを確認した方がいいでしょう。」
透は驚きはしていたものの、他のみんなより少しだけ落ち着いて次の行動を思案してくれた。
僕たちは、すぐにカラオケボックスを出て影子さんの済んでいたマンションに急いだ。
せめて1時間時間を潰した方がよかった気もしたけど、僕も5人もそれどころでないことは了承してくれているみたいだった。
ちょうど出かけていた街は影子さんと住んでいた地域だったこともあって徒歩でマンションまで向かうことができた。しかし、地下の駐車場からエントランスに入ろうにも中の住人からキーロックが開けられないと入れない仕組みだから、僕は仕方なく大家さんに問い合わせることになった。
ビルのインターフォンを鳴らすと、大家さんが出窓を開けた。
「どちらさんだい?」
「あの、先日までここに住んでいた橘という女性は御在宅でしょうか?」
「あぁ、その人ならあんたが荷物運ぶって時に一緒に解約していったよ。綺麗に片づけて行ってくれたから助かった。」
「……え。」
僕は、あのサッシの最後のページの『アディオス』を思い出して頭を抱えた。
「どうするんだ?」
「探すのか?」
「でもどうやって……?」
悠一、長谷川悟、徹が僕に問いかけたけど僕は放心状態で何も答えられなくなってしまった。
そんな僕の様子に皆耐えかねて、憲司が僕の背中を支えてくれていた。そしてそのまま今日は解散する運びとなった。
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