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判決、そして……(最終章)②
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直後に、僕と悠一以外にも話をしてみたけどさすがに時間を作れないと謝られてしまった。
「そんな、謝ることじゃ…。」
「本来なら我々も影子さんの行ったことを証言できるのですから、責務を全うできないことは遺憾なんですよ。」
「そうそう。今、父さんに連絡ついたから、こっちは明日弁護士さんと話すことになった。休みの連絡よろしくな。」
「じゃ、明日学校行けるのは……透と秋大と俺か?」
「うぇ、俺ノート撮るの苦手だぜ。」
「「「透に頼むに決まってるから心配しないで。」すんな。」しないでください。」
「「ひっで。」」
そして僕と悠一はすぐに田中弁護士事務所に走った。
事務所に着くと、南川さんが僕たちを見つけたのかタバコの火を消していた。
「こんにちは、ご無沙汰してます。」
「あいよ、この子が宗太君の友人かい?」
「ちわっす。稲辺悠一です。」
「ん、よろしくな。」
南川さんが右手を差し出すと、悠一は恐る恐る握手に応じた。
「お、手も雰囲気も硬いな~。何もそんなにならなくても、怒るわけじゃないから。こっちな。」
南川さんの後をついて行くように事務所に入ると、他の弁護士さんたちが興味深そうにこちらを見ていた。
その中には顔見知りもいて軽く手を振ってくれていた。
「誰か、2人にジュース頼む。」
「あ、俺……コーヒーで。」
「凄いな、大人じゃん。」
「……。」
そっか……悠一はあの事件以来、柑橘類も摂らなくなったんだ。
「僕はカフェオレで。」
「お、子供舌だな?」
南川さんは僕たちの頭を撫ででから相談室の扉を開けた。
「宗太、お前はジュースでいいだろ。」
「いいのいいの。」
すると、南川さんは目を見開いてバチンと手を合わせた。
「あ……悪い!!悠一くんか!オレンジダメなんだよな!!リンゴなら大丈夫かい?」
「え、はい。」
「OK、準備するわ。」
どうやら悠一のアレルギーは伝えられていたらしい。
母さん……もしかして僕たちがこうするって気づいてたのかな……。
南川さんが部屋を出ていくと、入れ替わるように女性の弁護士さんが入ってきた。
さっき手を振ってくれていた人だ。
「久しぶり。今、南川先輩から一緒に話聞くように言われたから同席させてね。」
「はい。久しぶりです。」
悠一は軽く眉間に皺を寄せて僕の脇腹を肘でつついた。
「誰?」
「中井さん。僕の……オムツ替えてくれたであろう人。」
「であろうじゃなくて、替えたのよ。君が稲辺悠一君ね?」
「うっす。」
すると、中井さんは笑顔を悲しそうに歪ませた。
「この話が終わったら、ちょっと話せる?」
「……何すか?」
「後で話すわ。今はまず宗太君の事ね。」
悠一は首を傾げていた。もちろん僕もなんのことか分からず、窓の外に視線を向けた。
ちょうど見えている桜の木は黄色と赤の葉っぱで覆われている。だいぶ昔に来た時には散り始めた花と薄い緑色の葉だった気がする。
あの時は高校の制服を披露しに、母さんに引っ張りだされてきたんだっけ。
「宗太君、お待たせ。これパックのジュースな。ログ持ってきたけど、あまり固くならないでいいから。」
「そんな、謝ることじゃ…。」
「本来なら我々も影子さんの行ったことを証言できるのですから、責務を全うできないことは遺憾なんですよ。」
「そうそう。今、父さんに連絡ついたから、こっちは明日弁護士さんと話すことになった。休みの連絡よろしくな。」
「じゃ、明日学校行けるのは……透と秋大と俺か?」
「うぇ、俺ノート撮るの苦手だぜ。」
「「「透に頼むに決まってるから心配しないで。」すんな。」しないでください。」
「「ひっで。」」
そして僕と悠一はすぐに田中弁護士事務所に走った。
事務所に着くと、南川さんが僕たちを見つけたのかタバコの火を消していた。
「こんにちは、ご無沙汰してます。」
「あいよ、この子が宗太君の友人かい?」
「ちわっす。稲辺悠一です。」
「ん、よろしくな。」
南川さんが右手を差し出すと、悠一は恐る恐る握手に応じた。
「お、手も雰囲気も硬いな~。何もそんなにならなくても、怒るわけじゃないから。こっちな。」
南川さんの後をついて行くように事務所に入ると、他の弁護士さんたちが興味深そうにこちらを見ていた。
その中には顔見知りもいて軽く手を振ってくれていた。
「誰か、2人にジュース頼む。」
「あ、俺……コーヒーで。」
「凄いな、大人じゃん。」
「……。」
そっか……悠一はあの事件以来、柑橘類も摂らなくなったんだ。
「僕はカフェオレで。」
「お、子供舌だな?」
南川さんは僕たちの頭を撫ででから相談室の扉を開けた。
「宗太、お前はジュースでいいだろ。」
「いいのいいの。」
すると、南川さんは目を見開いてバチンと手を合わせた。
「あ……悪い!!悠一くんか!オレンジダメなんだよな!!リンゴなら大丈夫かい?」
「え、はい。」
「OK、準備するわ。」
どうやら悠一のアレルギーは伝えられていたらしい。
母さん……もしかして僕たちがこうするって気づいてたのかな……。
南川さんが部屋を出ていくと、入れ替わるように女性の弁護士さんが入ってきた。
さっき手を振ってくれていた人だ。
「久しぶり。今、南川先輩から一緒に話聞くように言われたから同席させてね。」
「はい。久しぶりです。」
悠一は軽く眉間に皺を寄せて僕の脇腹を肘でつついた。
「誰?」
「中井さん。僕の……オムツ替えてくれたであろう人。」
「であろうじゃなくて、替えたのよ。君が稲辺悠一君ね?」
「うっす。」
すると、中井さんは笑顔を悲しそうに歪ませた。
「この話が終わったら、ちょっと話せる?」
「……何すか?」
「後で話すわ。今はまず宗太君の事ね。」
悠一は首を傾げていた。もちろん僕もなんのことか分からず、窓の外に視線を向けた。
ちょうど見えている桜の木は黄色と赤の葉っぱで覆われている。だいぶ昔に来た時には散り始めた花と薄い緑色の葉だった気がする。
あの時は高校の制服を披露しに、母さんに引っ張りだされてきたんだっけ。
「宗太君、お待たせ。これパックのジュースな。ログ持ってきたけど、あまり固くならないでいいから。」
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