王を恨んだ妃 第1章~復讐~

木継 槐

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もう一つの恨み

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いきなりの展開に俺は混乱して口を開けたまま固まった。

ただでさえ母親のあんな崩れた姿を見たばかりで動揺してところに、こんなことになるなんて……。


すると俺の心持ちに気がついたのか、ヨンはもう一度口を開いた。



「私と同一心となっていただきたいのです。そして、私の父ゴンをその手で殺めていただけませんか。」

「……ッ……。」
「私では既に警戒の目を向けられています。故に私を女のままにはしてくれなかったのです。」

そうか……。

あの権が目的を果たすためなら武術にも長けてる燕を妃に送った方が手っ取り早いはずだった。

しかしそれをしなかったのは...燕の母親をあんな手段で亡きものにしたから。

あの権の鋭い目と燕の冷たい目に腑に落ちなかった俺は、その説明に頷いた。

「ならば私をお抱きに「待て。……今お前を抱けば……多分ひどく扱ってしまう。」…それでもよいのです。」

「ッ燕!!……」
「私は、この家に生まれた時点で人ではありません。あの父親の子供なのです。……人と同じように扱われることがもともと間違っています。」

その言葉に燕の覚悟と父親への憎悪がにじみ出ている気がした。


「……わかった……お前を抱く。」
サン様ッ……」

「その代わり、俺の前では絶対に...絶対に人として俺と接しろ。それが俺からの最初の命令だ。」

これが今の俺から出来る最重要の命令だった。
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