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慈郎さんはやっぱり慈郎さん
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「……それでちゃっかり北川家全員の信頼を勝ち取ってるあたり、本当慈郎さんって感じだよね……」
「何かあった時はいつでも相談に乗りますよ?と伝えただけですが」
「やっぱ慈郎さんもスマホ持ったほうが良いんじゃないの?北川兄のあの反応」
「信じられないと顔にも口にも出てましたからねぇ」
念の為にライン交換したいと申し出てきた真に対して、丁重にお断りした結果がそれだ。
「なんなら一人で契約してきてもいいよ?俺待ってるし」
「太郎さんを待たせるのは私が嫌です。
むしろ私が太郎さんを待ちたい位なので」
「もはや心境が複雑骨折してる」
「愛する人のために何かをしたいと思うのは当然では?」
「まぁ慈郎さんだからなー」
「私ですからねー」
あはは、で済ませてしまうのは我ながらどうかと思うが、慈郎さんが満足そうなので良しとする。
北側家を出、待たせていたタクシーに乗って新幹線に向かった俺達の旅は今の所順調だ。
オメガなんて希少種、そうそう出合うはずもない。
「慈郎さん温泉ついたらどうするー?」
「まずは太郎さんに浴衣を着せます。
そして写真をたくさん撮ります」
「んで?」
「布団に籠もります」
「お風呂でエッチは?」
「太郎さんにが風邪を引くので駄目です」
「慈郎さんってば過保護!」
でも嬉しいです。
なんて最高のプランだろうか。
こう、胸が弾む。
「でもカニも食べようね?」
「殻は私が剥くので、毎回私の手から直接食べてほしいです」
「欲望全開の慈郎さんがめっちゃ愛しい」
どうしてくれようこの可愛さ。
そんなバカップルとしか言いようのない会話を続ける俺達に、声をかけてくるような猛者は現れず。
目的地である今夜の宿に着いたのは、おやつの時間も近い昼過ぎの事。
「慈郎さん、お昼どうする?」
宿についてすぐ、有言実行の男である慈郎さんに浴衣を着せてもらった俺は早くもご満悦。
同じく浴衣を着た慈郎さんは目の保養になって、むしろ拝みたいくらいの神々しさだ。
「可愛い太郎さんをお外に出したくないので、部屋に何か届けてもらいましょうか」
「ルームサービスって奴?ラーメンあるかな」
部屋を漁り、近くの飲食店からの出前のサービスを見つけ、早速電話をかけた。
「なんか、こういうのもいいよね」
「なんとも言えない懐かしい感じですね」
おかもちに入ったラーメンはラップをかけられ、そこから更に輪ゴムで止められて、見るからに湯気たっぷり。
水滴も一杯だ。
「幸せだね、慈郎さん」
「ラーメンが美味しくてよかったですね、太郎さん」
「夜は蟹だし、幸せすぎて泣けてきた」
もう、いつ死んでも構わないくらい。
そう言ったら慈郎さんが泣くから言わないけど。
「何かあった時はいつでも相談に乗りますよ?と伝えただけですが」
「やっぱ慈郎さんもスマホ持ったほうが良いんじゃないの?北川兄のあの反応」
「信じられないと顔にも口にも出てましたからねぇ」
念の為にライン交換したいと申し出てきた真に対して、丁重にお断りした結果がそれだ。
「なんなら一人で契約してきてもいいよ?俺待ってるし」
「太郎さんを待たせるのは私が嫌です。
むしろ私が太郎さんを待ちたい位なので」
「もはや心境が複雑骨折してる」
「愛する人のために何かをしたいと思うのは当然では?」
「まぁ慈郎さんだからなー」
「私ですからねー」
あはは、で済ませてしまうのは我ながらどうかと思うが、慈郎さんが満足そうなので良しとする。
北側家を出、待たせていたタクシーに乗って新幹線に向かった俺達の旅は今の所順調だ。
オメガなんて希少種、そうそう出合うはずもない。
「慈郎さん温泉ついたらどうするー?」
「まずは太郎さんに浴衣を着せます。
そして写真をたくさん撮ります」
「んで?」
「布団に籠もります」
「お風呂でエッチは?」
「太郎さんにが風邪を引くので駄目です」
「慈郎さんってば過保護!」
でも嬉しいです。
なんて最高のプランだろうか。
こう、胸が弾む。
「でもカニも食べようね?」
「殻は私が剥くので、毎回私の手から直接食べてほしいです」
「欲望全開の慈郎さんがめっちゃ愛しい」
どうしてくれようこの可愛さ。
そんなバカップルとしか言いようのない会話を続ける俺達に、声をかけてくるような猛者は現れず。
目的地である今夜の宿に着いたのは、おやつの時間も近い昼過ぎの事。
「慈郎さん、お昼どうする?」
宿についてすぐ、有言実行の男である慈郎さんに浴衣を着せてもらった俺は早くもご満悦。
同じく浴衣を着た慈郎さんは目の保養になって、むしろ拝みたいくらいの神々しさだ。
「可愛い太郎さんをお外に出したくないので、部屋に何か届けてもらいましょうか」
「ルームサービスって奴?ラーメンあるかな」
部屋を漁り、近くの飲食店からの出前のサービスを見つけ、早速電話をかけた。
「なんか、こういうのもいいよね」
「なんとも言えない懐かしい感じですね」
おかもちに入ったラーメンはラップをかけられ、そこから更に輪ゴムで止められて、見るからに湯気たっぷり。
水滴も一杯だ。
「幸せだね、慈郎さん」
「ラーメンが美味しくてよかったですね、太郎さん」
「夜は蟹だし、幸せすぎて泣けてきた」
もう、いつ死んでも構わないくらい。
そう言ったら慈郎さんが泣くから言わないけど。
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