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08.恋バナ大好き一年生
「あっ先生来た!」
指定のお店に着くと、大きめの個室に案内された。靴を脱ぎ襖を開けると、すぐにこちらに気づいた心身先生が大きく手を振る。
「遅くなりました」
既に乾杯は終えているようで、仲のいい先生たちや学年ごとに固まって話していた。
雅楽川先生とともに一年生担当の先生が何人かいるところに向かう。
「七楽先生と雅楽川先生何飲みます~?」
既に少し顔が赤い三神先生がメニューをペラペラとめくりながら渡してくる。
「俺はノンアルで!真飛斗先生は?」
「んー僕もノンアルですかね」
「え~七楽先生飲まないの~?」
そう後ろから声がして振り返ると一組担任の一橋先生が立っていた。
サラサラな茶髪に優しそうなタレ目。国語教師にピッタリのビジュアルをしていて、生徒からの人気も高い。
「飲もーよせんせ~弱いのでいいから~」
「酔いすぎ…。ペース早いですよ一橋先生…」
大人しそうな印象とは裏腹に、体育祭ではクラスカラーに全身を染めるし、テスト問題ギリギリまで作らないし、校長先生の愚痴とか言う人だ。一言で言うとギャップがすごい。現在進行形でだる絡みをしながらお酒を勧めてくる。
「んーじゃあ度数弱いのにします」
「いえーい!雅楽川先生は?」
「学生にお酒を勧めないでください!」
三神先生にメニューで頭を叩かれ、残念そうに自分の席につく。
ソフトドリンクと度数の低いお酒を注文する。いつも飲み会などは参加しないので、珍しさからか一年生の先生は僕の周りに固まっていた。
「まやっぱ話題は借り物競走すよね!」
心身先生がそう話し出すと、分かりやすく皆さんのテンションが上がる。
「自分作業してて見れなかったなぁ。生徒がキャーキャー言ってて何かと思った」
「ガチでカッコよかったっすよ雅楽川先生」
「え私動画ありますよ!本部から撮りました!」
「いや、ちょっと…」
当事者二人を除いた人達で会話が進む。スマホを操作する三神先生を囲もうとする皆さんを腕で拒む。
「恥ずいんで見ないでください…。三神先生も消してください!」
「いやです!」
腕を伸ばして僕からスマホを離す。負けじと僕も伸ばすが、抱き抱えるように持たれてしまい取れなくなってしまった。
「まあまあ真飛斗先生、1回見ましょうよ。これも思い出ですよ」
「雅楽川先生そっち側ですか…」
雅楽川先生や他の先生にとっては颯爽と僕を抱っこして運ぶ図だろうが、僕にとっては醜態を晒している図にしか過ぎない。
とはいえあまり反抗しても意味が無さそうなので、大人しく座り込む。
「えーと、これです!」
スマホを横画面にすると、みんなが集まって覗き込む。スマホ撮影特有のガヤガヤという雑音と手ブレを感じる。
動画は雅楽川先生がお題の紙を引いたところからだった。すぐに踵を返して僕を連れて走り出す。
「王子様じゃん雅楽川先生~」
「なんか一位譲れば良かったっすねこれ」
「まじで見ないで…」
いつの間にか届いていたお酒を飲んで下を向く。先生が右から抱き抱えたせいで本部から僕の顔が見える向きになってしまっている。くしゃっと目を瞑って落ちないように先生のシャツにしがみついている姿が見ていて何とも逃げ出したい。
動画が終わると、雅楽川先生は自分のスマホ画面を指さして言った。
「三神先生、俺に送っておいてください」
「了解です!」
「だめですよ!」
結局お酒が入ってテンションの上がった三神先生を止めることはできず、借り物競走の話題は終わってしまった。
「七楽先生と雅楽川先生めっちゃ仲良いよね~面識でもあったの?」
雅楽川先生が他の先生に挨拶しに行き、場を離れたタイミングで一橋先生がそう言った。
正直アルコールが回ってきた感覚でいつもより反応が遅れる。
「んーないですよ…。雅楽川先生のコミュ力が高いだけです」
普段からお酒を飲む機会は少ないので、自分でも自分の酔い方をあまり知らない。
「酔ってますか?かなり弱めなんですね…」
「イメージ通りって感じっすね」
自己判断でお水を飲むと、口内の味がリセットされて少しスッキリする。
「七楽先生~ぶっちゃけ先生のことかっこいいなとか思わなかったの?」
「でた一橋先生の悪ノリ」
一橋先生がニヤニヤとしながら僕の顔を見ていた。他の先生も静かに僕の返事を待っている。
「え、ん…そりゃまぁ整った顔立ち…ですよね」
「そうじゃなくて!ドキドキとかしなかったのかって!」
強めに言われてちょっと気圧される。
ドキドキしなかったのか、と聞かれたらはいしましたと答えるのが正答だ。逆にイケメンにお姫様抱っこされて照れない人なんかそうそういないだろう。しかしそのまま言ってしまえば問題発言になりかねない。少し遠巻きに事実を伝えようとするが、アルコールが邪魔をして適切な言葉を見つけられない。そうこう考えている間に会話の間が不自然になっていく。
「…しない人いるんですか?」
何を思ったか、かえって意味深になってしまった。
それを聞いた三人が顔を見合わせ、みるみるうちに口角が上がった
「え!え!好きなんですか?」
「もう付き合ってる?」
「ついに先生に恋人っすか!」
少女漫画オタク、悪ノリ酔っ払い、ハイテンションマッチョ、もはや三人の勢いは誰にも止められない。
「好きとかじゃないですよ!」
そう言い放ち、勢いに任せてお酒を飲む。
「よーしもっと飲ませて言わせよう」
「性格悪いっすね」
ここからはあまり記憶がないが、みんなで同じお酒を頼んで飲んだ。美味しかったけど僕には少し強い気がした。残したくなくて飲みきったけど、そこからはあまり覚えていない。
「あれ、先生寝たんですか?」
元いた場所に戻ると、真飛斗先生が体育座りで壁に寄りかかっていた。今にも倒れそうな程ガクンガクンと頭を揺らしている。
「飲ませて口を滑らせよう作戦失敗…」
「寝るタイプでしたね…」
「なにしてたんですか真飛斗先生に」
自分がいない間にどんな会話をしていたのか気になったが、真飛斗先生への心配の方が勝った。
先生の隣にしゃがみ、肩を優しく叩いてみる。
「真飛斗先生、もうすぐお開きですよ」
「んぃ………」
唸りに近い声を出し、ゆっくりと顔が上がる。前髪がボサボサとしていておそらく前が良く見えていない。
「大丈夫ですかー」
お水を差し出しながらそう声をかけたところで、はっと気がつく。
酔っている先生の介護を理由に家にまで送れるのでは、と。自分は呑んでいないため元気だし、真飛斗先生は担当だし、家まで送ると言えばまだ一緒にいられるし家を知ることができる。
早速提案しようとすると、先生は目を擦りながら伸びをしていた。
「真飛斗先生、俺送っていきます!」
「んー…近いから、へーきです」
真飛斗先生は少しだるそうだが、立ち上がって普通に歩けそうだった。お店の外まで一緒に出て、再び提案しようとすると一橋先生が背中をドンッと叩いてきた。
「雅楽川せんせ~残念だったね」
顔を見ると、三神先生と心身先生が苦笑いをして横にいた。
「七楽先生のお家、あそこなんですよ」
三神先生が指さした先を見ると、お店から50メートルほどの距離にマンションが立っていた。
「送ってくほどの距離でもないね~」
「…なんで聞いてるんですか…!」
近いといっても少しは歩くと思ったのに秒で帰れるし、確かにこれでは送ると言うより見送るに近い。
それより皆さんに生暖かい目で見られていることの方が居心地悪い。
「じゃあ僕はこれで。雅楽川先生も、お疲れ様でした」
「あ、おやすみなさい」
ぺこりと頭を下げて左右を確認しながら道路を横切り、本当にマンションに入っていく。
「雅楽川先生もう一軒行こうよ~」
「行かないです!」
お酒に酔っている可愛い先生は見られたけど、目論見は外れてしまった。
指定のお店に着くと、大きめの個室に案内された。靴を脱ぎ襖を開けると、すぐにこちらに気づいた心身先生が大きく手を振る。
「遅くなりました」
既に乾杯は終えているようで、仲のいい先生たちや学年ごとに固まって話していた。
雅楽川先生とともに一年生担当の先生が何人かいるところに向かう。
「七楽先生と雅楽川先生何飲みます~?」
既に少し顔が赤い三神先生がメニューをペラペラとめくりながら渡してくる。
「俺はノンアルで!真飛斗先生は?」
「んー僕もノンアルですかね」
「え~七楽先生飲まないの~?」
そう後ろから声がして振り返ると一組担任の一橋先生が立っていた。
サラサラな茶髪に優しそうなタレ目。国語教師にピッタリのビジュアルをしていて、生徒からの人気も高い。
「飲もーよせんせ~弱いのでいいから~」
「酔いすぎ…。ペース早いですよ一橋先生…」
大人しそうな印象とは裏腹に、体育祭ではクラスカラーに全身を染めるし、テスト問題ギリギリまで作らないし、校長先生の愚痴とか言う人だ。一言で言うとギャップがすごい。現在進行形でだる絡みをしながらお酒を勧めてくる。
「んーじゃあ度数弱いのにします」
「いえーい!雅楽川先生は?」
「学生にお酒を勧めないでください!」
三神先生にメニューで頭を叩かれ、残念そうに自分の席につく。
ソフトドリンクと度数の低いお酒を注文する。いつも飲み会などは参加しないので、珍しさからか一年生の先生は僕の周りに固まっていた。
「まやっぱ話題は借り物競走すよね!」
心身先生がそう話し出すと、分かりやすく皆さんのテンションが上がる。
「自分作業してて見れなかったなぁ。生徒がキャーキャー言ってて何かと思った」
「ガチでカッコよかったっすよ雅楽川先生」
「え私動画ありますよ!本部から撮りました!」
「いや、ちょっと…」
当事者二人を除いた人達で会話が進む。スマホを操作する三神先生を囲もうとする皆さんを腕で拒む。
「恥ずいんで見ないでください…。三神先生も消してください!」
「いやです!」
腕を伸ばして僕からスマホを離す。負けじと僕も伸ばすが、抱き抱えるように持たれてしまい取れなくなってしまった。
「まあまあ真飛斗先生、1回見ましょうよ。これも思い出ですよ」
「雅楽川先生そっち側ですか…」
雅楽川先生や他の先生にとっては颯爽と僕を抱っこして運ぶ図だろうが、僕にとっては醜態を晒している図にしか過ぎない。
とはいえあまり反抗しても意味が無さそうなので、大人しく座り込む。
「えーと、これです!」
スマホを横画面にすると、みんなが集まって覗き込む。スマホ撮影特有のガヤガヤという雑音と手ブレを感じる。
動画は雅楽川先生がお題の紙を引いたところからだった。すぐに踵を返して僕を連れて走り出す。
「王子様じゃん雅楽川先生~」
「なんか一位譲れば良かったっすねこれ」
「まじで見ないで…」
いつの間にか届いていたお酒を飲んで下を向く。先生が右から抱き抱えたせいで本部から僕の顔が見える向きになってしまっている。くしゃっと目を瞑って落ちないように先生のシャツにしがみついている姿が見ていて何とも逃げ出したい。
動画が終わると、雅楽川先生は自分のスマホ画面を指さして言った。
「三神先生、俺に送っておいてください」
「了解です!」
「だめですよ!」
結局お酒が入ってテンションの上がった三神先生を止めることはできず、借り物競走の話題は終わってしまった。
「七楽先生と雅楽川先生めっちゃ仲良いよね~面識でもあったの?」
雅楽川先生が他の先生に挨拶しに行き、場を離れたタイミングで一橋先生がそう言った。
正直アルコールが回ってきた感覚でいつもより反応が遅れる。
「んーないですよ…。雅楽川先生のコミュ力が高いだけです」
普段からお酒を飲む機会は少ないので、自分でも自分の酔い方をあまり知らない。
「酔ってますか?かなり弱めなんですね…」
「イメージ通りって感じっすね」
自己判断でお水を飲むと、口内の味がリセットされて少しスッキリする。
「七楽先生~ぶっちゃけ先生のことかっこいいなとか思わなかったの?」
「でた一橋先生の悪ノリ」
一橋先生がニヤニヤとしながら僕の顔を見ていた。他の先生も静かに僕の返事を待っている。
「え、ん…そりゃまぁ整った顔立ち…ですよね」
「そうじゃなくて!ドキドキとかしなかったのかって!」
強めに言われてちょっと気圧される。
ドキドキしなかったのか、と聞かれたらはいしましたと答えるのが正答だ。逆にイケメンにお姫様抱っこされて照れない人なんかそうそういないだろう。しかしそのまま言ってしまえば問題発言になりかねない。少し遠巻きに事実を伝えようとするが、アルコールが邪魔をして適切な言葉を見つけられない。そうこう考えている間に会話の間が不自然になっていく。
「…しない人いるんですか?」
何を思ったか、かえって意味深になってしまった。
それを聞いた三人が顔を見合わせ、みるみるうちに口角が上がった
「え!え!好きなんですか?」
「もう付き合ってる?」
「ついに先生に恋人っすか!」
少女漫画オタク、悪ノリ酔っ払い、ハイテンションマッチョ、もはや三人の勢いは誰にも止められない。
「好きとかじゃないですよ!」
そう言い放ち、勢いに任せてお酒を飲む。
「よーしもっと飲ませて言わせよう」
「性格悪いっすね」
ここからはあまり記憶がないが、みんなで同じお酒を頼んで飲んだ。美味しかったけど僕には少し強い気がした。残したくなくて飲みきったけど、そこからはあまり覚えていない。
「あれ、先生寝たんですか?」
元いた場所に戻ると、真飛斗先生が体育座りで壁に寄りかかっていた。今にも倒れそうな程ガクンガクンと頭を揺らしている。
「飲ませて口を滑らせよう作戦失敗…」
「寝るタイプでしたね…」
「なにしてたんですか真飛斗先生に」
自分がいない間にどんな会話をしていたのか気になったが、真飛斗先生への心配の方が勝った。
先生の隣にしゃがみ、肩を優しく叩いてみる。
「真飛斗先生、もうすぐお開きですよ」
「んぃ………」
唸りに近い声を出し、ゆっくりと顔が上がる。前髪がボサボサとしていておそらく前が良く見えていない。
「大丈夫ですかー」
お水を差し出しながらそう声をかけたところで、はっと気がつく。
酔っている先生の介護を理由に家にまで送れるのでは、と。自分は呑んでいないため元気だし、真飛斗先生は担当だし、家まで送ると言えばまだ一緒にいられるし家を知ることができる。
早速提案しようとすると、先生は目を擦りながら伸びをしていた。
「真飛斗先生、俺送っていきます!」
「んー…近いから、へーきです」
真飛斗先生は少しだるそうだが、立ち上がって普通に歩けそうだった。お店の外まで一緒に出て、再び提案しようとすると一橋先生が背中をドンッと叩いてきた。
「雅楽川せんせ~残念だったね」
顔を見ると、三神先生と心身先生が苦笑いをして横にいた。
「七楽先生のお家、あそこなんですよ」
三神先生が指さした先を見ると、お店から50メートルほどの距離にマンションが立っていた。
「送ってくほどの距離でもないね~」
「…なんで聞いてるんですか…!」
近いといっても少しは歩くと思ったのに秒で帰れるし、確かにこれでは送ると言うより見送るに近い。
それより皆さんに生暖かい目で見られていることの方が居心地悪い。
「じゃあ僕はこれで。雅楽川先生も、お疲れ様でした」
「あ、おやすみなさい」
ぺこりと頭を下げて左右を確認しながら道路を横切り、本当にマンションに入っていく。
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