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花園鑑賞 一
昼でもあまり光をとおさない薄暗い室内。サイラスは一糸まとわぬ姿で黒檀の長方形の机のうえに横たわっていた。
マーメイはディリオスとダリクに命じて、サイラスの手足を、大開きにして長卓の脚に縛りつけさせるが、使われた紐は「一応、お貴族様だから」ということで、黒絹だ。
「さ、ではあらためて商品を検分してみましょう」
我知らず、ダリクは胸がはずんできた。
蝋燭の灯に妖しく照らされた白い肌。男して軍人として鍛錬をつんできただけあって、その胸も腹も引き締まっており、細身ではなってもサイラスは軟弱には見えない。男性的な美を持ちながらも、その肉体の中心には蘭の花が咲くにも似た神秘的な秘部が、観察者たちの目を熱くさせる。視線を感じてかサイラスが開脚させられている脚を震わせる。
「どう、ダリク、以前の上官のお身体を、おまえの目にとっぷりと焼きつけておくといいわ」
煽られてダリクは身を乗りだし、サイラスのまだ開かぬ花弁を凝視する。
「く、来るな!」
ダリクが近づくと、諦めていたはずのサイラスが身をふるわせ、手足を戒める絹紐を引きちぎらんばかりに身体を揺らした。
「あら、どうしたのよ? 言うことを聞くのではなかったの?」
マーメイの言葉に、一瞬、サイラスは泣きそうになった。
「き、聞く。ちゃんとおまえの言うとおりにする。だから、そ、そこのダリクを室から出してくれ」
「以前の部下にこんな姿を見られるのが嫌だというのだな?」
ディリオスの推測にサイラスは無言で同意をしめした。なんとなくダリクは面白くない。
「あら、駄目よ。身を売るからには、どんな相手の目にも慣れてもらわないと。それこそ、客には、かつての知り合いがいるかもしれないのよ」
サイラスの羞恥に上気していた頬から、血の気が引いたのがはっきりとダリクには判った。
「これも練習よ。ダリク、ここへ来て、よーくサイラス様の秘密の花園を鑑賞するといいわ」
「ああ……」
サイラスが絶望に溜息を吐いた。
(よっぽど俺に見られるのが嫌なようだな)
無理もないとは思え、ダリクはたまらなく悔しい。自分を室から追い出そうとしたサイラスに言いようのない憎悪がわいてきた。憎しみはダリクを酷薄にさせる。
「下級兵の俺に見られるのが嫌なんですね、サイラス様は?」
ダリクは露悪的に笑ってみせた。
「や、やめろ、来るな!」
マーメイと代わるようにしてサイラスの開けられている脚のあいだに立つと、あらためて中心の、マーメイ言うとろこの〝花園〟を凝視した。男の芽と女の花弁が微妙にいりまじった身体だが、そこに双果はない。
「今日はサイラス様の秘密をしっかりと見せてもらいましょう」
「よせ!」
ダリクは親指と人指し指で、桃色めいた肉の芽を摘まんでみる。
「あっ!」
怯えて縮こまっているそれは、どこか見た目にいじらしく見える。男根というにはあまりにも未熟で、むしろ女性の核が肥大化したようだ。
「ああ……」
指の柔らかい刺激で、すでに動揺してしまっているサイラスに追い打ちをかけるように、さらに薔薇色の両襞にダリクは指で触れてみる。
「はあっ……」
サイラスが首を、いや、いや、と振る。その仕草はがんぜない子どものようで、故郷にいたときは想像すらしたことのない上官の可愛い姿に、ダリクは失笑した。
もらした笑いは、サイラスの頬をさらに赤らめさせ、つぎには潤んだ碧の瞳の攻撃となってかえってくるが、今のダリクにはサイラスに憎悪の目で睨まれようが、なんの痛痒もない。
「貴様ぁ……!」
マーメイはディリオスとダリクに命じて、サイラスの手足を、大開きにして長卓の脚に縛りつけさせるが、使われた紐は「一応、お貴族様だから」ということで、黒絹だ。
「さ、ではあらためて商品を検分してみましょう」
我知らず、ダリクは胸がはずんできた。
蝋燭の灯に妖しく照らされた白い肌。男して軍人として鍛錬をつんできただけあって、その胸も腹も引き締まっており、細身ではなってもサイラスは軟弱には見えない。男性的な美を持ちながらも、その肉体の中心には蘭の花が咲くにも似た神秘的な秘部が、観察者たちの目を熱くさせる。視線を感じてかサイラスが開脚させられている脚を震わせる。
「どう、ダリク、以前の上官のお身体を、おまえの目にとっぷりと焼きつけておくといいわ」
煽られてダリクは身を乗りだし、サイラスのまだ開かぬ花弁を凝視する。
「く、来るな!」
ダリクが近づくと、諦めていたはずのサイラスが身をふるわせ、手足を戒める絹紐を引きちぎらんばかりに身体を揺らした。
「あら、どうしたのよ? 言うことを聞くのではなかったの?」
マーメイの言葉に、一瞬、サイラスは泣きそうになった。
「き、聞く。ちゃんとおまえの言うとおりにする。だから、そ、そこのダリクを室から出してくれ」
「以前の部下にこんな姿を見られるのが嫌だというのだな?」
ディリオスの推測にサイラスは無言で同意をしめした。なんとなくダリクは面白くない。
「あら、駄目よ。身を売るからには、どんな相手の目にも慣れてもらわないと。それこそ、客には、かつての知り合いがいるかもしれないのよ」
サイラスの羞恥に上気していた頬から、血の気が引いたのがはっきりとダリクには判った。
「これも練習よ。ダリク、ここへ来て、よーくサイラス様の秘密の花園を鑑賞するといいわ」
「ああ……」
サイラスが絶望に溜息を吐いた。
(よっぽど俺に見られるのが嫌なようだな)
無理もないとは思え、ダリクはたまらなく悔しい。自分を室から追い出そうとしたサイラスに言いようのない憎悪がわいてきた。憎しみはダリクを酷薄にさせる。
「下級兵の俺に見られるのが嫌なんですね、サイラス様は?」
ダリクは露悪的に笑ってみせた。
「や、やめろ、来るな!」
マーメイと代わるようにしてサイラスの開けられている脚のあいだに立つと、あらためて中心の、マーメイ言うとろこの〝花園〟を凝視した。男の芽と女の花弁が微妙にいりまじった身体だが、そこに双果はない。
「今日はサイラス様の秘密をしっかりと見せてもらいましょう」
「よせ!」
ダリクは親指と人指し指で、桃色めいた肉の芽を摘まんでみる。
「あっ!」
怯えて縮こまっているそれは、どこか見た目にいじらしく見える。男根というにはあまりにも未熟で、むしろ女性の核が肥大化したようだ。
「ああ……」
指の柔らかい刺激で、すでに動揺してしまっているサイラスに追い打ちをかけるように、さらに薔薇色の両襞にダリクは指で触れてみる。
「はあっ……」
サイラスが首を、いや、いや、と振る。その仕草はがんぜない子どものようで、故郷にいたときは想像すらしたことのない上官の可愛い姿に、ダリクは失笑した。
もらした笑いは、サイラスの頬をさらに赤らめさせ、つぎには潤んだ碧の瞳の攻撃となってかえってくるが、今のダリクにはサイラスに憎悪の目で睨まれようが、なんの痛痒もない。
「貴様ぁ……!」
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