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水晶の燃える夜 六
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「サイラス様、動かないでくださいよ、うまく出来ないじゃないですか」
揶揄するような声音で説得するドルディスに、ハジルが使い方を説明した。
「この銀の輪に、ここの所をつなぐのだ」
棒状の水晶には、やはり銀の取っ手のような所があり、そこで輪につなぐ。
帯となる絹紐をサイラスの優美な脚にまわし、帯につなげてあるべつの紐を、ドルディスが言われたように股間に通した瞬間、サイラスの頬が羞恥の色に染まった。とりつけられた水晶の役割が、サイラスにもはっきりと判ったのだ。
「あっ……、よせ、やめ、やめろ!」
あわてるサイラスを面白そうに身ながら、腰をかがめてドルディスは行為をつづける。
ハジルに指示されたとおりに、サイラスの腰の左右にある小さめの銀の輪に絹紐をとおし、後ろにまわす。白い肌に紅絹がからみ銀の輪が揺れる眺めは、ひどく猥褻なものだった。
「なるほど、これを、ここへ、だな」
「ああ!」
淫らな形の黒瑪瑙の棒水晶が、サイラスの秘めた肉を割る。
すでにドルディスの指によってほぐされている場所だ。抵抗することもかなわず、サイラスはそこへの侵略にあまんじるしかない。
「うう……」
「おお、呑んでいく、呑んでいく。……どうしたんです、サイラス様、そんな涙目になって? これぐらいの大きさなら楽なものでしょう?」
ドルディスの言うとおり、これまでにもサイラスあてがわれた道具は、決して大きすぎるものではない。客が処女好みの場合は収斂剤でごまかすつもりなので、マーメイはそこのところは配慮していた。またマーメイの目的は、あくまでもサイラスの身体を慣らして、色気をつけさせることであって、傷つけたり痛めつけたりするつもりはないのだ。そういう点では、娼館の女主としてのマーメイの哲学は徹底していた。言葉ではどれほど脅そうとも、後に残るような傷をつけるつもりもなく、血も流させるつもりもない。マーメイの仕事は、あくまでも精神的に奴隷たちを芯から娼婦男娼として作りかえることだ。
それは、買われた奴隷が人あつかいされないこの時代において、破格の待遇なのだが、サイラスにそのことに気づいて感謝しろというのは無理だろう。
「なるほど、うまく出来ているなぁ」
ハジルが帯を巧みにまわすと、大きな銀の輪が中央に来、そこからサイラスの慎ましい花芯が顔を出す。その様は可愛く、どこか滑稽だ。
そして、すぐ下の園には、棒水晶が埋めこまれていく。どうにも淫らで、見ようによっては醜悪にも見える図だが、ぎりぎりのところで下卑ることなく、引きちぎられた雄花と雌花を見るような、痛ましい美しさをほのめかせている。
「は……ああ」
ハジルとドルディスの帯紐を調節する動きによって、サイラスは切ない声をあげさせられる。
屈辱に全身をほんのり紅色に染め、眉をしかめ目を伏せる姿が、否応なく観察者たちの欲望を燃やすことに、当人はまるで気づいていない。
「サイラス様、まだこれぐらいで感じないでくださいよ。もうひとつあるんですからね」
さらに同じように取っ手のついた球形の水晶を見せびらかすように持ち上げ、ドルディスが笑う。
サイラスはその球形の水晶を一目見て、身体を固くさせてしまうが、逃れることが出来ないことは身に染みて知っているようで、なめらかな頬に一筋、涙を流した。
「も……もう、やめてくれ」
それでも震える口で訴えるサイラスに、ドルディスが残酷な笑みをかえす。
「なにをおっしゃっていらっしゃるんですか? サイラス=デルビィアス将軍閣下ともあろうお方が、戦わずして敵に背を向けるるつもりですか? さ、次なる敵に向かっていってみてください。サイラス様は、やはり勇気あるお方だったと思いたいのですよ」
そう言ってげらげらと笑うドルディスに、サイラスはこれほど惨めな姿に追い詰められても、憎悪に満ちた視線をおくり、唇を噛みしめている。その様子にダリクは惚れ惚れしそうになる。
「後ろのは、ダリクに入れてもらうと良い」
イハウの命に、ダリクはその玉を受けとる。おぼつかない動作で、先ほどドルディスがしたように帯にくぐらされている銀の輪にその玉の取っ手をとりつけ、サイラスの後ろの園に押し付けようとした。
そのダリクの手を、ハジルが止めると、懐から小瓶をとりだし、栓をあけるや、なかの液体をひとしずく黒瑪瑙の玉にぬった。おそらくは、媚薬なのだろう。濡らされた球体は、つややかに黒々となり、まるで生命を得たかのように蠱惑的に光る。
それをサイラスの禁忌の場所に押し付けると、最初はいやがって必死に抵抗していた肉襞も、やがて馴らされ、また液体の助けも借りて、しとやかに、ゆっくりと異物を呑みこんでいく。
「うっ……!」
さすがに前のようにすんなりとはいかないので、ダリクは石床に膝をついて、指でサイラスの秘部をひらく。
「ん……、い、いや! ああ……!」
あらわにされた薄桃色の美肉は、サイラスの心そのもののようで、いや、いや、と必死に拒絶し抵抗していても、やがてはダリクの指と秘密の液体に説き伏せられて、侵略を受け入れていく。
「あ、ああ!」
サイラスは切ない声をあげた。
横から介助していたハジルが、おおかた玉が肉に埋もれた頃合いをみはからって、腰の絹紐を思いっきり引いたのだ。
「え? あ、そんな、ああ!」
巧妙に巻かれた紐は、絶妙の動きで、引き締まり、前後の水晶の異物が、完全にサイラスの内に消えてしまった。
「あ、そんな! そんな、いや、いや、いや!」
サイラスは幼児のような声をあげていた。
揶揄するような声音で説得するドルディスに、ハジルが使い方を説明した。
「この銀の輪に、ここの所をつなぐのだ」
棒状の水晶には、やはり銀の取っ手のような所があり、そこで輪につなぐ。
帯となる絹紐をサイラスの優美な脚にまわし、帯につなげてあるべつの紐を、ドルディスが言われたように股間に通した瞬間、サイラスの頬が羞恥の色に染まった。とりつけられた水晶の役割が、サイラスにもはっきりと判ったのだ。
「あっ……、よせ、やめ、やめろ!」
あわてるサイラスを面白そうに身ながら、腰をかがめてドルディスは行為をつづける。
ハジルに指示されたとおりに、サイラスの腰の左右にある小さめの銀の輪に絹紐をとおし、後ろにまわす。白い肌に紅絹がからみ銀の輪が揺れる眺めは、ひどく猥褻なものだった。
「なるほど、これを、ここへ、だな」
「ああ!」
淫らな形の黒瑪瑙の棒水晶が、サイラスの秘めた肉を割る。
すでにドルディスの指によってほぐされている場所だ。抵抗することもかなわず、サイラスはそこへの侵略にあまんじるしかない。
「うう……」
「おお、呑んでいく、呑んでいく。……どうしたんです、サイラス様、そんな涙目になって? これぐらいの大きさなら楽なものでしょう?」
ドルディスの言うとおり、これまでにもサイラスあてがわれた道具は、決して大きすぎるものではない。客が処女好みの場合は収斂剤でごまかすつもりなので、マーメイはそこのところは配慮していた。またマーメイの目的は、あくまでもサイラスの身体を慣らして、色気をつけさせることであって、傷つけたり痛めつけたりするつもりはないのだ。そういう点では、娼館の女主としてのマーメイの哲学は徹底していた。言葉ではどれほど脅そうとも、後に残るような傷をつけるつもりもなく、血も流させるつもりもない。マーメイの仕事は、あくまでも精神的に奴隷たちを芯から娼婦男娼として作りかえることだ。
それは、買われた奴隷が人あつかいされないこの時代において、破格の待遇なのだが、サイラスにそのことに気づいて感謝しろというのは無理だろう。
「なるほど、うまく出来ているなぁ」
ハジルが帯を巧みにまわすと、大きな銀の輪が中央に来、そこからサイラスの慎ましい花芯が顔を出す。その様は可愛く、どこか滑稽だ。
そして、すぐ下の園には、棒水晶が埋めこまれていく。どうにも淫らで、見ようによっては醜悪にも見える図だが、ぎりぎりのところで下卑ることなく、引きちぎられた雄花と雌花を見るような、痛ましい美しさをほのめかせている。
「は……ああ」
ハジルとドルディスの帯紐を調節する動きによって、サイラスは切ない声をあげさせられる。
屈辱に全身をほんのり紅色に染め、眉をしかめ目を伏せる姿が、否応なく観察者たちの欲望を燃やすことに、当人はまるで気づいていない。
「サイラス様、まだこれぐらいで感じないでくださいよ。もうひとつあるんですからね」
さらに同じように取っ手のついた球形の水晶を見せびらかすように持ち上げ、ドルディスが笑う。
サイラスはその球形の水晶を一目見て、身体を固くさせてしまうが、逃れることが出来ないことは身に染みて知っているようで、なめらかな頬に一筋、涙を流した。
「も……もう、やめてくれ」
それでも震える口で訴えるサイラスに、ドルディスが残酷な笑みをかえす。
「なにをおっしゃっていらっしゃるんですか? サイラス=デルビィアス将軍閣下ともあろうお方が、戦わずして敵に背を向けるるつもりですか? さ、次なる敵に向かっていってみてください。サイラス様は、やはり勇気あるお方だったと思いたいのですよ」
そう言ってげらげらと笑うドルディスに、サイラスはこれほど惨めな姿に追い詰められても、憎悪に満ちた視線をおくり、唇を噛みしめている。その様子にダリクは惚れ惚れしそうになる。
「後ろのは、ダリクに入れてもらうと良い」
イハウの命に、ダリクはその玉を受けとる。おぼつかない動作で、先ほどドルディスがしたように帯にくぐらされている銀の輪にその玉の取っ手をとりつけ、サイラスの後ろの園に押し付けようとした。
そのダリクの手を、ハジルが止めると、懐から小瓶をとりだし、栓をあけるや、なかの液体をひとしずく黒瑪瑙の玉にぬった。おそらくは、媚薬なのだろう。濡らされた球体は、つややかに黒々となり、まるで生命を得たかのように蠱惑的に光る。
それをサイラスの禁忌の場所に押し付けると、最初はいやがって必死に抵抗していた肉襞も、やがて馴らされ、また液体の助けも借りて、しとやかに、ゆっくりと異物を呑みこんでいく。
「うっ……!」
さすがに前のようにすんなりとはいかないので、ダリクは石床に膝をついて、指でサイラスの秘部をひらく。
「ん……、い、いや! ああ……!」
あらわにされた薄桃色の美肉は、サイラスの心そのもののようで、いや、いや、と必死に拒絶し抵抗していても、やがてはダリクの指と秘密の液体に説き伏せられて、侵略を受け入れていく。
「あ、ああ!」
サイラスは切ない声をあげた。
横から介助していたハジルが、おおかた玉が肉に埋もれた頃合いをみはからって、腰の絹紐を思いっきり引いたのだ。
「え? あ、そんな、ああ!」
巧妙に巻かれた紐は、絶妙の動きで、引き締まり、前後の水晶の異物が、完全にサイラスの内に消えてしまった。
「あ、そんな! そんな、いや、いや、いや!」
サイラスは幼児のような声をあげていた。
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