紅蓮の島にて、永久の夢

文月 沙織

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名花蹂躙 二

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「いや! ああ、いや!」
 アレシアの手の動きは慎重になる。
 白い雪肌の下にかくれている秘湯のみなもとをさがすように、ゆっくり、じっくり、時間をかけて揉みしだく。
 ときに、赤い小さな実を自分の口でついばむようにし、熱い吐息をかけたりする。だが、それ以上はしない。
 心が女だけに、女の生理を知りつくしているのだろう。未熟な処女を陥落させるにはどうしたらいいか、アレシアは心得ているのだ。
 一見まともな知性など持ち合わせていないように見えるアレシアだが、意外にもその点は冷静で、計画的だった。
 それを満足そうに見守るピロテスと、苦々しげに見つめるアレクサンダー。
 抗議しても無駄だとさとったアレクサンダーは、どうにかしてこの状況から逃げられないか必死に考えてはみたが、どうにもならないという答えしか出ない。
「いや……! いや、やめて、触らないで……」
 激しい拒絶を示してしたシャルロットだが、徐々に抵抗の声も弱くなる。
「うう……」
 苦悶を訴えていた唇はもはや言葉をうしない、かよわげに喘ぐ。
 いつしかアレシアの指の動きは優しいだけではなく、かすかに力をこめたものになっていくのが、ピロテスの目にも知れた。
 それにつれてシャルロットの漏らす吐息は、どこか甘やかなものになっていく。
「ああ……! あ……、駄目……、駄目よぉ……」
 恐怖にひきつっていた頬にも赤味が戻ってきている。
 頃合いをみはからって、ピロテスは言葉をはなった。
「そろそろ、次の準備をするがよい」
 アレシアはうなずくと、兵士の一人を手招きする。
 彼はこういった状況には慣れているようで、心得たように壁際にある戸棚に向かう。
 持ってきたのは黒玻璃の小瓶である。
 この拷問部屋には、さまざまな責めの凶器とともに、こういった小道具も常備してあるらしい。
「これを塗るとな、いっそう気持ちよくなれるのじゃ」
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