紅蓮の島にて、永久の夢

文月 沙織

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侵入者 五

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 見たくはないが、アレクサンダーの目は、その高級そうな拷問具が形を変えていくのを見続けてしまう。
 見事なつくりで、最初からひとつの物だったように、きっちりと二つの道具はおさまる。反対方向に鎌首をもたげた異形の双頭の蛇のように見え、おぞましさにアレクサンダーは顔色をうしなった。
「ほほほほ。翠と紅と、どちらがおまえは好きじゃ? おまえの好きな方を選ばせてやろう」
 ピロテスの言わんとするところを悟って、アレクサンダーは総毛だった。
「よ、よせ!」
「ほほほほ、安心しろ、おまえの花は殿下のためにとっておくから、かわりに蕾を、な……」
 アレクサンダーは恐ろしさに全身が硬直するのがわかった。
 この悪魔はアレクサンダーの蕾を張型で犯し、その偽りの性器の片方でシャルロットを犯させようというのだ。
 アレクサンダーは不自由な身体で必死にもがいたが、周囲から三人の私兵たちの腕がのびてきて、なすすべもない。
「よせ、よせ、いやだ! やめろぉ!」
 死にもの狂いの抵抗もすべて徒労となり、額に汗を浮かべるだけでやがて終わった。
 その間にアレシアは手品師のような仕草でいつの間にか手にしていた黒絹の幅広の帯で、シャルロットに目隠しをする。
「ああ……」
「見えない方が感じやすいんだよ」
 闇に閉じ込められたことはシャルロットにとってはいっそ幸いだったのかもしれない。
 嫌がる二人に行為を強いるには、三人の男たちの介添えが必要だった。
 地下室の拷問部屋に、じつに奇妙で残酷、かつ淫蕩な嬲り絵図が展開した。
 二人の白い身体は男たちの力によって接近させられ、互いの肌が触れあうところまできていた。
「い、いや……」
 シャルロットはかぼそい声で抵抗を示したが、魔薬の効果は消えず、アレシアによってすでに準備をほどこされた身体はそれ以上あらがうこともできず、ただ本能的な恐怖にふるえていた。
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