闇に咲く花~王を愛した少年~

―暗闇に咲き誇る花となり、その美しき毒で若き王を
 虜にするのだ-
  国を揺るがす恐ろしき陰謀の幕が今、あがろうとしている。

都漢陽の色町には大見世、小見世、様々な遊廓がひしめいている。
その中で中規模どころの見世翠月楼は客筋もよく美女揃いで知られて
いるが、実は彼女たちは、どこまでも女にしか見えない男である。
 しかし、翠月楼が男娼を置いているというのはあくまでも噂にすぎず、男色趣味のある貴族や豪商が衆道を隠すためには良い隠れ蓑であり恰好の遊び場所となっている。
 翠月楼の女将秘蔵っ子翠玉もまた美少女にしか見えない美少年だ。
 ある夜、翠月楼の二階の奥まった室で、翠玉は初めて客を迎えた。
 翠月を水揚げするために訪れたとばかり思いきや、彼は翠玉に恐ろしい企みを持ちかける-。

 はるかな朝鮮王朝時代の韓国を舞台にくりひげられる少年の純愛物語。
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