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陰謀
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地面に落ちた薔薇の花びらが武装した男たちによって踏みにじられたことに、屋敷の者たちは誰も気づかない。帝国一の勇将であり英雄であるタキトゥス=ディルニアの屋敷を、いったい誰が襲えるのかと甘くみていたのだ。つねに害獣は内部にひそんでいるものなのに。
門番や宿直の兵士たちは内通者がふるまった薬入りの酒によって眠りこけており、屋敷の堅牢だったはずの門扉はその裏切者によってたやすく内側からあけられた。
タキトゥスが異変に気づいたのは不覚にも侍女の悲鳴が奥にひびきわたったころだった。
「何事だ!」
とっさに剣をさがしたが、この部屋には持ってこなかったことを思い出し、タキトゥスは蒼白になった。戦場ではいざしらず、平和な帝国の都の、しかも我が屋敷の最奥の室であることですっかり油断しきっていたのだ。
「イリカ!」
今となっては恋しい相手と呼べる男の姿をさがしたが、暗い室には誰もいない。
「どういうことだ? 何があった」
ひびいてくる暴力的な破壊音、侍女や戦い慣れない召使たちの悲鳴、蝋燭がたおれたのか松明がころがったのか、敵が火をかけたのか、煙の匂いもする。夜討ちをかけられていることだけは確かだが、タキトゥスは本能で敵がたんなる金品目当ての盗賊でないことをさとった。
「ご、ご主人様、ご主人様」
布幕をめくりあげて若い召使がころがりこんできた。
「どうしたというのだ? 敵は何者だ?」
「あ、あの男でございます。ドノヌスです、あの強欲きわまりない汚吏! あやつが、ご主人様を逮捕すると」
「逮捕だと!」
目じりに涙をしたたらせながら召使は口早に説明した。
「あ、あやつが、ご主人様がこのたびの戦で私腹をこやしたなどと陛下に誣告したのでございます。イカラスの財や奴隷を横領したなどと、あることないことでっちあげ、陛下にたいして謀反をたくらんでいると……、へ、陛下はあやつの言葉にまどわされて。お、お逃げください、はやく」
忠義者の背に弓が食いこんでいることにタキトゥスは気づいた。
「そんな馬鹿な!」
イカラス戦最大の功労者である自分がなぜ反逆者の汚名など着せられるのだ。これは、たんなるドノヌス個人の暴行ではないかと思いたい。タキトゥスは半信半疑で召使を見下ろした。
「今までにもこのような暴挙が何度もまかりとおったのをわたくしは子どものころから見てまいりました。あのような男のでっちあげで皇族の方ですら冤罪で死罪にされてしまうのが都の政でございます。はやく、はやくお逃げくだされ」
「そんな……」
今尚信じられないでいるタキトゥスの耳に、剣そのもののような声が突きこんできた。
「反逆者タキトゥスをとらえよ!」
「大罪人タキトゥスはどこにおる?」
もはや疑っている暇はない。タキトゥスは罪人とされているのだ。
哀れにも召使は床の上でこときれていた。苦悶に見開く目を閉じさせてやる余裕もなくタキトゥスは逃げなければならなかった。
「そうだ、イリカは? イリカ、どこにいるのだ!」
狂おしい叫び声をあげたその夜のタキトゥスは美しい手負いの獅子だった。
廊下に出てみると白煙がせまってくる。火をかけて屋敷ごと滅ぼそうというのだ。
「イリカ、イリカ!」
かつて辺境の地で母を敵兵に殺された残酷な記憶がよみがえる。それをこらえてどうにか白亜の廊下を走りぬけ、むかってきた敵の剣をかわし、相手の甲冑におおわれていない所に渾身の一撃をくらわせ剣を奪いとった。
「いたぞ! 反逆者タキトゥスだ」
さらにむかってくる敵をなぎ倒し、死にもの狂いで廊下をすすみ、庭へ出た。
庭木や薔薇の花が人間のいとなみなどまったく興味がないといわんばかりに月光に深緑の葉や純白の花びらを光らせている。水をはった池には敵か味方かふたつの死体が浮かんでおり、彼らにも満月は公平に美しい黄金の光をまぶして、見る者の背をそそけだたせる。
(まさか、イリカはもう殺されているのか?)
追われた獅子は狂ったように剣をふりまわした。イリカがもうこの世にいないのならば、ひとりでも多くの敵を道づれにここで斬り死にしてもよいとすら思った。
「おお、あれぞ反逆の首魁タキトゥスじゃ! 召し取った者には褒美をとらすぞ」
声の主はドノヌスであった。火を噴くような憎悪に力を得て剣をきらめかせた瞬間、タキトゥスは見た。
兵士たちにしっかりと守られたドノヌスの後ろにイリカの姿があることを。イリカは下級の兵にささえられるようにして立っているが、タキトゥスからはまるでドノヌスの後ろにかくれようとしているかのように見えた。
(イリカ、まさか、おまえが内通したのか?)
充分にありえることである。イリカがパリアナやパリアヌスを通じて密告したのかもしれない。
今までのいきさつを考えてみれば、イリカが自分の敵とならない方がおかしいぐらいなのだということを、タキトゥスはやっと思い出した。
(すべて俺の勝手な思いだったのか? 同じ床で、俺はてっきりおまえも俺とおなじ夢を見たものとばかり……すこしは俺を好いてくれたのでは、と)
憎悪と悲哀がタキトゥスの心を切りさいた。
その夜、不運な犠牲者たちの悲鳴にまじってドノヌスの哄笑が夜空にひびき、手負いの獅子の泣声にも似た雄たけびが月までとどろいた。
都の大通りを、囚人たちが歩かされている。
盛夏の太陽が彼らのぼろぼろになった衣のうえに蝋のような熱光をそそぎ、さらに恐ろしい役人が罵声をはなつ。
「さっさと歩け、囚人ども!」
囚人と呼ばれた男たちは罰のように役人や、これからむかう石切り場で働く監督者たちの馬車を馬がわりとなってひかされている。すこしでも馬車がおくれれば本物の鞭がとんできて、首や手足にかけられた荒縄が肌にくいこむ。さらに彼ら囚人をさいなむのは道の両脇に居並ぶ人々の視線である。同情と好奇と侮蔑に満ちた目線は、囚人たちのなかでひときわ恰幅のよい男の神経をさかなでした。
男は、タキトゥスである。
だが月がひとめぐりするまえの彼と、なんというちがいであろう。
彼は武器や甲冑はおろかサンダルすらない素足で、身をおおうのは粗末な衣一枚、むきだしのたくましかった腕は鞭の傷でうめつくされ、獅子のたてがみを思わせた金髪は刈りとられ、さらに悲惨なことに、額から右目にかけて生々しい傷を負わされ、その片目が光をうしなっていた。もうひとつの碧い目には一片の希望もなく、ただ絶望と憤怒と屈辱でにごりきっている。
つい一月まえには黄金の甲冑と国有数の名剣名馬を誇り大陸最強の帝国兵をすべる英雄として都大通りに君臨していた、時代の寵児の信じられぬ転落ぶりである。
いったい誰がこの哀れな囚人が、あの凱旋の日のかがやける名将のなれの果てと信じられるだろう。
かつて歓呼にみたされた彼の耳に、今は民衆の残酷な罵詈と野次がひびいてくる。なかには、彼をねらったわけではないが、囚人の群れにむかって腐った卵を投げつけてくる者もいる。
人々の笑い声に気をひかれてタキトゥスが顔をむけると、そこには恰幅のよい商人らしき男にしなだれかかり、果実をほおばる金髪の少年がいた。
アレイガである。
彼は笑ってはいなかったが、碧い瞳には同情よりも侮蔑と、かすかな悲しみがひそんでいることにタキトゥスは気づいた。客らしき男に甘えながら敗北者タキトゥスの姿を目に焼きつけるようにこちらを凝視し、種を彼にむかって吐きつけてきた。
(なぜ負けた? なぜそんな醜態をさらす?)
そう怒っているようだった。顔をそむけたのはタキトゥスが先だった。アレイがの燃える怒りよりも憎しみよりも、一抹の悲しみが彼を打ちのめすのだ。
さらに屈辱の行進はつづく。
捕虜や囚人をみせしめのようにあえて辱めを味あわせ行進させるのは、民衆のうさ晴らしを目的としている。彼らに鬱憤をむけることで国政への不満を緩和させようという統治者たちの陋劣な意図があるのだ。
タキトゥスはこの仕打ちを恨みぬく権利が自分にはないことを知っていた。だが、それでも彼の瞳はこの場にはいないひとりの男を睨むことで唯一生きる力を得ていた。
(イリカ、おまえはどこかでこの俺の惨めな姿を見ているのか? さぞかし溜飲がさがったことだろう)
ドノヌスがひきいる兵にとらわれ、顔にひどい傷を受け、血を流しながら彼は獣同然に縄につながれひきたてられた。
裁判らしい裁判もなく申し開きもゆるされぬまま獄に落とされ、なんとか全焼をまぬがれたものの家屋敷、財産はすべて没収され反逆者として南の辺境にある石切場で死ぬまではたらく囚役を受けた。
そんな彼に、牢獄の門を入るとき見た尖塔にひるがえる白蛇の尾をもつ黄金の獅子をあしらったアルゲリアス帝国の国旗が、まさに帝国の真実を教えてくれた。
ふたつの獣をつなげたありうべかざる妖獣こそアルゲリアス帝国だったのだ。
自分はとんでもない怪物に仕え、自分自身も異形の身となってしまい、今その妖獣から情け容赦なく切り捨てられようとしていることをタキトゥスはさとった。
門番や宿直の兵士たちは内通者がふるまった薬入りの酒によって眠りこけており、屋敷の堅牢だったはずの門扉はその裏切者によってたやすく内側からあけられた。
タキトゥスが異変に気づいたのは不覚にも侍女の悲鳴が奥にひびきわたったころだった。
「何事だ!」
とっさに剣をさがしたが、この部屋には持ってこなかったことを思い出し、タキトゥスは蒼白になった。戦場ではいざしらず、平和な帝国の都の、しかも我が屋敷の最奥の室であることですっかり油断しきっていたのだ。
「イリカ!」
今となっては恋しい相手と呼べる男の姿をさがしたが、暗い室には誰もいない。
「どういうことだ? 何があった」
ひびいてくる暴力的な破壊音、侍女や戦い慣れない召使たちの悲鳴、蝋燭がたおれたのか松明がころがったのか、敵が火をかけたのか、煙の匂いもする。夜討ちをかけられていることだけは確かだが、タキトゥスは本能で敵がたんなる金品目当ての盗賊でないことをさとった。
「ご、ご主人様、ご主人様」
布幕をめくりあげて若い召使がころがりこんできた。
「どうしたというのだ? 敵は何者だ?」
「あ、あの男でございます。ドノヌスです、あの強欲きわまりない汚吏! あやつが、ご主人様を逮捕すると」
「逮捕だと!」
目じりに涙をしたたらせながら召使は口早に説明した。
「あ、あやつが、ご主人様がこのたびの戦で私腹をこやしたなどと陛下に誣告したのでございます。イカラスの財や奴隷を横領したなどと、あることないことでっちあげ、陛下にたいして謀反をたくらんでいると……、へ、陛下はあやつの言葉にまどわされて。お、お逃げください、はやく」
忠義者の背に弓が食いこんでいることにタキトゥスは気づいた。
「そんな馬鹿な!」
イカラス戦最大の功労者である自分がなぜ反逆者の汚名など着せられるのだ。これは、たんなるドノヌス個人の暴行ではないかと思いたい。タキトゥスは半信半疑で召使を見下ろした。
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「そんな……」
今尚信じられないでいるタキトゥスの耳に、剣そのもののような声が突きこんできた。
「反逆者タキトゥスをとらえよ!」
「大罪人タキトゥスはどこにおる?」
もはや疑っている暇はない。タキトゥスは罪人とされているのだ。
哀れにも召使は床の上でこときれていた。苦悶に見開く目を閉じさせてやる余裕もなくタキトゥスは逃げなければならなかった。
「そうだ、イリカは? イリカ、どこにいるのだ!」
狂おしい叫び声をあげたその夜のタキトゥスは美しい手負いの獅子だった。
廊下に出てみると白煙がせまってくる。火をかけて屋敷ごと滅ぼそうというのだ。
「イリカ、イリカ!」
かつて辺境の地で母を敵兵に殺された残酷な記憶がよみがえる。それをこらえてどうにか白亜の廊下を走りぬけ、むかってきた敵の剣をかわし、相手の甲冑におおわれていない所に渾身の一撃をくらわせ剣を奪いとった。
「いたぞ! 反逆者タキトゥスだ」
さらにむかってくる敵をなぎ倒し、死にもの狂いで廊下をすすみ、庭へ出た。
庭木や薔薇の花が人間のいとなみなどまったく興味がないといわんばかりに月光に深緑の葉や純白の花びらを光らせている。水をはった池には敵か味方かふたつの死体が浮かんでおり、彼らにも満月は公平に美しい黄金の光をまぶして、見る者の背をそそけだたせる。
(まさか、イリカはもう殺されているのか?)
追われた獅子は狂ったように剣をふりまわした。イリカがもうこの世にいないのならば、ひとりでも多くの敵を道づれにここで斬り死にしてもよいとすら思った。
「おお、あれぞ反逆の首魁タキトゥスじゃ! 召し取った者には褒美をとらすぞ」
声の主はドノヌスであった。火を噴くような憎悪に力を得て剣をきらめかせた瞬間、タキトゥスは見た。
兵士たちにしっかりと守られたドノヌスの後ろにイリカの姿があることを。イリカは下級の兵にささえられるようにして立っているが、タキトゥスからはまるでドノヌスの後ろにかくれようとしているかのように見えた。
(イリカ、まさか、おまえが内通したのか?)
充分にありえることである。イリカがパリアナやパリアヌスを通じて密告したのかもしれない。
今までのいきさつを考えてみれば、イリカが自分の敵とならない方がおかしいぐらいなのだということを、タキトゥスはやっと思い出した。
(すべて俺の勝手な思いだったのか? 同じ床で、俺はてっきりおまえも俺とおなじ夢を見たものとばかり……すこしは俺を好いてくれたのでは、と)
憎悪と悲哀がタキトゥスの心を切りさいた。
その夜、不運な犠牲者たちの悲鳴にまじってドノヌスの哄笑が夜空にひびき、手負いの獅子の泣声にも似た雄たけびが月までとどろいた。
都の大通りを、囚人たちが歩かされている。
盛夏の太陽が彼らのぼろぼろになった衣のうえに蝋のような熱光をそそぎ、さらに恐ろしい役人が罵声をはなつ。
「さっさと歩け、囚人ども!」
囚人と呼ばれた男たちは罰のように役人や、これからむかう石切り場で働く監督者たちの馬車を馬がわりとなってひかされている。すこしでも馬車がおくれれば本物の鞭がとんできて、首や手足にかけられた荒縄が肌にくいこむ。さらに彼ら囚人をさいなむのは道の両脇に居並ぶ人々の視線である。同情と好奇と侮蔑に満ちた目線は、囚人たちのなかでひときわ恰幅のよい男の神経をさかなでした。
男は、タキトゥスである。
だが月がひとめぐりするまえの彼と、なんというちがいであろう。
彼は武器や甲冑はおろかサンダルすらない素足で、身をおおうのは粗末な衣一枚、むきだしのたくましかった腕は鞭の傷でうめつくされ、獅子のたてがみを思わせた金髪は刈りとられ、さらに悲惨なことに、額から右目にかけて生々しい傷を負わされ、その片目が光をうしなっていた。もうひとつの碧い目には一片の希望もなく、ただ絶望と憤怒と屈辱でにごりきっている。
つい一月まえには黄金の甲冑と国有数の名剣名馬を誇り大陸最強の帝国兵をすべる英雄として都大通りに君臨していた、時代の寵児の信じられぬ転落ぶりである。
いったい誰がこの哀れな囚人が、あの凱旋の日のかがやける名将のなれの果てと信じられるだろう。
かつて歓呼にみたされた彼の耳に、今は民衆の残酷な罵詈と野次がひびいてくる。なかには、彼をねらったわけではないが、囚人の群れにむかって腐った卵を投げつけてくる者もいる。
人々の笑い声に気をひかれてタキトゥスが顔をむけると、そこには恰幅のよい商人らしき男にしなだれかかり、果実をほおばる金髪の少年がいた。
アレイガである。
彼は笑ってはいなかったが、碧い瞳には同情よりも侮蔑と、かすかな悲しみがひそんでいることにタキトゥスは気づいた。客らしき男に甘えながら敗北者タキトゥスの姿を目に焼きつけるようにこちらを凝視し、種を彼にむかって吐きつけてきた。
(なぜ負けた? なぜそんな醜態をさらす?)
そう怒っているようだった。顔をそむけたのはタキトゥスが先だった。アレイがの燃える怒りよりも憎しみよりも、一抹の悲しみが彼を打ちのめすのだ。
さらに屈辱の行進はつづく。
捕虜や囚人をみせしめのようにあえて辱めを味あわせ行進させるのは、民衆のうさ晴らしを目的としている。彼らに鬱憤をむけることで国政への不満を緩和させようという統治者たちの陋劣な意図があるのだ。
タキトゥスはこの仕打ちを恨みぬく権利が自分にはないことを知っていた。だが、それでも彼の瞳はこの場にはいないひとりの男を睨むことで唯一生きる力を得ていた。
(イリカ、おまえはどこかでこの俺の惨めな姿を見ているのか? さぞかし溜飲がさがったことだろう)
ドノヌスがひきいる兵にとらわれ、顔にひどい傷を受け、血を流しながら彼は獣同然に縄につながれひきたてられた。
裁判らしい裁判もなく申し開きもゆるされぬまま獄に落とされ、なんとか全焼をまぬがれたものの家屋敷、財産はすべて没収され反逆者として南の辺境にある石切場で死ぬまではたらく囚役を受けた。
そんな彼に、牢獄の門を入るとき見た尖塔にひるがえる白蛇の尾をもつ黄金の獅子をあしらったアルゲリアス帝国の国旗が、まさに帝国の真実を教えてくれた。
ふたつの獣をつなげたありうべかざる妖獣こそアルゲリアス帝国だったのだ。
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