冷房と寝床と夏期講習

周防

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 旦那の弟が我が家に来てから早一週間が経った。
 意外と普通に過ごせていたのはやっぱり気を使ってくれているのだろうか?
 流石に歳の離れた兄弟って事もあって私もそうそう弟君と会話が成り立つとも
 思えないが、それでも私は会話を試みたりしてみるけど「大丈夫です」と大半
 の返事が返って来るとなんだかねぇ。
 
 
 生憎私には兄弟が居なかったので、姉弟がどういうものなのかがよく分からない
 けれど、それでも旦那と弟君は仲がいいというのは分かるのだ。
 だって旦那と会話する時は凄く楽しそうにしているんだもの、そんなのを見て
 しまったら私が一人だけ邪魔者みたいに思えて来る。
 
 
「ねえ、私ってもしかして嫌われてる? 」


 だから旦那に聞いてみたりしてみたが
 
 
「そんな事はないだろ。まあ年頃だしな、あんまり耐性がないのかもな。
 ほら、あいつ男子校だしさ」
 
 
 そんな答えが返って来た。
 まあ分からなくはないのだが、それにしてもだ。
 私だって楽しく会話ぐらいしたいと思う訳で、夏休みの間だけとはいえ同じ家に
 居るのだからもう少しぐらい心を開いてくれてもいいのでは? と思ってしまう
 のはいけない事なのだろうか?
 
 
「そもそもあいつはシャイだからな、許してやってくれよ。それにあんまり勉強
 以外の事で気を使わすのも悪いだろ? その内話してくれるさ、俺も何となく
 言っておくからさ」
 
 
「わかった、おやすみ。冷房は程々にしてあげなよ、風邪引いたら可哀想だし」


 これ以上は不毛だという事が分かったので私は部屋に戻る。
 因みに我が家では寝室は別である、旦那と私では寝る時の温度が違い過ぎて
 結局別々の部屋に分かれて寝る事にしたのだ。お互いの為である。
 そして弟君は旦那と一緒に寝ている、血筋なのかお互い暑がりらしいから
 丁度いい温度だとは言っているけど流石に体には悪いと思う温度だと私は思う。
 
 
 







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