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うぉー、やっと戻ってこられたぁ!
畑里あかりは、もろ手を挙げて思い切り伸びをした。
日本から4度も乗り継ぎ、そのたびに飛行機は小さくなって。今や路面電車1両分といい勝負になった双発機は、砂漠色のだだっぴろい平地にべこべこと薄っぺらな音を立てながら降りていった。
指抜きみたいな可愛いピンクの管制塔に、ザ・平屋の旅客ターミナル。
小ぶりながら一応空港と呼んで差し支えないこの施設、もう半年『も』ここホゴラシュに建っているのだ。
これは凄いことで、というか、これを凄いと思わせるほどホゴラシュという国はアブなかった。
水も食料も薬も希望もなくなっても武器だけは手放さず、腐りきった慣習で周辺国からも見捨てられて、ただただ何十年も内戦を続けてきた二民族国家。
いや、国家ですら無いじから、封じ込められ地区とでもいうべき?
なんの呪いかと突っ込みたくなる程、憎悪やら嫉妬やら劣等感やらが煮詰まり絡まり合ってしまって、世界中からくさいモノ扱いで蓋をされた極貧地域。
そこそこ地下資源だってあったのに、貧乏国のバックすら長年つかないあたりに、状況のどん底さが知れる。
だから。
こぎれいな建物やら他国との窓口やらは、だれが作っても反対勢力が現れてすぐに瓦礫に帰する・・・ハズだった。
それが急に変わりつつあるのがここ1~2年の話。変えた主体は明白で、ゼルダとクリスタというふたつの企業だ。
こんなホゴラシュに、るんたるんたと浮かれてやってくる私は多分変わり者に入る。
それでも。
あー、いい気分。
なぜかって?
実は、理由はわたしにもわからないのだな、これが。
なんせ私、「キオクソウシツ」だから。
それも、作為的なヤツ。
この記憶喪失、実はかなり自由に設計できるのだ。
キャッチコピーは、
『あのドラマを覚えていますか?
あなたもヒロインのようにお好きな時にお好きなところだけ記憶喪失に!』、よ。
すごいでしょ?とか他人事な顔をしている場合じゃなくて、私はどうやら開発者側の人間らしい。
ホワイト・プログラムと呼ばれる、記憶喪失を思い通りにおこさせるおもちゃを作れる唯一の会社、クリスタの主要メンバー。
このおもちゃの原料、新規な希土類なのだけれど、ホゴラシュでしか採れない。
で、この希土類が、クリスタとゼルダという企業に命を吹き込まれて、3年前の数百倍の規模でホゴラシュの経済を回し始めたわけだ。
そんな規模の経済がいきなり回る程この希土類が重宝されたのには、もちろん理由があって。
ものすごく緻密に、何本でも、あり得ない強度でも、ナノサイズでも、磁力が『操れる』のだ。
おもちゃは客寄せパンダのデモンストレーション。
好きな場所に、好きな強さの磁力線が出せて、曲げるも消すも自由自在な夢のメタマテリアルは、安全に脳内を触れる程緻密です、ってね。
その一方でこの希土類、クリスタっていう、私が主要メンバーしている会社のノウハウやら知財やらの合わせ技で加工しなければ、ただの異常に強力な磁石にしかならない。
まぁ、それでも充分凄いけど、やっぱりナノ磁石レベルで自由自在に設計できるのとはわけが違う。
こんなアブない国で、そんな新素材が採れるとか、普通だったら分捕りあいと足の引っ張り合いで大炎上して、クリスタが消し炭になるまで3日で充分と思うけど、これを交通整理できるほどカリスマな土着企業があった。それがゼルダ。
まぁそんなわけで、クリスタっていう会社は、「急に変わりつつあるここ1~2年のホゴラシュ」の原動力のひとつで、私は、ホゴラシュで会社を興したくせに、現状その間のことを忘れている。
不安感の有無とか体調とか諸々を、他のメンバーに日々報告しているところを見ると、人体実験自分でやっているのかしらね。
そんなわけで、例えばホゴラシュに降り立った今も、『ああ、この風変わらないな』、みたいな懐かしさとかは一切なくて、『はしゃぎすぎ注意。面倒ごとになりやすい国だから、途上国なめずに慎重に行動すべし。着いたらすぐにさとるに連絡』ってテロップが頭の中に引っ張り出される感じ。
たまに画像も入るけど、なんだろ、せいぜい雑誌の記事レベル?
ひとつの情報にせいぜい静止画像1枚、って感じかな。
まぁ、うそは書かない、ってルールみたいだから、過去の自分がまともなら情報もまともなんだと思う。
そして、その情報によれば、私、ホゴラシュに好きな人がいた模様。
見かけ的には静止画像1枚分しかおもいだせないけど、むちゃくちゃきれいな年下男子、シューバ君。
ゼルダ創業者の一人息子なワンマン社長。16歳の時には欧米の大学の学位2つもちで、壮絶にビジネス脳が発達していて。でも、どこか危なっかしくて可愛い感じが私の鈍目な恋愛脳を刺激したらしい。
脳内テロップが、「恋愛が民族紛争の尻尾を踏んだため、一時撤退。戻ったらぜったい再開してやる!恋は障害がある程燃えるんじゃ!簡単にあきらめんなよ、私!」って、我ながら浮かれてるって。
ゼルダとクリスタが経済発展の原動力とはいっても、二つの会社の立ち位置は全く違う。
シューバが率いるゼルダは、父親の代に興されたホゴラシュ唯一の成功企業。創業期の状勢を考えると、ゼルダの成功は、確かに奇跡だ。出藍の真っピンク?
そんなわけで、創業者の嫡男なんて、同族から見ればもう神です。
一方クリスタは生粋の外資系で、メインの経営層は日本人だわ、平均年齢20代前半だわ、何より、ホゴラシュではがっつり差別対象の女性が目立ちすぎる。・・・その筆頭は私だったろうけど。
そんな私が、ゼルダの、ひいてはホゴラシュの王様なシューバとラブラブしようとすれば、民族紛争の尻尾どころか顔面踏んだかもな、という予測はたつ。
というわけで、自分が 昔書いただろうテキストベースの情報だけでもだいたいのことはわかるし、ここに帰って来て嬉しい、って気持ちはドカンとこみ上げてくるし、なにより、いい気分!なのはまぎれもない事実だ。
まってろよー、私の可愛い獲物なシューバ君!
畑里あかりは、もろ手を挙げて思い切り伸びをした。
日本から4度も乗り継ぎ、そのたびに飛行機は小さくなって。今や路面電車1両分といい勝負になった双発機は、砂漠色のだだっぴろい平地にべこべこと薄っぺらな音を立てながら降りていった。
指抜きみたいな可愛いピンクの管制塔に、ザ・平屋の旅客ターミナル。
小ぶりながら一応空港と呼んで差し支えないこの施設、もう半年『も』ここホゴラシュに建っているのだ。
これは凄いことで、というか、これを凄いと思わせるほどホゴラシュという国はアブなかった。
水も食料も薬も希望もなくなっても武器だけは手放さず、腐りきった慣習で周辺国からも見捨てられて、ただただ何十年も内戦を続けてきた二民族国家。
いや、国家ですら無いじから、封じ込められ地区とでもいうべき?
なんの呪いかと突っ込みたくなる程、憎悪やら嫉妬やら劣等感やらが煮詰まり絡まり合ってしまって、世界中からくさいモノ扱いで蓋をされた極貧地域。
そこそこ地下資源だってあったのに、貧乏国のバックすら長年つかないあたりに、状況のどん底さが知れる。
だから。
こぎれいな建物やら他国との窓口やらは、だれが作っても反対勢力が現れてすぐに瓦礫に帰する・・・ハズだった。
それが急に変わりつつあるのがここ1~2年の話。変えた主体は明白で、ゼルダとクリスタというふたつの企業だ。
こんなホゴラシュに、るんたるんたと浮かれてやってくる私は多分変わり者に入る。
それでも。
あー、いい気分。
なぜかって?
実は、理由はわたしにもわからないのだな、これが。
なんせ私、「キオクソウシツ」だから。
それも、作為的なヤツ。
この記憶喪失、実はかなり自由に設計できるのだ。
キャッチコピーは、
『あのドラマを覚えていますか?
あなたもヒロインのようにお好きな時にお好きなところだけ記憶喪失に!』、よ。
すごいでしょ?とか他人事な顔をしている場合じゃなくて、私はどうやら開発者側の人間らしい。
ホワイト・プログラムと呼ばれる、記憶喪失を思い通りにおこさせるおもちゃを作れる唯一の会社、クリスタの主要メンバー。
このおもちゃの原料、新規な希土類なのだけれど、ホゴラシュでしか採れない。
で、この希土類が、クリスタとゼルダという企業に命を吹き込まれて、3年前の数百倍の規模でホゴラシュの経済を回し始めたわけだ。
そんな規模の経済がいきなり回る程この希土類が重宝されたのには、もちろん理由があって。
ものすごく緻密に、何本でも、あり得ない強度でも、ナノサイズでも、磁力が『操れる』のだ。
おもちゃは客寄せパンダのデモンストレーション。
好きな場所に、好きな強さの磁力線が出せて、曲げるも消すも自由自在な夢のメタマテリアルは、安全に脳内を触れる程緻密です、ってね。
その一方でこの希土類、クリスタっていう、私が主要メンバーしている会社のノウハウやら知財やらの合わせ技で加工しなければ、ただの異常に強力な磁石にしかならない。
まぁ、それでも充分凄いけど、やっぱりナノ磁石レベルで自由自在に設計できるのとはわけが違う。
こんなアブない国で、そんな新素材が採れるとか、普通だったら分捕りあいと足の引っ張り合いで大炎上して、クリスタが消し炭になるまで3日で充分と思うけど、これを交通整理できるほどカリスマな土着企業があった。それがゼルダ。
まぁそんなわけで、クリスタっていう会社は、「急に変わりつつあるここ1~2年のホゴラシュ」の原動力のひとつで、私は、ホゴラシュで会社を興したくせに、現状その間のことを忘れている。
不安感の有無とか体調とか諸々を、他のメンバーに日々報告しているところを見ると、人体実験自分でやっているのかしらね。
そんなわけで、例えばホゴラシュに降り立った今も、『ああ、この風変わらないな』、みたいな懐かしさとかは一切なくて、『はしゃぎすぎ注意。面倒ごとになりやすい国だから、途上国なめずに慎重に行動すべし。着いたらすぐにさとるに連絡』ってテロップが頭の中に引っ張り出される感じ。
たまに画像も入るけど、なんだろ、せいぜい雑誌の記事レベル?
ひとつの情報にせいぜい静止画像1枚、って感じかな。
まぁ、うそは書かない、ってルールみたいだから、過去の自分がまともなら情報もまともなんだと思う。
そして、その情報によれば、私、ホゴラシュに好きな人がいた模様。
見かけ的には静止画像1枚分しかおもいだせないけど、むちゃくちゃきれいな年下男子、シューバ君。
ゼルダ創業者の一人息子なワンマン社長。16歳の時には欧米の大学の学位2つもちで、壮絶にビジネス脳が発達していて。でも、どこか危なっかしくて可愛い感じが私の鈍目な恋愛脳を刺激したらしい。
脳内テロップが、「恋愛が民族紛争の尻尾を踏んだため、一時撤退。戻ったらぜったい再開してやる!恋は障害がある程燃えるんじゃ!簡単にあきらめんなよ、私!」って、我ながら浮かれてるって。
ゼルダとクリスタが経済発展の原動力とはいっても、二つの会社の立ち位置は全く違う。
シューバが率いるゼルダは、父親の代に興されたホゴラシュ唯一の成功企業。創業期の状勢を考えると、ゼルダの成功は、確かに奇跡だ。出藍の真っピンク?
そんなわけで、創業者の嫡男なんて、同族から見ればもう神です。
一方クリスタは生粋の外資系で、メインの経営層は日本人だわ、平均年齢20代前半だわ、何より、ホゴラシュではがっつり差別対象の女性が目立ちすぎる。・・・その筆頭は私だったろうけど。
そんな私が、ゼルダの、ひいてはホゴラシュの王様なシューバとラブラブしようとすれば、民族紛争の尻尾どころか顔面踏んだかもな、という予測はたつ。
というわけで、自分が 昔書いただろうテキストベースの情報だけでもだいたいのことはわかるし、ここに帰って来て嬉しい、って気持ちはドカンとこみ上げてくるし、なにより、いい気分!なのはまぎれもない事実だ。
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