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第2章 ■なきゃ
ノット トゥ チューズ
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☆side流行
けたたましい警報のようなものが振動となって私の眠りを妨げる。
「あっ……寝ちゃ……ッ!龍成!!」
カメラの映像を確認しても、龍児はおろか、龍成も映っていなかった……。食堂付近の人の集まりに違和感を覚える。どうも、『隣人』の少年らが反発を起こしたようだ。
「いかなきゃ……」
その混乱が龍成たちにも関わるものだと確信し、そこに足を向ける。私が選択を間違っていなかったことを証明するためにも…、私は水晶をしっかり抱えて部屋から飛び出した。
[英語では『選択する』にも厳密には種類がある。
『pick』…特に考えることもなく、ただ選ぶこと。
『choose』…複数の選択肢の中から自身の好みで、好きなものを選ぶこと。
『select』…吟味して慎重に選び出すこと]
《☆side流行
校庭は異様な場に成り代わる。傷だらけの少年少女に黒服を着た大人が何人も囲っている。唐突すぎる『カーセ家』からの介入に困惑を隠せないが、私はできるだけ冷静さを保つ。
「カーセ家が何の用でしょうか……?」
なるべく敵対しないように、そして、龍成の延命の可能性を少しでも上がることを考えて猫を被った。
「お前さんはそこのガキを救いたいんだろ?俺はお前さんに会わせたいやつがいる。取引は成立するだろ?」
<成立するか!…とは、言えない…>
龍成の容態は悪く、私が全力で龍成は助けようとしても助かるかは怪しい。実質、ほぼ拒否権はないのだが、確認は忘れない。
「条件は何ですか?」
「な~に、話し合いをしてもらうだけさ…」
アピスの後ろの黒服たちはいそいそと校庭を清掃、事後処理をし始めている。戦意を喪失したNo.3は放心気味に連れていかれた。ちらっと大神の方を見ると、右腕に妙な液体をかけられているところだった。
「龍成はその間どうするつもりですか……?」
「どうなると思う?」
もう一人の白衣が私たちの会話を無視して、ずかずかと龍成の元へ近寄る。治ったばかりの体は慣れておらず一瞬ではあるが硬直した。それでも龍成の方向に顔を向け叫ぶ。
「龍成にさわr」
顔を向けた時には、龍成に液体にかけていた。するとみるみるうちに龍成の傷は癒えていき、呼吸は安定したものになる。
「なんで……」
「悪いな、アピス。リューセーと言ったか?見込みありだ。【土】のNo.1になれるかもしれない」
「おいおい、ったく……勝手動きすぎるなよ?」
不思議な緊張感が辺りを漂う。
「No.2さんよォ……」
その白衣があの私たちを苦しめたNo.3よりも脅威であると察する。
<聞いてはいたし……、龍成ので分かった気になってたけど、異能は人知を超えてる。その上澄み中の上澄み。さっきのNo.3とは違う…。少なくとも独りでは相手にならない>
「まぁ、何はともあれ治したんだ。話をしようじゃないか」
龍成を治すのがまるで交換条件だったけど、絶対的にそうじゃない。これは人質って言ってるようなものじゃんか。
「……」
これまで感じたことのないストレス。私は未知が故に生じる恐怖に蝕まれそうになっても、堪える。
<ダメ!私がしっかりしなきゃ!!龍成が支えてくれた。今度は……私が……>
体を治した龍成に静かに視線を落として、再度アピスを見やる。
「分かりました」
覚悟を持ってそう答えた。
私はピアスに、それはもう丁重に部屋まで運ばれた。そして、『カーセ家』の闇を知ってしまった……。
引き返せないとこまでいつの間にか来ていた
「……」
感情を整理しきれないまま、No.2が言っていた龍成が待っている部屋に足を進める…………。
「クソがっ……」
見たくない顔である。吠えている大神と廊下ですれ違った。バカを無視して、龍成に会いに行こうとした。
「お前は龍成が好きだったんだろ?」
「っ!」
<うそ……でしょ………>
真っ先に思い浮かぶ海月だった。
<ま……さか……ね………>
「ハッ……本当だったらしいな!お前が言えないから、代わりに言ってやったよ……感謝しろ!!ははははははははははははははははははははははは!!!」
高笑いが私の心を炙るように傷つける。大神は私を嗤い満足したように去っていく。ただでさえ、気分が悪かったのに、気持ちが落ち着かない。心臓の音が変だって思う。
〈分からない。どうすればいいのか……〉
〈龍成にお礼もしたいし、彼の安全も確認したかった。そして、悩みを打ち明けたかった。〉
〈でも……〉
私は廊下で座り込む。泣きそうだった。
ガチャ…キィイ
「…大丈夫?ルコ」
<なんで……こんな…タイミングなの………>
「龍成……」
私は扉から出てきた龍成に驚きつつも、堰を切ったように話す。龍成は私とは反対に落ち着いていて、丁寧に相槌を挟みながら話を聞いてくれた。話すと少し冷静さを取り戻し、彼に一部、真相を仄めかした。龍成は私が話終わるのを待って、優しい笑顔と共に諭す。
「大丈夫!ルコはルコだよ♪」
私は涙を流した。
龍成の言葉にだけではない
もちろん、彼の言葉に心を打たれなかったわけではない。
ただ、龍成が善人過ぎた
よく見ると、扉の隙間からNo.2と言われた男が目に入った。
「………」
<早くしろって……か>
急かされるまでもなく、結論は出ていた。今、龍成の言動の節々から自責や謝罪の色が見られる。それは今後引きずりかねない大きな後悔の表れで、龍成の良さをくすませてしまうかもしれない。
私は判断を間違ってなかったと確信した
「もう…いいのか?」
No.2が話しかけてくる。
「分かりました……」
「え……?ルコ………?」
<あなたは背負わなくていいの……>
私はそう思いながら、微笑を浮かべる。
「独りで抱え込まないでくれよ!君が言ったじゃないか!『相談してくれ』って……!」
「………」
No.2に龍成は手を掴まれる。彼は何かを察したように俯く、そして小さく言葉を零す。
「……その、大神から聞いちゃった……」
「……ッ………そっか」
なんて言われるか、彼の顔を直視できなくなり、私もまた俯いた。
「その……ごめん。その……『ウェスターマーク効果』だっけ?」
[ウェスターマーク効果…幼少期から同一の環境下で育てられると恋愛的想いは抱きにくいと言う効果。エビデンスが未だに見つからず、悪魔の証明とも囁かれていr]
「……あの、仮説の…だよね……?」
「そう、仮説だし、何なら僕たちの時代とは大きく異なる昔の人の仮説だから、信頼度はより下がる……」
「そぅ……じゃない………」
「……えっと、ごめんね。家族だとは思っているよ。僕にとって妹なんだ……」
<あぁ……こうやって、初恋が終わるんだ……>
どこか達観して、ただ、そう思った。そこからは正直覚えてない。無心で前準備を行った。感情は伴っていない、ヤケになったわけじゃない。しなきゃいけないことをしている。貰ったクスリを飲ませるだけだった。
困ってるの?
龍成にそんな目を向けられた。何も言わずに襲われてるのに、だ。
「ごめん……」
ポロリと零れたのは…言葉だけじゃなかった気もする。記憶すらぐちゃぐちゃだ。でも、一つハッキリしてるのは、私が一番卑怯だってことだけ……。『カーセ家』は私を気遣ってくれるらしい。落ち着くまでの時間をくれた。冷静にならなきゃ作業にノイズが走る。でも、腹の底を話せる相手もいない。独りで言葉を整理する。
虚空を見つめて椅子に座る龍成に背後から近づいて耳元で囁く。
「僕の名は龍成。持っている【土】の『隣人』としての異能を使って『龍』になりたい少年である」
極めて作業的に、噛まずにしっかりと伝えることを意識する。ここで雑念を入れる必要はない。心のどこかにある野望は仕舞わなければならない。
「……」
龍成が喋ることがないため、私が黙ると必然的に室内に沈黙が訪れる。
「幼馴染のルコを妹のように可愛がっていた。ルコは『カーセ家』に呼ばれ好待遇を受けた。僕は何の心配もなく見送れた……」
胸が締め付けられる……。たった事実を告げるだけなのに……。
「ただの……」
私は脱力のせいか、椅子に寄りかかる……。
「……ただの……」
それを頭では理解しても言いたくなかった……。
「親しい……友人……である」
私は立つこともままならなかった。すすり泣いていた。それができるのも、彼の見えないところだったからだ……》
☆side流行
私は過去を思い出しながら、自身の選択が間違ってないと再確認する。人が賑わう食堂を通り越し、『検査室』に駆ける。そして、見つけてしまう……。探していた彼を、
「うそ……なんで……」
ゴトッン
驚きのあまり大切にしていた水晶を落としてしまう。赤黒く染まってしまった彼は何かを守るようにしゃがんでいる。
[選択は間違っていませんでしたか?]
<私はどこから間違っていたの…………?>
私は時や場合など全て忘れて泣き叫んだ。
けたたましい警報のようなものが振動となって私の眠りを妨げる。
「あっ……寝ちゃ……ッ!龍成!!」
カメラの映像を確認しても、龍児はおろか、龍成も映っていなかった……。食堂付近の人の集まりに違和感を覚える。どうも、『隣人』の少年らが反発を起こしたようだ。
「いかなきゃ……」
その混乱が龍成たちにも関わるものだと確信し、そこに足を向ける。私が選択を間違っていなかったことを証明するためにも…、私は水晶をしっかり抱えて部屋から飛び出した。
[英語では『選択する』にも厳密には種類がある。
『pick』…特に考えることもなく、ただ選ぶこと。
『choose』…複数の選択肢の中から自身の好みで、好きなものを選ぶこと。
『select』…吟味して慎重に選び出すこと]
《☆side流行
校庭は異様な場に成り代わる。傷だらけの少年少女に黒服を着た大人が何人も囲っている。唐突すぎる『カーセ家』からの介入に困惑を隠せないが、私はできるだけ冷静さを保つ。
「カーセ家が何の用でしょうか……?」
なるべく敵対しないように、そして、龍成の延命の可能性を少しでも上がることを考えて猫を被った。
「お前さんはそこのガキを救いたいんだろ?俺はお前さんに会わせたいやつがいる。取引は成立するだろ?」
<成立するか!…とは、言えない…>
龍成の容態は悪く、私が全力で龍成は助けようとしても助かるかは怪しい。実質、ほぼ拒否権はないのだが、確認は忘れない。
「条件は何ですか?」
「な~に、話し合いをしてもらうだけさ…」
アピスの後ろの黒服たちはいそいそと校庭を清掃、事後処理をし始めている。戦意を喪失したNo.3は放心気味に連れていかれた。ちらっと大神の方を見ると、右腕に妙な液体をかけられているところだった。
「龍成はその間どうするつもりですか……?」
「どうなると思う?」
もう一人の白衣が私たちの会話を無視して、ずかずかと龍成の元へ近寄る。治ったばかりの体は慣れておらず一瞬ではあるが硬直した。それでも龍成の方向に顔を向け叫ぶ。
「龍成にさわr」
顔を向けた時には、龍成に液体にかけていた。するとみるみるうちに龍成の傷は癒えていき、呼吸は安定したものになる。
「なんで……」
「悪いな、アピス。リューセーと言ったか?見込みありだ。【土】のNo.1になれるかもしれない」
「おいおい、ったく……勝手動きすぎるなよ?」
不思議な緊張感が辺りを漂う。
「No.2さんよォ……」
その白衣があの私たちを苦しめたNo.3よりも脅威であると察する。
<聞いてはいたし……、龍成ので分かった気になってたけど、異能は人知を超えてる。その上澄み中の上澄み。さっきのNo.3とは違う…。少なくとも独りでは相手にならない>
「まぁ、何はともあれ治したんだ。話をしようじゃないか」
龍成を治すのがまるで交換条件だったけど、絶対的にそうじゃない。これは人質って言ってるようなものじゃんか。
「……」
これまで感じたことのないストレス。私は未知が故に生じる恐怖に蝕まれそうになっても、堪える。
<ダメ!私がしっかりしなきゃ!!龍成が支えてくれた。今度は……私が……>
体を治した龍成に静かに視線を落として、再度アピスを見やる。
「分かりました」
覚悟を持ってそう答えた。
私はピアスに、それはもう丁重に部屋まで運ばれた。そして、『カーセ家』の闇を知ってしまった……。
引き返せないとこまでいつの間にか来ていた
「……」
感情を整理しきれないまま、No.2が言っていた龍成が待っている部屋に足を進める…………。
「クソがっ……」
見たくない顔である。吠えている大神と廊下ですれ違った。バカを無視して、龍成に会いに行こうとした。
「お前は龍成が好きだったんだろ?」
「っ!」
<うそ……でしょ………>
真っ先に思い浮かぶ海月だった。
<ま……さか……ね………>
「ハッ……本当だったらしいな!お前が言えないから、代わりに言ってやったよ……感謝しろ!!ははははははははははははははははははははははは!!!」
高笑いが私の心を炙るように傷つける。大神は私を嗤い満足したように去っていく。ただでさえ、気分が悪かったのに、気持ちが落ち着かない。心臓の音が変だって思う。
〈分からない。どうすればいいのか……〉
〈龍成にお礼もしたいし、彼の安全も確認したかった。そして、悩みを打ち明けたかった。〉
〈でも……〉
私は廊下で座り込む。泣きそうだった。
ガチャ…キィイ
「…大丈夫?ルコ」
<なんで……こんな…タイミングなの………>
「龍成……」
私は扉から出てきた龍成に驚きつつも、堰を切ったように話す。龍成は私とは反対に落ち着いていて、丁寧に相槌を挟みながら話を聞いてくれた。話すと少し冷静さを取り戻し、彼に一部、真相を仄めかした。龍成は私が話終わるのを待って、優しい笑顔と共に諭す。
「大丈夫!ルコはルコだよ♪」
私は涙を流した。
龍成の言葉にだけではない
もちろん、彼の言葉に心を打たれなかったわけではない。
ただ、龍成が善人過ぎた
よく見ると、扉の隙間からNo.2と言われた男が目に入った。
「………」
<早くしろって……か>
急かされるまでもなく、結論は出ていた。今、龍成の言動の節々から自責や謝罪の色が見られる。それは今後引きずりかねない大きな後悔の表れで、龍成の良さをくすませてしまうかもしれない。
私は判断を間違ってなかったと確信した
「もう…いいのか?」
No.2が話しかけてくる。
「分かりました……」
「え……?ルコ………?」
<あなたは背負わなくていいの……>
私はそう思いながら、微笑を浮かべる。
「独りで抱え込まないでくれよ!君が言ったじゃないか!『相談してくれ』って……!」
「………」
No.2に龍成は手を掴まれる。彼は何かを察したように俯く、そして小さく言葉を零す。
「……その、大神から聞いちゃった……」
「……ッ………そっか」
なんて言われるか、彼の顔を直視できなくなり、私もまた俯いた。
「その……ごめん。その……『ウェスターマーク効果』だっけ?」
[ウェスターマーク効果…幼少期から同一の環境下で育てられると恋愛的想いは抱きにくいと言う効果。エビデンスが未だに見つからず、悪魔の証明とも囁かれていr]
「……あの、仮説の…だよね……?」
「そう、仮説だし、何なら僕たちの時代とは大きく異なる昔の人の仮説だから、信頼度はより下がる……」
「そぅ……じゃない………」
「……えっと、ごめんね。家族だとは思っているよ。僕にとって妹なんだ……」
<あぁ……こうやって、初恋が終わるんだ……>
どこか達観して、ただ、そう思った。そこからは正直覚えてない。無心で前準備を行った。感情は伴っていない、ヤケになったわけじゃない。しなきゃいけないことをしている。貰ったクスリを飲ませるだけだった。
困ってるの?
龍成にそんな目を向けられた。何も言わずに襲われてるのに、だ。
「ごめん……」
ポロリと零れたのは…言葉だけじゃなかった気もする。記憶すらぐちゃぐちゃだ。でも、一つハッキリしてるのは、私が一番卑怯だってことだけ……。『カーセ家』は私を気遣ってくれるらしい。落ち着くまでの時間をくれた。冷静にならなきゃ作業にノイズが走る。でも、腹の底を話せる相手もいない。独りで言葉を整理する。
虚空を見つめて椅子に座る龍成に背後から近づいて耳元で囁く。
「僕の名は龍成。持っている【土】の『隣人』としての異能を使って『龍』になりたい少年である」
極めて作業的に、噛まずにしっかりと伝えることを意識する。ここで雑念を入れる必要はない。心のどこかにある野望は仕舞わなければならない。
「……」
龍成が喋ることがないため、私が黙ると必然的に室内に沈黙が訪れる。
「幼馴染のルコを妹のように可愛がっていた。ルコは『カーセ家』に呼ばれ好待遇を受けた。僕は何の心配もなく見送れた……」
胸が締め付けられる……。たった事実を告げるだけなのに……。
「ただの……」
私は脱力のせいか、椅子に寄りかかる……。
「……ただの……」
それを頭では理解しても言いたくなかった……。
「親しい……友人……である」
私は立つこともままならなかった。すすり泣いていた。それができるのも、彼の見えないところだったからだ……》
☆side流行
私は過去を思い出しながら、自身の選択が間違ってないと再確認する。人が賑わう食堂を通り越し、『検査室』に駆ける。そして、見つけてしまう……。探していた彼を、
「うそ……なんで……」
ゴトッン
驚きのあまり大切にしていた水晶を落としてしまう。赤黒く染まってしまった彼は何かを守るようにしゃがんでいる。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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