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第3章 ~よう
心がか⑤
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――side『パーフェクトボディー』
<そうお前には>
才能がなかった。
特化した能力が認められたら『ネームド』。ナニカに適性があれば、最大限強く活かすための強化訓練。そんな中、頭が良いわけでも、異能にも愛されず、騙し偽るズル賢さがもない自分は、廃棄の命令がいつ下ってもおかしくなかった。
ただ、在る筋肉を最大限鍛えた。
肉体改造も投げ打って、自身の体をコントロールできる術は誰よりも磨いてきた。だから…
「大丈夫」
鏡に映る自分に言い聞かせる。
<…たとえ…人としての尊厳を失っても?>
「強いだろ…」
<心はこんなに弱いのに…?>
鏡越しの自分は眼が黒ずみ、黒い涙が滝のように流れる。
パリンッ!!
目を瞑って、頭で鏡を割ってしまう。痛みなどない。不愉快な雑音と乱れる脈拍、不必要な発汗。これらは要らないものだ。
<これだから…鏡は合わない…>
「…リセット」
思考がクリーンになる。脈も汗も雑音も、嘘みたいに消える。ある意味、洗脳にも麻薬にも見えるが、これでも依存性やデメリットになる類はない。
<そんな足枷なくても歯向かうことがない、と見透かされている…>
そして、たぶん、今日ぼくは死ぬ。それを身体が先に察している。負けても、殺すことができない子のようだ。
負けた自分をアピスが生かしておくとは思えない。
利用されて死ぬ。勝っても、ぼくは死ぬ。敵がいなくなって真っ先に必要なくなるのは強くなってしまった自分らだ。笑えないのに笑えそうだ。
捨てられないために強くなったのに、どう足掻いても死ぬ未来しか見えない。
だから、考え方を大分前から変わっていた。
運が悪かった。寿命と同じものだ。
こう考えれば幾らかマシになる。<これ以上、求めなくていい>が心の隅にあれば、余裕ができる。やはり、『リセット』は即効性と持続性があって……
煩わしくなくて
有能。
あの子が来た。階段を駆け抜ける速さから程なくして、ここに来ることも分かっていた。他の部屋が3つもあるが、連れを置いてきたことから、ぼくを最初に潰しに来たのだろう。最適解がすぎる。
ギィイイ
扉が開く。ご対面の時が来た。
<やれることをやろう…>
ゾクッ....!!
濃厚な殺気だ。アピスとも毛色の違う殺気。「戦るなら、さっさと来い」という挑発的なニュアンス。一瞬止まりかける。
<奮い立たせロ!>
「ハハハハァア!!!」
ドガガガガ!!
手を垂直に振るう。少女は回避に成功している。が、直前で少し驚いたような顔をしていた。簡単にではあるが、出入口は塞いだ。逃げる気はないだろうが、タイマンだ。
「『パーフェクトボディ』っていうのに素手じゃないの?」
「これも俺の一部だ!」
再度手を伸ばして払う。簡単に避けられる。が、想定内。
エア発勁
<…は???>
回避しながら少女も放ったのだ。エア発勁を…。現存する武術から独自に編み出しだ、我流をこうもあっさり潰されてたまるか。次だ!
ズガガガガガガガガガガ!!!
大地顎
土を蹴り上げる技を極め、砂粒1kgで人を殺しうる速さと質量。10mにも迫る高さに、ここの砂だ。親和力で突破も難しいはず。少しは足止めに…、確認はこの眼でする!
ビュオン!!
<跳躍&…>
かかと落とし
左脚の蹴り上げからの反動を回転に活かしながら跳び、高く上げた右脚で踵落とし。正直、決まったと思ったさ。
「…くそッ」
「…」
<嫌な感触だ…>
攻撃が届かない。
見えないナニカで阻まれる。
音すらしない。ナニカを足場に跳んでズタズタになった土の上に舞い戻る。少女の呟きが嫌に耳に残る。
「…それ死体だよ?」
「…は?うわぁああああ」
手を指差して訳の分からないことを言い始めたせいか、一瞬、そう見える。
<ニチャァ....!>
黒い涙と似た現象。
<…こんな時に…!!>
反射的に手放してしまうが、即『リセット』。
ガランガラン!ぱらぱら…
「変なこと言いやがって…」
「……ごめん」
謝るな。『リセット』したのに、心が荒れる。
「でも…」
「黙れ…」
聴覚を切る。感知スキルは十分にある。意識しないようにすれば振動から言葉を察することもない。俺の一部である手は簡単に場所がわかる。
「集まれ…」
ズズズ…
「ごめんね」
「くそ…!」
折角、集まった手が崩壊する。聞かないつもりだった少女の言葉も相まって、最悪だ。
ドドドン!シュン!!
在る身体を使って攻撃をするりと逃げ出される。少女は少し距離を取って、両手を広げる。先ほど、阻まれたものに近い圧を感じる。間違いない、見えないエネルギーだ。意志表示だ。「まだやるのか」と説いている。
「超人が…」
最適化しなければ…勝てない。自身の身体を再構築するにあたって、現状を把握する。
・回避より防御を選択させた
・防御貫通負荷
・爆発性不足
基本的にバランス型にしている今の身体は、毒や危機感知といった不意打ちを防ぐのがメインだ。
火力に寄せる
シューー…!!
細胞を、分子から組み替える。
<脚は必要だ>
土台として体幹と共に踏ん張らなければならない。三点が安定するだろう。
<腕は一本でいいな>
攻撃に直接参加しない腕の振りでの補助など、ここまで偏ると話が変わる。両腕を癒合しエネルギーを収束する。
<頭部などの弱点も削ろう>
人間の姿を完全に捨て、砲身に成り代わる。
鞭の樹
<これはエア発勁なんかとは比にならんぞ>
両腕の肥大。体内電流を帯びた諸手突きだが、脚は地面から生える大樹となって、両手は巨大な鞭となる。避けても執拗に追い回す…
「……バカな…」
先程から邪魔してくるエネルギー体で止められる。
<ソレで止めても電流は飛ぶせるし、後出しのエア発勁もできる……>
試しに何度か電流やエア発勁を繰り出しても、鞭を散々振り回しても、歯ごたえがない。そこで悟る。
<次元が違う……>
おそらく物理的にそこにいない。だが、それが完全物理無効であれば、エネルギーの盾は必要ない。親和力の高い肉体の攻撃は、次元回避の弱点なんじゃなかろうか。
<ならば>
癒合した両手を分離する。しなる腕による乱打だけでは先程と変わらない。
手を増やせ
ガチガチに固めた手や合間を縫って辿り着くが着弾点で気を放つ手、身体から分離して独立した無数の手までもが、少女のいる場所を殴る。
スクランブル乱打
これでも、エネルギーの盾は割れることがない。兆しすらない。鞭のようにしならせた渾身の一撃が盾に吸われる。揺らぐ。エネルギーが分散される。いや、いなされた。渾身の一撃故に半身のバランスが崩れる。
少女は既に目の前まで迫っていた。
<まだだ!!>
たとえ盾があっても、ピンポイントで打点を飛ばせる『神出鬼没』のような芸当ができれば、届きうる。
<やれ!>
<やるなら…今!!>
最高硬度の弾丸をスクランブル乱打の拳に混ぜる。
少女のいた場所を通過する。
突然、目の前に現れる少女。
<速すぎだ…ろ!!!>
絶対要塞
$識#%^テ!!
「ッ…!」
意識が持っていかれた。視えたさ。異常すぎる連打。コンマ何秒に何発打ち込んだかなんて分からないが、10は優に超える。
ボタボタボタァ…
血や臓器が溢れ出る。ぐわんぐわんと、意識が、ダメージが、反芻して共鳴する。世界が回る。光と音が乱反射する。が、頭は『リセット』を使ったようにスッキリしている。まるで錯乱した主人公の一人称視点を見るかのような客観視。
「%?」
少女の言葉は分からないし、あまり見えない。が、同情を肌で感じる。敗者以外が許された選択肢。
<こっちは強くなりたくてもなれないのに…>
《強くなりたいんだろ?》
『最強』はそう言った。身体も、武器も、知恵も、増設に増設を重ね、五月蝿い声から逃げるように『リセット』を頼った。
<闘えよ…最後までさ☆>
分かっている。戦おうとしなくても、自爆させられるだけだ…。
<…やろぅ……>
切り札を使おう
肉体を再構築だ。振動させ続けて、体温を上げ続けるだけ。
臨界流体奥義 紅蓮超滅熱波
星をも溶かす温度まで達すれば…オレの勝ちだ。
「起きた」
「………」
部屋の天井と少女の顔が目に入る。仰向けだ。体が動かせない。
敗北したことを悟る。
<……静かだ…>
五感が正常だ。そして、雑音はない。
……気分がいい
いつもの部屋が大きく思えるのは、もう頑張る必要がないからかもしれない――
<そうお前には>
才能がなかった。
特化した能力が認められたら『ネームド』。ナニカに適性があれば、最大限強く活かすための強化訓練。そんな中、頭が良いわけでも、異能にも愛されず、騙し偽るズル賢さがもない自分は、廃棄の命令がいつ下ってもおかしくなかった。
ただ、在る筋肉を最大限鍛えた。
肉体改造も投げ打って、自身の体をコントロールできる術は誰よりも磨いてきた。だから…
「大丈夫」
鏡に映る自分に言い聞かせる。
<…たとえ…人としての尊厳を失っても?>
「強いだろ…」
<心はこんなに弱いのに…?>
鏡越しの自分は眼が黒ずみ、黒い涙が滝のように流れる。
パリンッ!!
目を瞑って、頭で鏡を割ってしまう。痛みなどない。不愉快な雑音と乱れる脈拍、不必要な発汗。これらは要らないものだ。
<これだから…鏡は合わない…>
「…リセット」
思考がクリーンになる。脈も汗も雑音も、嘘みたいに消える。ある意味、洗脳にも麻薬にも見えるが、これでも依存性やデメリットになる類はない。
<そんな足枷なくても歯向かうことがない、と見透かされている…>
そして、たぶん、今日ぼくは死ぬ。それを身体が先に察している。負けても、殺すことができない子のようだ。
負けた自分をアピスが生かしておくとは思えない。
利用されて死ぬ。勝っても、ぼくは死ぬ。敵がいなくなって真っ先に必要なくなるのは強くなってしまった自分らだ。笑えないのに笑えそうだ。
捨てられないために強くなったのに、どう足掻いても死ぬ未来しか見えない。
だから、考え方を大分前から変わっていた。
運が悪かった。寿命と同じものだ。
こう考えれば幾らかマシになる。<これ以上、求めなくていい>が心の隅にあれば、余裕ができる。やはり、『リセット』は即効性と持続性があって……
煩わしくなくて
有能。
あの子が来た。階段を駆け抜ける速さから程なくして、ここに来ることも分かっていた。他の部屋が3つもあるが、連れを置いてきたことから、ぼくを最初に潰しに来たのだろう。最適解がすぎる。
ギィイイ
扉が開く。ご対面の時が来た。
<やれることをやろう…>
ゾクッ....!!
濃厚な殺気だ。アピスとも毛色の違う殺気。「戦るなら、さっさと来い」という挑発的なニュアンス。一瞬止まりかける。
<奮い立たせロ!>
「ハハハハァア!!!」
ドガガガガ!!
手を垂直に振るう。少女は回避に成功している。が、直前で少し驚いたような顔をしていた。簡単にではあるが、出入口は塞いだ。逃げる気はないだろうが、タイマンだ。
「『パーフェクトボディ』っていうのに素手じゃないの?」
「これも俺の一部だ!」
再度手を伸ばして払う。簡単に避けられる。が、想定内。
エア発勁
<…は???>
回避しながら少女も放ったのだ。エア発勁を…。現存する武術から独自に編み出しだ、我流をこうもあっさり潰されてたまるか。次だ!
ズガガガガガガガガガガ!!!
大地顎
土を蹴り上げる技を極め、砂粒1kgで人を殺しうる速さと質量。10mにも迫る高さに、ここの砂だ。親和力で突破も難しいはず。少しは足止めに…、確認はこの眼でする!
ビュオン!!
<跳躍&…>
かかと落とし
左脚の蹴り上げからの反動を回転に活かしながら跳び、高く上げた右脚で踵落とし。正直、決まったと思ったさ。
「…くそッ」
「…」
<嫌な感触だ…>
攻撃が届かない。
見えないナニカで阻まれる。
音すらしない。ナニカを足場に跳んでズタズタになった土の上に舞い戻る。少女の呟きが嫌に耳に残る。
「…それ死体だよ?」
「…は?うわぁああああ」
手を指差して訳の分からないことを言い始めたせいか、一瞬、そう見える。
<ニチャァ....!>
黒い涙と似た現象。
<…こんな時に…!!>
反射的に手放してしまうが、即『リセット』。
ガランガラン!ぱらぱら…
「変なこと言いやがって…」
「……ごめん」
謝るな。『リセット』したのに、心が荒れる。
「でも…」
「黙れ…」
聴覚を切る。感知スキルは十分にある。意識しないようにすれば振動から言葉を察することもない。俺の一部である手は簡単に場所がわかる。
「集まれ…」
ズズズ…
「ごめんね」
「くそ…!」
折角、集まった手が崩壊する。聞かないつもりだった少女の言葉も相まって、最悪だ。
ドドドン!シュン!!
在る身体を使って攻撃をするりと逃げ出される。少女は少し距離を取って、両手を広げる。先ほど、阻まれたものに近い圧を感じる。間違いない、見えないエネルギーだ。意志表示だ。「まだやるのか」と説いている。
「超人が…」
最適化しなければ…勝てない。自身の身体を再構築するにあたって、現状を把握する。
・回避より防御を選択させた
・防御貫通負荷
・爆発性不足
基本的にバランス型にしている今の身体は、毒や危機感知といった不意打ちを防ぐのがメインだ。
火力に寄せる
シューー…!!
細胞を、分子から組み替える。
<脚は必要だ>
土台として体幹と共に踏ん張らなければならない。三点が安定するだろう。
<腕は一本でいいな>
攻撃に直接参加しない腕の振りでの補助など、ここまで偏ると話が変わる。両腕を癒合しエネルギーを収束する。
<頭部などの弱点も削ろう>
人間の姿を完全に捨て、砲身に成り代わる。
鞭の樹
<これはエア発勁なんかとは比にならんぞ>
両腕の肥大。体内電流を帯びた諸手突きだが、脚は地面から生える大樹となって、両手は巨大な鞭となる。避けても執拗に追い回す…
「……バカな…」
先程から邪魔してくるエネルギー体で止められる。
<ソレで止めても電流は飛ぶせるし、後出しのエア発勁もできる……>
試しに何度か電流やエア発勁を繰り出しても、鞭を散々振り回しても、歯ごたえがない。そこで悟る。
<次元が違う……>
おそらく物理的にそこにいない。だが、それが完全物理無効であれば、エネルギーの盾は必要ない。親和力の高い肉体の攻撃は、次元回避の弱点なんじゃなかろうか。
<ならば>
癒合した両手を分離する。しなる腕による乱打だけでは先程と変わらない。
手を増やせ
ガチガチに固めた手や合間を縫って辿り着くが着弾点で気を放つ手、身体から分離して独立した無数の手までもが、少女のいる場所を殴る。
スクランブル乱打
これでも、エネルギーの盾は割れることがない。兆しすらない。鞭のようにしならせた渾身の一撃が盾に吸われる。揺らぐ。エネルギーが分散される。いや、いなされた。渾身の一撃故に半身のバランスが崩れる。
少女は既に目の前まで迫っていた。
<まだだ!!>
たとえ盾があっても、ピンポイントで打点を飛ばせる『神出鬼没』のような芸当ができれば、届きうる。
<やれ!>
<やるなら…今!!>
最高硬度の弾丸をスクランブル乱打の拳に混ぜる。
少女のいた場所を通過する。
突然、目の前に現れる少女。
<速すぎだ…ろ!!!>
絶対要塞
$識#%^テ!!
「ッ…!」
意識が持っていかれた。視えたさ。異常すぎる連打。コンマ何秒に何発打ち込んだかなんて分からないが、10は優に超える。
ボタボタボタァ…
血や臓器が溢れ出る。ぐわんぐわんと、意識が、ダメージが、反芻して共鳴する。世界が回る。光と音が乱反射する。が、頭は『リセット』を使ったようにスッキリしている。まるで錯乱した主人公の一人称視点を見るかのような客観視。
「%?」
少女の言葉は分からないし、あまり見えない。が、同情を肌で感じる。敗者以外が許された選択肢。
<こっちは強くなりたくてもなれないのに…>
《強くなりたいんだろ?》
『最強』はそう言った。身体も、武器も、知恵も、増設に増設を重ね、五月蝿い声から逃げるように『リセット』を頼った。
<闘えよ…最後までさ☆>
分かっている。戦おうとしなくても、自爆させられるだけだ…。
<…やろぅ……>
切り札を使おう
肉体を再構築だ。振動させ続けて、体温を上げ続けるだけ。
臨界流体奥義 紅蓮超滅熱波
星をも溶かす温度まで達すれば…オレの勝ちだ。
「起きた」
「………」
部屋の天井と少女の顔が目に入る。仰向けだ。体が動かせない。
敗北したことを悟る。
<……静かだ…>
五感が正常だ。そして、雑音はない。
……気分がいい
いつもの部屋が大きく思えるのは、もう頑張る必要がないからかもしれない――
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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