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2章 過去編
23.
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さすがは公爵家、次々と人が集まってくる。私の事が物珍しいのもあるのでしょうけど。
挨拶して談笑して挨拶して談笑して。合間に薄っすら嫌味などを混ぜられるけどだから何?
任せて!フォンテーヌ夫人の鬼教育に王妃様のマナーチェックという試練を乗り越えてきたのよ。ついでに日々公爵夫人という抜き打ち検査も有り!
こんなハードな環境にいる令嬢は中々いないはず。多少の嫌味や可愛らしいご令嬢達の嫉妬の混じった視線くらい笑顔で対処させていただきますわ!
でも、こうやって見ているとキリアン様はもてるのね。女性からの視線が熱いわ。私への視線は冷たいけれど。普段はあんなに無口な相槌くんなのに、こういう場では笑顔でそつなく対応されてるし。意外だったわ。
やっぱり私の事が苦手なのかしら……
「ローズ嬢、疲れてないか?」
え、うそ、私を気づかってる?キリアン様が!?
猫?猫を被ってるの?あら?それは大人しくしている時の表現だったかしら。
「お気づかいありがとうございます。
まだ大丈夫ですわ。」
「飲み物をとってくるよ。少し待っていて。」
「……はい。」
だれ?本当にキリアン様かしら。
お外モードはこんなに違うの?それならお茶会はこれから外でしたらいいんじゃないの?そしたら仲良くなれるのかもしれないわ。
「ルロワ子爵令嬢、お久しぶりです。」
「まぁ!フォーレ侯爵閣下。お会い出来て光栄ですわ。」
「はい、私もです。今日は一段とお綺麗ですね。」
「ありがとうございます。あの、先日は助言をいただきありがとうございました。おかげさまで落ち着いて考える事ができましたの。本当に感謝申し上げます。」
「とんでもない。こんなおじさんの話を嫌がらずに聞いてくれて嬉しいですよ。」
「失礼ですけど、おいくつですか?全然おじさまでは無いと思うのですが。」
「あぁ、23歳ですよ。若い方から見たらおじさん予備軍でしょう。昔から年寄りくさいと言われているんです。」
やっぱり若いじゃない。年寄り臭いんじゃなくて、落ち着きがあるというのよ。
「ローズ嬢?」
「あ、キリアン様。」
「フォーレ侯爵閣下。リシャール滞在時には大変お世話になりありがとうございました。
……私の婚約者と面識があったのですか?」
なんか空気がピリッとした?
確かに私なんかが他国の侯爵と知り合いだとは思わないわよね。ふたりが顔見知りなのも知らなかったけど。
「こちらこそご助力いただいたおかげで早くに解決する事ができました。感謝しています。
ご令嬢とはイヴォンヌ様を訪問した際、偶然にお会いしたんですよ。お話相手ということで王妃様にご紹介いただき、イヴォンヌ様のご様子などを教えていただきました。」
「王女殿下の……そうだったのですね。」
「はい、久方振りにイヴォンヌ様の笑顔を拝見できて、安心致しました。私達がお守りする事ができず本当に申し訳ないことをしました。」
「別にあなたのせいじゃないだろう。」
殿下?!ちょっ、なんで来ちゃうの?皆が見てるわ、私だけ場違いな邪魔な子になっちゃう!
そーっとアラン様の後ろに行こうかしら。
「ジョルジュ王子殿下。お会いできて光栄です。」
「こちらこそ、来てくれて感謝する。しかし珍しい面子で集まっているな?」
「はい、先日殿下がご立腹されていたイヴォンヌ様の訪問の際にご協力いただいた感謝を伝えたかったんですよ。」
あぁ、こっちに振ったらダメですよ。逃げられなくなりますから!あ~3人の視線が……、というより周りの視線も感じるわ。
「いえ、お役に立てて何よりです。」
「はい、ではまた。殿下、よろしければ少しあちらでお話できませんか?」
「あぁ、わかった。また後でな、キリアン。あ、ローズ嬢、綺麗だな。この後も楽しんでくれ。」
侯爵様、殿下を連れて行って下さりありがとうございます!殿下は戻ってこないでください、目立つから!いらないことを言うからご令嬢達の視線がより一層厳しくなったわ。
「キリアン様、飲み物ありがとうございました。」
「……うん。」
ネジが切れたのかしら。相槌くんに戻ってしまったわね。一気に疲れたから飲み物がありがたい。
「まだ踊ってなかったね。手を。」
「あ、はい!」
え、踊るの?私と!?
驚きながらも向き合って一礼をする。キリアン様と踊るの初めてだわ。優しいリード、踊りやすい。
「楽しいですね。」
「……うん。」
ふふふ、また相槌くんに戻っちゃったわ。でも本当に楽しいから気にならない。その後、まさかの公爵様ともダンスを踊ってめちゃめちゃ緊張した。笑顔でがんばりました!
こうして私は公爵家に嫁ぐものとして、もう絶対に戻れない道を歩き始めた。
そして、
「ローズ嬢はずいぶんと殿方と仲良くされるのがお上手なようですね?どちらで学ばれたのかしら。」
嫌味を言われています。
挨拶して談笑して挨拶して談笑して。合間に薄っすら嫌味などを混ぜられるけどだから何?
任せて!フォンテーヌ夫人の鬼教育に王妃様のマナーチェックという試練を乗り越えてきたのよ。ついでに日々公爵夫人という抜き打ち検査も有り!
こんなハードな環境にいる令嬢は中々いないはず。多少の嫌味や可愛らしいご令嬢達の嫉妬の混じった視線くらい笑顔で対処させていただきますわ!
でも、こうやって見ているとキリアン様はもてるのね。女性からの視線が熱いわ。私への視線は冷たいけれど。普段はあんなに無口な相槌くんなのに、こういう場では笑顔でそつなく対応されてるし。意外だったわ。
やっぱり私の事が苦手なのかしら……
「ローズ嬢、疲れてないか?」
え、うそ、私を気づかってる?キリアン様が!?
猫?猫を被ってるの?あら?それは大人しくしている時の表現だったかしら。
「お気づかいありがとうございます。
まだ大丈夫ですわ。」
「飲み物をとってくるよ。少し待っていて。」
「……はい。」
だれ?本当にキリアン様かしら。
お外モードはこんなに違うの?それならお茶会はこれから外でしたらいいんじゃないの?そしたら仲良くなれるのかもしれないわ。
「ルロワ子爵令嬢、お久しぶりです。」
「まぁ!フォーレ侯爵閣下。お会い出来て光栄ですわ。」
「はい、私もです。今日は一段とお綺麗ですね。」
「ありがとうございます。あの、先日は助言をいただきありがとうございました。おかげさまで落ち着いて考える事ができましたの。本当に感謝申し上げます。」
「とんでもない。こんなおじさんの話を嫌がらずに聞いてくれて嬉しいですよ。」
「失礼ですけど、おいくつですか?全然おじさまでは無いと思うのですが。」
「あぁ、23歳ですよ。若い方から見たらおじさん予備軍でしょう。昔から年寄りくさいと言われているんです。」
やっぱり若いじゃない。年寄り臭いんじゃなくて、落ち着きがあるというのよ。
「ローズ嬢?」
「あ、キリアン様。」
「フォーレ侯爵閣下。リシャール滞在時には大変お世話になりありがとうございました。
……私の婚約者と面識があったのですか?」
なんか空気がピリッとした?
確かに私なんかが他国の侯爵と知り合いだとは思わないわよね。ふたりが顔見知りなのも知らなかったけど。
「こちらこそご助力いただいたおかげで早くに解決する事ができました。感謝しています。
ご令嬢とはイヴォンヌ様を訪問した際、偶然にお会いしたんですよ。お話相手ということで王妃様にご紹介いただき、イヴォンヌ様のご様子などを教えていただきました。」
「王女殿下の……そうだったのですね。」
「はい、久方振りにイヴォンヌ様の笑顔を拝見できて、安心致しました。私達がお守りする事ができず本当に申し訳ないことをしました。」
「別にあなたのせいじゃないだろう。」
殿下?!ちょっ、なんで来ちゃうの?皆が見てるわ、私だけ場違いな邪魔な子になっちゃう!
そーっとアラン様の後ろに行こうかしら。
「ジョルジュ王子殿下。お会いできて光栄です。」
「こちらこそ、来てくれて感謝する。しかし珍しい面子で集まっているな?」
「はい、先日殿下がご立腹されていたイヴォンヌ様の訪問の際にご協力いただいた感謝を伝えたかったんですよ。」
あぁ、こっちに振ったらダメですよ。逃げられなくなりますから!あ~3人の視線が……、というより周りの視線も感じるわ。
「いえ、お役に立てて何よりです。」
「はい、ではまた。殿下、よろしければ少しあちらでお話できませんか?」
「あぁ、わかった。また後でな、キリアン。あ、ローズ嬢、綺麗だな。この後も楽しんでくれ。」
侯爵様、殿下を連れて行って下さりありがとうございます!殿下は戻ってこないでください、目立つから!いらないことを言うからご令嬢達の視線がより一層厳しくなったわ。
「キリアン様、飲み物ありがとうございました。」
「……うん。」
ネジが切れたのかしら。相槌くんに戻ってしまったわね。一気に疲れたから飲み物がありがたい。
「まだ踊ってなかったね。手を。」
「あ、はい!」
え、踊るの?私と!?
驚きながらも向き合って一礼をする。キリアン様と踊るの初めてだわ。優しいリード、踊りやすい。
「楽しいですね。」
「……うん。」
ふふふ、また相槌くんに戻っちゃったわ。でも本当に楽しいから気にならない。その後、まさかの公爵様ともダンスを踊ってめちゃめちゃ緊張した。笑顔でがんばりました!
こうして私は公爵家に嫁ぐものとして、もう絶対に戻れない道を歩き始めた。
そして、
「ローズ嬢はずいぶんと殿方と仲良くされるのがお上手なようですね?どちらで学ばれたのかしら。」
嫌味を言われています。
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