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一学期スタート
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「えー、みなさん、妙高学園にも少しずつなれてきたでしょうか?これから、新入生と3年生によるオリエンテーション━━━」
ほ━げ━━━
おはようございます。惠です。別に捕鯨しているわけではありません。まぁ、アレですよアレ、校長の話が長いアレです。かれこれ30分話してますよ。眠いを通り越して無になってます。
3年生とのオリエンテーションとは、入学説明会で配布されたパンフレットにも記入はあったのだが、これといった内容はかいておらず、謎のままだったが、まさか校長の話を長々と聞くだけのイベントだったとか信じたくない。
「えー、では、3年生と合同で立食パーティーとします。演し物もありますので、新入生の皆さんは楽しんでくださいな」
校長の話やっと終わったよ。フォッフォッフォッじゃねぇよ長ぇよ校長。
「おーい惠~」
「富樫か、どした?」
「どうしたぢゃねぇよ!チャンスじゃねえか!」
「まず頼むから“ぢゃ”と“じゃ”の使い分けからしろって」
「んなことどうでもいい!3年生の美女お姉さんとお近づきになれる貴重なチャンスなんだよ!」
お前の脳内桃色か。まぁ、聞くまでもないか。
「なぁー惠~先輩のところにいこ~ぜ~~」
「あーもー分かったから引っ付くな富樫」
「仲良いわねぇ~♡」
魔女、降臨。
「あたしは魔女じゃないわよぉ~ダーリン♡」
「やめろ恥ずかしいし命の危険も感じ得ないからいますぐっ!」
蓮夏登場。引っ付いてくるのはいつものことで、3年生に目をつけられたくないので全力で蓮夏を止めることに。
「きみたかクン、れんげちゃんにメグくんを譲ってくれないかなぁ~♡?」
「引っ付くな!無駄にハートマーク飛ばすな!やめろ!すでに同じクラスの奴らから狙われてるのに!おいそこのクラスメイト!俺のオレンジジュースに白い粉を入れるな!?」
マジ頼むよ魔女さん、あと一声も魔女って言ってないんだけど人の心を読むな。
「富樫、たのむこいつを剥がしてくれ」
「服をか?」
「そういう発言止めてくれよ富樫ぃ~~!」
あーもー3年生からもすげぇ見られてるよ恥ずかしい━━━
「あれ?めぐくん?」
一年生の集団から出てきた女の先輩に声をかけられた。つまりJKだ。略す必要なくね?そんなこった知らん。
だが誰だ?なんかどこかで聞き覚えのある声だが………
「やっぱりめぐくんだ!久しぶり!小学校卒業以来かなぁ?」
「あの?俺のこと知ってるんですか?美人な先輩の知り合いなんていなかった気が………?」
「そっか、小学校卒業して、めぐくんが中学に上がったときに転校しちゃったからね。そ・れ・に………」
むにっ。
「杏梨(あんな)のこと忘れちゃったとは言わせないわよ?」
杏梨………あんな………あっ!
「お隣のあん姉ちゃん!?」
小学校卒業までお隣でお世話になった浦口杏梨(うらぐちあんな)さんだった。あの頃はまだぺったん………ゲホンゲホン自分と変わらない身長、体重だったため、近所の人から双子説が上がっていた。しかも誕生日も11月13日と同じくだったのである。そりゃ双子説出るわ。似てないけど。お隣に住んでいた杏梨さん……あん姉ちゃんは2つ上でよく面倒見て貰ったんだった。
「おい惠、なんでお前の回りには美女お姉さん美少女美魔女ばっかりなんだよ!?」
「富樫ちょっと黙ろうか(メキメキ)」
「いだだだだだだだだ~!?!?頭が~!!」
何ならローリングクラッチホールド決めてもいいんだぞ。マウント取るぞ。
「ほらほら、めぐくん?落ち着いて。ね?」
「は、はい………」
さすさす……そうだ……俺……あん姉ちゃんの背中をさするの………弱かったんだ………
━━━ああ、もうどうでもいい…………
「すげぇ、めぐが一瞬で大人しくなった!」
「む、ダーリンに敵出現……ね」
なんか聞こえたけどまぁいっか…………
××××♡×××♡・ー┰>°))))彡┸
「もう、めぐくん?暴れちゃダメだよ?」
「は、はい」
「よーし、分かったみたいね、よしよし」
「なんだこのバブみ」
富樫ぃその発言は………いいぞこれ……なんかクるものがある………
しばらくされるがままの状態が続いたが、
「あ!ももな~、こっちこっち~」
「ひゃっ!ま、まってよ浦口さん~~」
あん姉ちゃんがひとり友人を呼んだ。ん?ももな……?
「めぐくん。紹介するね。同じクラスの喩衣ももなちゃん。めぐくん会うの初めてだよね?ももな、結構人気あるんだ~。よろしくしてあげて━━━━」
「「あっ!この間の……」」
「え?なに?めぐくん、ももなと知り合い?」
「説明しよう!この富樫君隆が杏梨さんのために!」
でしゃばるな富樫。あとおまえならぜってー余分なことを言う。
「この間、俺は見たね!この目で!惠が、喩衣さんのおっぱふぐぇっ」
━━刹那、俺の右手と喩衣さんの左手がともに富樫にクリーンヒットしていた。ちなみに俺はグーだったが喩衣さんは平手だった。ジャンケンしてるよ。負けてるし。
「?」
よかった、あん姉ちゃんは聞いて無かったみたいだ。しかし、災難は続く。喩衣さんはわたわたし始めて、
「ち、ちち、違うんです!わ、私が考え事しててぶつかりそうになって…………!さ、触っても私の胸……小さかったと思いますし!将来のこと……私!うのはらさんのお嫁さんに………!」
ってなに爆弾発言してるんだこの上級生!?とりあえず全力フォローすることにした。
「あ、あん姉ちゃん?違うよ?手を出したとかそういうのじゃないよ?…………そう!事故だよ事故!事故だった!頼むそう思ってくれぇ!」
「触ったんじゃなくて鷲づかみょるぐへっ!」
お前は黙ってろクソ富樫!
「ね、姉ちゃん…………?な?な?」
あん姉ちゃんは微笑んでいた。どっからどう見ても負のオーラ全力で眼が笑って無いんだけどね。トホホ……
「ふっふーん…………そう……めぐくんも……オトコノコ……なんだ………ふーん(威圧)」
こ、怖ぇぇぇぇぇ!!そうだった、忘れてたけど、あん姉ちゃん怒るとすげぇ怖いんだった!滅多に怒らないことで有名なあのあん姉ちゃんが怒るのは天変地異なんだよ!?これはヤバイ━━━
「まぁ、いいや。めぐくん、あまりオイタはだめだよ?」
あん姉ちゃんのカウンターが飛んでくるかと精神を凝らしていたが、さっきまでの殺気?威圧?はもはや無く、いつものあん姉ちゃんに戻っていた。「さっき」と「殺気」を掛けた訳じゃない。川柳か。
「あっ………あわわ……」
隣を見ると喩衣さんが震えていた。そうだよな。たぶんあん姉ちゃん怒ったところ見たの初めてじゃないかな?周囲の学生も不穏な空気を感じたのか若干距離を置いている気がする……
「とにかく、2人は知り合いなのね。よかった☆これでお昼御飯誘いに行けるわ……」
☆(星)が飛んでたように見えたけどどう見ても隕石だよね。というか時折見せる威圧止めてください。喩衣さんがフリーフォール乗った後みたいになってるよ。
「じゃ、ももな。ほかの下級生見に行こ?ほらほら!」
「ひゃっ、ひゃっ、は、………はいっ!」
そしてドタバタと駆けていく二人。
「な、何だったんだ………」
ただ疲れた。ただただ疲れた。
「でもなんであん姉ちゃんは怒ってたんだ?」
「お、オトメ……三原則………グハッ」
富樫、南無…………
「やっぱりあの二人は要注意ねぇ」
「あら?だれのことかしら?私?」
「あらまぁ時空の支配者さん。ふふ、ヒミツ…………よ」
「教えてくれないのね。つれないわ」
「そのうち、ね?あっ、そうだわ。ここでは生徒会長って、呼ばないとね?」
昼休み
「昼飯は静かなところで食べたいなぁ………」
教室に帰ってきた俺はいきなりクラスメイトから、「さっきの取り巻きとどういう関係?」だの「胸触ったってどういうことだ!?」だの「憧れの喩衣さんをお嫁さんにするとか、断じて許さん!」だの問い詰められていた。そこで昼休みに逃げてきたのだが………
「どっかねぇかなー?」
王道といえば屋上、花壇、裏庭だが……
「ここの屋上はデートスポットで有名らしいからなぁ………」
信用できる國寺情報なので回避。かといって裏庭もだれかいそうなので花壇周辺へ。
「お、デカイ木がある。なんだろ?」
青々と茂った1本の木。家電メーカーのCMに出てきそうな木の下は陰になっている。
「ここでご飯食べるか」
買ってきたやきそばパンを食べることに。ここの購買のパンも美味しいとの情報。もぐ、お、まじうまい。馬いない?いないわ。
「ふ~ふふ~ん♪」
ふと見れば、誰かが花壇で作業している。園芸部かな?女の子みたいだ。
「♪」
手際がいいなぁ………草抜き、水やり、小さな球体の肥(だと思う)を撒いたり、掃除したり……
もぐもぐ。お、メロンパンもうまいな。
「ふ~ふふ~ん、あっ。きゃあぁっ!」
「ぶっ!」
ウーロン茶噴いた。牛乳だったら大惨事……
「み、水被っちゃったぁ………冷たっ」
園芸してた子が大惨事になってた。って━━━
「す、透けてる━━━━」
「あ……………」
………
……
…
「ど、どもっす。手際すごいいいですね。きっと花のことが好きなんだなぁ……と思いながら見てました」
「………………」
何も言わない女の子一名。頼むよ!なにか返してくれよ!ちょっとでも気を紛らわさないと俺がヤバい!
その思いが伝わったのか………
「………………………い」
「い?」
「いつから…………見てたのですか?」
ずっこけた。そこはいやぁぁぁぁぁぁっ!て叫ぶ所だろ!?透け透けの体操服(と水色の蕾×2)のほう心配してくれよ!?
「み、見られたくなかった…………とか?ご、ごめんね?勝手に見て………」
なんかのぞき魔みたいな気分になってきた………そもそも濡れた服と花をみたらのぞき魔なんだが。花は蕾の成長系である。知ってるよ。
やばい、これは確実に事故であるのは間違いないが圧倒的に俺が悪い気がしてきた。って、女の子半泣きじゃん。やばいって!臼原ハンパないって!流行語やん!そんなん無理って!
「み、見られるのは大丈夫です………ちょっと、ドキッとした………だけですからぁっ!」
「あっ、ちょ、体操服着替えた方がいいよー!、って、もういないし」
言いたいことを言って全力で走って行った。
結局、手際の良い園芸部の女の子はだれか分からずじまい。結構可愛かったよなぁ………というかこの学校、美少女の偏差値高い気がする。今日の日記にも書いておくか。『美少女多し!臼原、彼女は作れるのか!』………見出しは完璧だけど恥ずかしいから却下だな。
國寺に今度はダブルウインナージャンボジェットバーガーの視察頼んでおくか。
ほ━げ━━━
おはようございます。惠です。別に捕鯨しているわけではありません。まぁ、アレですよアレ、校長の話が長いアレです。かれこれ30分話してますよ。眠いを通り越して無になってます。
3年生とのオリエンテーションとは、入学説明会で配布されたパンフレットにも記入はあったのだが、これといった内容はかいておらず、謎のままだったが、まさか校長の話を長々と聞くだけのイベントだったとか信じたくない。
「えー、では、3年生と合同で立食パーティーとします。演し物もありますので、新入生の皆さんは楽しんでくださいな」
校長の話やっと終わったよ。フォッフォッフォッじゃねぇよ長ぇよ校長。
「おーい惠~」
「富樫か、どした?」
「どうしたぢゃねぇよ!チャンスじゃねえか!」
「まず頼むから“ぢゃ”と“じゃ”の使い分けからしろって」
「んなことどうでもいい!3年生の美女お姉さんとお近づきになれる貴重なチャンスなんだよ!」
お前の脳内桃色か。まぁ、聞くまでもないか。
「なぁー惠~先輩のところにいこ~ぜ~~」
「あーもー分かったから引っ付くな富樫」
「仲良いわねぇ~♡」
魔女、降臨。
「あたしは魔女じゃないわよぉ~ダーリン♡」
「やめろ恥ずかしいし命の危険も感じ得ないからいますぐっ!」
蓮夏登場。引っ付いてくるのはいつものことで、3年生に目をつけられたくないので全力で蓮夏を止めることに。
「きみたかクン、れんげちゃんにメグくんを譲ってくれないかなぁ~♡?」
「引っ付くな!無駄にハートマーク飛ばすな!やめろ!すでに同じクラスの奴らから狙われてるのに!おいそこのクラスメイト!俺のオレンジジュースに白い粉を入れるな!?」
マジ頼むよ魔女さん、あと一声も魔女って言ってないんだけど人の心を読むな。
「富樫、たのむこいつを剥がしてくれ」
「服をか?」
「そういう発言止めてくれよ富樫ぃ~~!」
あーもー3年生からもすげぇ見られてるよ恥ずかしい━━━
「あれ?めぐくん?」
一年生の集団から出てきた女の先輩に声をかけられた。つまりJKだ。略す必要なくね?そんなこった知らん。
だが誰だ?なんかどこかで聞き覚えのある声だが………
「やっぱりめぐくんだ!久しぶり!小学校卒業以来かなぁ?」
「あの?俺のこと知ってるんですか?美人な先輩の知り合いなんていなかった気が………?」
「そっか、小学校卒業して、めぐくんが中学に上がったときに転校しちゃったからね。そ・れ・に………」
むにっ。
「杏梨(あんな)のこと忘れちゃったとは言わせないわよ?」
杏梨………あんな………あっ!
「お隣のあん姉ちゃん!?」
小学校卒業までお隣でお世話になった浦口杏梨(うらぐちあんな)さんだった。あの頃はまだぺったん………ゲホンゲホン自分と変わらない身長、体重だったため、近所の人から双子説が上がっていた。しかも誕生日も11月13日と同じくだったのである。そりゃ双子説出るわ。似てないけど。お隣に住んでいた杏梨さん……あん姉ちゃんは2つ上でよく面倒見て貰ったんだった。
「おい惠、なんでお前の回りには美女お姉さん美少女美魔女ばっかりなんだよ!?」
「富樫ちょっと黙ろうか(メキメキ)」
「いだだだだだだだだ~!?!?頭が~!!」
何ならローリングクラッチホールド決めてもいいんだぞ。マウント取るぞ。
「ほらほら、めぐくん?落ち着いて。ね?」
「は、はい………」
さすさす……そうだ……俺……あん姉ちゃんの背中をさするの………弱かったんだ………
━━━ああ、もうどうでもいい…………
「すげぇ、めぐが一瞬で大人しくなった!」
「む、ダーリンに敵出現……ね」
なんか聞こえたけどまぁいっか…………
××××♡×××♡・ー┰>°))))彡┸
「もう、めぐくん?暴れちゃダメだよ?」
「は、はい」
「よーし、分かったみたいね、よしよし」
「なんだこのバブみ」
富樫ぃその発言は………いいぞこれ……なんかクるものがある………
しばらくされるがままの状態が続いたが、
「あ!ももな~、こっちこっち~」
「ひゃっ!ま、まってよ浦口さん~~」
あん姉ちゃんがひとり友人を呼んだ。ん?ももな……?
「めぐくん。紹介するね。同じクラスの喩衣ももなちゃん。めぐくん会うの初めてだよね?ももな、結構人気あるんだ~。よろしくしてあげて━━━━」
「「あっ!この間の……」」
「え?なに?めぐくん、ももなと知り合い?」
「説明しよう!この富樫君隆が杏梨さんのために!」
でしゃばるな富樫。あとおまえならぜってー余分なことを言う。
「この間、俺は見たね!この目で!惠が、喩衣さんのおっぱふぐぇっ」
━━刹那、俺の右手と喩衣さんの左手がともに富樫にクリーンヒットしていた。ちなみに俺はグーだったが喩衣さんは平手だった。ジャンケンしてるよ。負けてるし。
「?」
よかった、あん姉ちゃんは聞いて無かったみたいだ。しかし、災難は続く。喩衣さんはわたわたし始めて、
「ち、ちち、違うんです!わ、私が考え事しててぶつかりそうになって…………!さ、触っても私の胸……小さかったと思いますし!将来のこと……私!うのはらさんのお嫁さんに………!」
ってなに爆弾発言してるんだこの上級生!?とりあえず全力フォローすることにした。
「あ、あん姉ちゃん?違うよ?手を出したとかそういうのじゃないよ?…………そう!事故だよ事故!事故だった!頼むそう思ってくれぇ!」
「触ったんじゃなくて鷲づかみょるぐへっ!」
お前は黙ってろクソ富樫!
「ね、姉ちゃん…………?な?な?」
あん姉ちゃんは微笑んでいた。どっからどう見ても負のオーラ全力で眼が笑って無いんだけどね。トホホ……
「ふっふーん…………そう……めぐくんも……オトコノコ……なんだ………ふーん(威圧)」
こ、怖ぇぇぇぇぇ!!そうだった、忘れてたけど、あん姉ちゃん怒るとすげぇ怖いんだった!滅多に怒らないことで有名なあのあん姉ちゃんが怒るのは天変地異なんだよ!?これはヤバイ━━━
「まぁ、いいや。めぐくん、あまりオイタはだめだよ?」
あん姉ちゃんのカウンターが飛んでくるかと精神を凝らしていたが、さっきまでの殺気?威圧?はもはや無く、いつものあん姉ちゃんに戻っていた。「さっき」と「殺気」を掛けた訳じゃない。川柳か。
「あっ………あわわ……」
隣を見ると喩衣さんが震えていた。そうだよな。たぶんあん姉ちゃん怒ったところ見たの初めてじゃないかな?周囲の学生も不穏な空気を感じたのか若干距離を置いている気がする……
「とにかく、2人は知り合いなのね。よかった☆これでお昼御飯誘いに行けるわ……」
☆(星)が飛んでたように見えたけどどう見ても隕石だよね。というか時折見せる威圧止めてください。喩衣さんがフリーフォール乗った後みたいになってるよ。
「じゃ、ももな。ほかの下級生見に行こ?ほらほら!」
「ひゃっ、ひゃっ、は、………はいっ!」
そしてドタバタと駆けていく二人。
「な、何だったんだ………」
ただ疲れた。ただただ疲れた。
「でもなんであん姉ちゃんは怒ってたんだ?」
「お、オトメ……三原則………グハッ」
富樫、南無…………
「やっぱりあの二人は要注意ねぇ」
「あら?だれのことかしら?私?」
「あらまぁ時空の支配者さん。ふふ、ヒミツ…………よ」
「教えてくれないのね。つれないわ」
「そのうち、ね?あっ、そうだわ。ここでは生徒会長って、呼ばないとね?」
昼休み
「昼飯は静かなところで食べたいなぁ………」
教室に帰ってきた俺はいきなりクラスメイトから、「さっきの取り巻きとどういう関係?」だの「胸触ったってどういうことだ!?」だの「憧れの喩衣さんをお嫁さんにするとか、断じて許さん!」だの問い詰められていた。そこで昼休みに逃げてきたのだが………
「どっかねぇかなー?」
王道といえば屋上、花壇、裏庭だが……
「ここの屋上はデートスポットで有名らしいからなぁ………」
信用できる國寺情報なので回避。かといって裏庭もだれかいそうなので花壇周辺へ。
「お、デカイ木がある。なんだろ?」
青々と茂った1本の木。家電メーカーのCMに出てきそうな木の下は陰になっている。
「ここでご飯食べるか」
買ってきたやきそばパンを食べることに。ここの購買のパンも美味しいとの情報。もぐ、お、まじうまい。馬いない?いないわ。
「ふ~ふふ~ん♪」
ふと見れば、誰かが花壇で作業している。園芸部かな?女の子みたいだ。
「♪」
手際がいいなぁ………草抜き、水やり、小さな球体の肥(だと思う)を撒いたり、掃除したり……
もぐもぐ。お、メロンパンもうまいな。
「ふ~ふふ~ん、あっ。きゃあぁっ!」
「ぶっ!」
ウーロン茶噴いた。牛乳だったら大惨事……
「み、水被っちゃったぁ………冷たっ」
園芸してた子が大惨事になってた。って━━━
「す、透けてる━━━━」
「あ……………」
………
……
…
「ど、どもっす。手際すごいいいですね。きっと花のことが好きなんだなぁ……と思いながら見てました」
「………………」
何も言わない女の子一名。頼むよ!なにか返してくれよ!ちょっとでも気を紛らわさないと俺がヤバい!
その思いが伝わったのか………
「………………………い」
「い?」
「いつから…………見てたのですか?」
ずっこけた。そこはいやぁぁぁぁぁぁっ!て叫ぶ所だろ!?透け透けの体操服(と水色の蕾×2)のほう心配してくれよ!?
「み、見られたくなかった…………とか?ご、ごめんね?勝手に見て………」
なんかのぞき魔みたいな気分になってきた………そもそも濡れた服と花をみたらのぞき魔なんだが。花は蕾の成長系である。知ってるよ。
やばい、これは確実に事故であるのは間違いないが圧倒的に俺が悪い気がしてきた。って、女の子半泣きじゃん。やばいって!臼原ハンパないって!流行語やん!そんなん無理って!
「み、見られるのは大丈夫です………ちょっと、ドキッとした………だけですからぁっ!」
「あっ、ちょ、体操服着替えた方がいいよー!、って、もういないし」
言いたいことを言って全力で走って行った。
結局、手際の良い園芸部の女の子はだれか分からずじまい。結構可愛かったよなぁ………というかこの学校、美少女の偏差値高い気がする。今日の日記にも書いておくか。『美少女多し!臼原、彼女は作れるのか!』………見出しは完璧だけど恥ずかしいから却下だな。
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