『シェルターに逃げ込んだら、中に家出少女が棲みついていたのだが、どうすればいい?』

クラーゲン

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試乗り

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 バッテリーを装着すると、バイクは問題なく動いた。

 電動バイクであるが、このバイクは法律上原付バイクと同じ扱いになる。

 俺は普通免許を持っているし、大学には原付で通っていたので運転資格も技術も問題はない。

 ただ、ガソリン車と違って音が小さいのに違和感があった。

 力もガソリン車より弱い。

 シェルターから五十メートル離れたところで、俺はバイクをUターンさせた。

 前方を見るとミクちゃんと香菜ちゃんが、シェルターの前で手を振っている。

 スロットル全開。

 ミクちゃんと香菜ちゃんが待ち受けるシェルターへはあっという間についた。

「「カッコイイ!!」」

 女児たちの声援に出迎えられる中、俺はある問題に気が付いた。

「あれ? お兄ちゃんどうしたの?」「震えていますけど……」
「寒い!」
 
 Тシャツとバミューダパンツでバイクに乗るには、地下道は寒すぎた。
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