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人間をダメにするソファの上で

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 香菜ちゃんの手が緩み、俺の右手は自由になった。

 中指についていた粘液をテッシュで拭い取ると、俺は布団の中でミクちゃんを抱きしめる。

 あったかい。ミクちゃんと肌が直接触れ合う感触が気持ちいい。


 ミクちゃんのすべすべした背中の感触をしばらく味わった後、俺は上半身を起こした。

「ああん! 奥に入ってくる」

 寝ている間に抜けかけていた俺のモノが対面座位になったためストンとミクちゃんの中に入っていったのだ。

「ミクちゃん。上向いて」
「チューするの?」
「そうだよ」

 ミクちゃんは上を向いて目をつぶった。

 ミクちゃんの可愛い唇に俺の口を重ねる。

 ミクちゃんの狭い口の中に俺の舌をねじ込んだ。

 互いの舌を絡ませる。

「お兄ちゃん、好き」
「僕もミクちゃんが好きだよ」

 俺はミクちゃんとつながったままベッドから立ち上がった。

「駅弁やるの?」
「リビングへ行こう」
「ほえ?」

 さっきリビングくつろいだとき、六つある人間をダメにするソファを一か所に集めてくっつけておいた。

 そのソファの上に俺はミクちゃんと繋がったまま横になる。

 俺たちの身体は、不安定なソファの中にズブズブと沈みこんでいった。 

「お兄ちゃん。なんか雲の上にいるみたいだね。気持ちいい」

 ソファの上でしばらくゴロゴロを転がっていた。

 互いの身体の上下が入れ替わっていくうちに、次第に快感が高まっていく。

「ミクちゃん、行くよ」
「来て」

 俺はミクちゃんの中に子種を送り込んだ。

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