【婚約者がいるなんて知りませんが!?】おバカ王子となんとか別れたい私

チュンぽよ

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クーデター

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「なっ、なんだこれは……っ! ヘンリー! ヘンリー!!」

ゴブリン国王は目をひんむいた。

「父さん、どうしたの?」

ヘンリーがのんきに尋ねると、ゴブリン国王はすごい形相でブチギレた。

「お前の嫁があああっ!!」

ーー

そう…私は、本来ならマーガレットとその彼氏がやるはずだった糾弾を、ケールとともに行うことにした。

ケールと一緒に、ゴブリン国王の不正を示す証拠資料を広場でばらまいて民衆に訴えかけたのだ。

最初はざわめきだけだった。

だが、真実を示す文書が次々と手渡されていくにつれ、人々の表情は怒りに変わった。

「ゴブリンを捕えよ!」

次第に声が重なり、怒った民衆たちは王宮へ押し寄せた。

こうして、クーデターは見事に成功した。
ゴブリン国王の一家は捕らえられることとなった。

私を除いて。

ーー

「マロン!君は俺の妻だろ!?なぜこんなことをしたんだ!よくも俺の人生をめちゃくちゃにしたな!」

ヘンリーが連行される時、私に訴えかけてきた。

「こうしないと私の運命があなたにめちゃくちゃにされるところだった。それに、あなたは遅かれ早かれこうなる運命なのよ」

私は静かに言った。

それを聞いて。ヘンリーの手が私に伸びかける。だが兵士に押さえつけられ、その指先は空をつかむだけだった。

私はそのまま振り向かないで立ち去った。
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