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第11話 卒業試験①
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それから5年の月日が流れた。
兄様達は首席と次席で騎士学校を卒業した。
その後ジル兄様は領主補佐、レイフ兄様は守護騎士補佐として父上の元で働いている。
「アルフレッド、10歳の誕生日おめでとう!!」
「もう10歳なのね~本当に成長が早いわ~」
「アル、誕生日おめでとう。」
「ありがとうございます!」
正直俺にとってもこの5年は短く感じた。
来る日も訓練と勉強をし続け、今では日課となっていた。
身長も伸び、程よく筋肉もついてきた。
ジル兄様ほど細くなく、かつレイフ兄様ほどムキムキじゃない…兄様達の中間の肉体だ。
今の俺のステータスは以下の通りである。
名前 アルフレッド=ペンシルゴン Lv.1
HP 30/30 TP 21910/21910
STR 10 VIT 10 DEX 10 AGI 10 INT 10 LUK 10
スキル
両手剣Lv.7 体術Lv.5
ユニークスキル
言語理解 鑑定 アイテムボックス 獲得経験値10倍 状態異常無効
毎日TP増加を10回ずつ行ったため、塵積もでTP上限が膨大な数値になった。
両手剣LvはTP切れの症状がない分スムーズに進み、父上に追いつくことが出来た。
また、師匠が
「冒険者生活の中で、武器を使わずに相手を倒さなければならない時が来るかもしれません。
坊ちゃまはその時に備え、体術を鍛えなさい。」
と言って両手剣Lvが7に到達してすぐに木剣を没収され、体術しかやらせてもらえなくなった。
体術は必要なのでいいのだが、木剣は没収しなくてもよかったのでは無いかと思う。
「アルフレッド。」
「何でしょうか?」
「明日卒業試験を執り行う。午前に筆記試験、午後に模擬戦だ。」
「…っ!!はい!」
ついにこの時が来た。
これに合格できれば、屋敷の外に出ることが許される。
…そう、レベリングが出来るようになる。
2年後に迫った冒険者学校の入学試験は実技のみなので、そろそろ始めたいと思っていたところだ。
「頑張って~」
「はい!」
それから談笑しながら誕生日会を終え、自室に戻った。
「筆記試験はまあまあ自信あるけど…師匠との模擬戦かぁ…」
師匠と対峙するのは、初めて剣を手に取った時以来だ。
…6年ぶりくらいだろうか?
あの時の師匠の恐怖はいつまでも忘れられない。
少しトラウマなっているが、克服しなければ…
「…勝つための作戦を練ろう。」
まず、武器はもちろん両手剣だ。
体術はスキルLvこそ上がっているものの、練度はまだまだなので極力使用は避けたい。
次に、俺が使える両手剣ソードスキルについて1度確認しよう。
Lv.1“スラッシュ“:素早い1撃を放つ。
Lv.2“ドライクロー“:素早い3撃を放つ。
Lv.3“アークスクエア“:素早い4撃を放つ。
Lv.4“インパクト“:強力な1撃を放つ。
Lv.5“サイクロン“:広範囲攻撃を放つ。
Lv.6“ジェットスマッシュ“:一瞬で前方への間合いを詰め、強力な1撃を放つ。
Lv.7“ジェノスストリーム“:強力な7撃を放つ。
「1対1だから“サイクロン“は隙が多いし使えなさそうだな…いや、避けさせて一旦距離を取るのに使えるか…?」
それから何時間もかけて作戦を練った。
実は自室でこっそり練習していた、師匠にも知られていない奥の手がある。
それが勝敗の分かれ目になるだろう。
「…ん?そういえば卒業試験の合格条件を聞いてないな。」
勝手に師匠から1本取ることだと考えてしまっていた。
奥の手を使えば万に1つくらいは可能性があるが…
「…1撃与えるだけだったら行けそうなんだけどな。」
そろそろ22時を回る。
筆記試験に自信があるとはいえ、1度は見直しておきたい。
「…詳細の作戦はその時考えればいいか。」
それからざっと筆記試験の復習をして眠りについた。
翌日
「制限時間は1時間で200点満点。…筆記試験、始め。」
開始の合図とともに、問題用紙を開いた。
「…っ!?!?」
そこには今まで読んだたくさんの本に関する問題がずらずらと並んでいた。
見開き1ページだけで50問…もしかしたら1問1点で200問あるかもしれない。
『急いで解こう。…ん?』
本にはもっと難しい内容も載っていたにも関わらず、身近な内容ばかり問われていた。
もしかすると、先生は俺が冒険者になることを知っており、活動に役立つ知識だけをピックアップしてくれたのでは無いだろうか…?
『…ありがとうございます!』
それから俺はひたすら問題を解きまくった。
「…時間です!」
「ふぅ…」
…まさか本当に1問1点で200問だったとは。
しかし、無事全部解ききることができた。
「…あ、先生。」
「どうしましたか?」
「そういえば合格点何点ですか?」
「8割の160点よ。今から採点をするからそこで待っていてくださいね。」
「はい。」
8割はいっていると思うが…心配だ。
数十分後
「坊ちゃま、採点が終わりました。」
「どう…でしたか?」
俺は緊張して唾を飲み込んだ
「200点満点中182点、文句なしの合格よ。」
「…っ!!よっしゃぁ!!!!」
こんなに嬉しいのはソードスキルを始めて習得した時以来だろうか…?
前世だったらこんなに幸せな気分は味わえなかった。
…転生できて本当に良かった。
「…坊ちゃま。これ、合格祝いです。」
「あ、ありがとうございます!!!!」
もらったのは、『神器一覧』というタイトルの1冊の本だ。
「坊ちゃまはよく御伽噺とか神話を読んでいましたからね。気に入っていただけましたか?」
「はい!!本当にありがとうございます!!!」
そんなに俺のことを見てくれていたとは…
少し恥ずかしいが、それ以上に嬉しい。
「いえ。では実技試験の方も頑張ってくださいね。」
「はい!」
兄様達は首席と次席で騎士学校を卒業した。
その後ジル兄様は領主補佐、レイフ兄様は守護騎士補佐として父上の元で働いている。
「アルフレッド、10歳の誕生日おめでとう!!」
「もう10歳なのね~本当に成長が早いわ~」
「アル、誕生日おめでとう。」
「ありがとうございます!」
正直俺にとってもこの5年は短く感じた。
来る日も訓練と勉強をし続け、今では日課となっていた。
身長も伸び、程よく筋肉もついてきた。
ジル兄様ほど細くなく、かつレイフ兄様ほどムキムキじゃない…兄様達の中間の肉体だ。
今の俺のステータスは以下の通りである。
名前 アルフレッド=ペンシルゴン Lv.1
HP 30/30 TP 21910/21910
STR 10 VIT 10 DEX 10 AGI 10 INT 10 LUK 10
スキル
両手剣Lv.7 体術Lv.5
ユニークスキル
言語理解 鑑定 アイテムボックス 獲得経験値10倍 状態異常無効
毎日TP増加を10回ずつ行ったため、塵積もでTP上限が膨大な数値になった。
両手剣LvはTP切れの症状がない分スムーズに進み、父上に追いつくことが出来た。
また、師匠が
「冒険者生活の中で、武器を使わずに相手を倒さなければならない時が来るかもしれません。
坊ちゃまはその時に備え、体術を鍛えなさい。」
と言って両手剣Lvが7に到達してすぐに木剣を没収され、体術しかやらせてもらえなくなった。
体術は必要なのでいいのだが、木剣は没収しなくてもよかったのでは無いかと思う。
「アルフレッド。」
「何でしょうか?」
「明日卒業試験を執り行う。午前に筆記試験、午後に模擬戦だ。」
「…っ!!はい!」
ついにこの時が来た。
これに合格できれば、屋敷の外に出ることが許される。
…そう、レベリングが出来るようになる。
2年後に迫った冒険者学校の入学試験は実技のみなので、そろそろ始めたいと思っていたところだ。
「頑張って~」
「はい!」
それから談笑しながら誕生日会を終え、自室に戻った。
「筆記試験はまあまあ自信あるけど…師匠との模擬戦かぁ…」
師匠と対峙するのは、初めて剣を手に取った時以来だ。
…6年ぶりくらいだろうか?
あの時の師匠の恐怖はいつまでも忘れられない。
少しトラウマなっているが、克服しなければ…
「…勝つための作戦を練ろう。」
まず、武器はもちろん両手剣だ。
体術はスキルLvこそ上がっているものの、練度はまだまだなので極力使用は避けたい。
次に、俺が使える両手剣ソードスキルについて1度確認しよう。
Lv.1“スラッシュ“:素早い1撃を放つ。
Lv.2“ドライクロー“:素早い3撃を放つ。
Lv.3“アークスクエア“:素早い4撃を放つ。
Lv.4“インパクト“:強力な1撃を放つ。
Lv.5“サイクロン“:広範囲攻撃を放つ。
Lv.6“ジェットスマッシュ“:一瞬で前方への間合いを詰め、強力な1撃を放つ。
Lv.7“ジェノスストリーム“:強力な7撃を放つ。
「1対1だから“サイクロン“は隙が多いし使えなさそうだな…いや、避けさせて一旦距離を取るのに使えるか…?」
それから何時間もかけて作戦を練った。
実は自室でこっそり練習していた、師匠にも知られていない奥の手がある。
それが勝敗の分かれ目になるだろう。
「…ん?そういえば卒業試験の合格条件を聞いてないな。」
勝手に師匠から1本取ることだと考えてしまっていた。
奥の手を使えば万に1つくらいは可能性があるが…
「…1撃与えるだけだったら行けそうなんだけどな。」
そろそろ22時を回る。
筆記試験に自信があるとはいえ、1度は見直しておきたい。
「…詳細の作戦はその時考えればいいか。」
それからざっと筆記試験の復習をして眠りについた。
翌日
「制限時間は1時間で200点満点。…筆記試験、始め。」
開始の合図とともに、問題用紙を開いた。
「…っ!?!?」
そこには今まで読んだたくさんの本に関する問題がずらずらと並んでいた。
見開き1ページだけで50問…もしかしたら1問1点で200問あるかもしれない。
『急いで解こう。…ん?』
本にはもっと難しい内容も載っていたにも関わらず、身近な内容ばかり問われていた。
もしかすると、先生は俺が冒険者になることを知っており、活動に役立つ知識だけをピックアップしてくれたのでは無いだろうか…?
『…ありがとうございます!』
それから俺はひたすら問題を解きまくった。
「…時間です!」
「ふぅ…」
…まさか本当に1問1点で200問だったとは。
しかし、無事全部解ききることができた。
「…あ、先生。」
「どうしましたか?」
「そういえば合格点何点ですか?」
「8割の160点よ。今から採点をするからそこで待っていてくださいね。」
「はい。」
8割はいっていると思うが…心配だ。
数十分後
「坊ちゃま、採点が終わりました。」
「どう…でしたか?」
俺は緊張して唾を飲み込んだ
「200点満点中182点、文句なしの合格よ。」
「…っ!!よっしゃぁ!!!!」
こんなに嬉しいのはソードスキルを始めて習得した時以来だろうか…?
前世だったらこんなに幸せな気分は味わえなかった。
…転生できて本当に良かった。
「…坊ちゃま。これ、合格祝いです。」
「あ、ありがとうございます!!!!」
もらったのは、『神器一覧』というタイトルの1冊の本だ。
「坊ちゃまはよく御伽噺とか神話を読んでいましたからね。気に入っていただけましたか?」
「はい!!本当にありがとうございます!!!」
そんなに俺のことを見てくれていたとは…
少し恥ずかしいが、それ以上に嬉しい。
「いえ。では実技試験の方も頑張ってくださいね。」
「はい!」
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