32 / 246
第32話 魔物征伐 異変
しおりを挟む
ピロンッ!と音が鳴り、ステータスを確認してみるとLvが上がっていた。
アラン曰く、今回はギルドに提示していない非公式パーティのため、経験値共有はされないようだ。
「それにしても…オーガってこんなに強いんだな。確かDランク魔物なのに…」
〇ランク魔物というのは、冒険者ギルドが魔物の危険度をランク化したものである。
これは冒険者ランクに対応しており、例えば今のオーガだったら討伐推奨はDランク冒険者以上ということになる。
「…っ!ちょっとアラン!!これ、ノーブルオーガじゃないの!?」
「なっ…!?本当であるか!?」
「ああ。まだ1階層だってのにな…」
「ノーブルオーガって…オーガが進化したBランク魔物の…?」
「ああ…」
死体を”鑑定”してみると、確かに『ノーブルオーガ』と表記されていた。
「ねぇアラン、明らかに異常事態よ!一旦引き返して情報を伝えた方が良いんじゃないの?」
「いや…ダンジョン内に進むのは俺達3パーティだけだ。下手に情報を流して困惑させたら士気が落ちる。」
「それはそうだけど…!!」
「ルイザ殿、落ち着くのであるよ。イデオパーティは心配であるが…
レイフィールド殿は何の問題もなく進むのであるよ。」
「…そうね。ひとまず休憩しようか。」
休憩中、俺は“探知“の研究を行っていた。
『罠探知ができるってことは弱点探知もできるんじゃないか…?』
試しに近くにいたクラウドに行使してみた。
『おぉ…成功だ…!!』
クラウドの頭や首筋、胸の部分が罠探知と同じように光った。
『“探知“から細かく分解できないか…?気配の探知は“気配探知“、罠の探知は“罠探知“、弱点の探知は“弱点探知“で…』
試しに細分化したスキルに名称をつけてみると、ピロンッ!という機会音が聞こえた。
俺は期待してウキウキしながらステータスウィンドウを開いた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユニークスキル
言語理解 鑑定 アイテムボックス 獲得経験値10倍 状態異常無効 探知
派生スキル
気配探知 罠探知 弱点探知
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『上手くいった…!!』
実は魔物征伐が始まるまで寮で暮らしていた頃、ステータスウィンドウの研究をしていて分かったことがある。
それは、ステータス表記は自分が知っている知識しか表示されないということだ。
例えば俺がSP制度について知るまでステータスウィンドウにSPの表示はされなかったし、今回の派生スキルもそうだ。
『これは…まだまだ研究しがいがあるな。』
「皆、そろそろ行くぞ。小僧、引き続き探知を頼む。」
「ああ。」
再び半径15mで“気配探知“と“罠探知“を行使して先導した。
歩くこと数分
「ん…?」
「どうしたのであるか?」
「この先に広い空間がある。3つに分かれた道が合流してるみたいだ。」
「でかした小僧!これで他2パーティと合流できる…!!」
「ああ…!!」
レイフ兄様の無事を知って安心し、移動を再開するとレイフ兄様達の前に次々魔物の反応が発生した。
「…っ!!レイフィールドさん達が大量の魔物と戦ってる!!」
「加勢するぞ!!小僧は俺と突撃、ルイザとクラウド、サロメは到着次第すぐにレイフィールド殿の援護を!」
「ああ!」
「了解である!」
俺とアランは全速力で広場へ駆け込み、その光景を見て戦慄した。
「なっ…!!」
そこには先程戦ったノーブルオーガが50体以上も存在していたのだ。
レイフ兄様の足元にはノーブルオーガの死体の山ができており、その死体の数は30体を超えているだろう。
「…っ!!危ない!!」
死体の山につまずいたレイフ兄様が体勢を崩し、そこにすかさずノーブルオーガが拳を振り上げていた。
俺は両手剣Lv.7“ジェットスマッシュ“でレイフ兄様の前に移動し、左下段からの斬り上げで敵の攻撃を相殺した。
「くっ…!!」
硬い拳と真正面からぶつかったせいで、衝撃で両手が麻痺している。
しかし、それを厭わず両手剣Lv.4“インパクト“へスキルチェインした。
放つ直前に“弱点探知“を行使し、光が浮かび上がった腹へ剣を振り下ろした。
刃はスルスルと皮膚を切り裂き、そのまま床にノーブルオーガの臓物を散らかした。
「アルフレッド…助かった!!」
「レイフ兄様が無事でよかった…」
「レイフィールド殿、アランパーティ到着したのである!助太刀するのである!!」
それからはまさに乱戦だった。
倒しても倒してもノーブルオーガの勢いは止まらず、俺を含む両手剣士は両手剣Lv.5“サイクロン“を多用して複数体の腹を同時に切り裂き、範囲殲滅を繰り返した。
数十分後
「はぁ…はぁ…こいつで…最後だ!!!!」
俺は広場の最奥にいた最後のノーブルオーガへ怒りを込めて両手剣Lv.7”ジェノスストリーム”を行使し、7連撃でずたずたに切り裂いた。
「はぁ…はぁ…終わったぞぉぉぉ!!!!!!」
「おおおおおおおおおお!!!!!!」
最後までイデオパーティは姿を見せなかったが、レイフ兄様達ペンシルゴン家の騎士団とアランパーティで見事な連携をし、ノーブルオーガの群れを殲滅した。
負傷者が十数人出てしまったが、全員回復薬で完治した。
こんな乱戦だったにも関わらず死者が出なかったのは不幸中の幸いだ。
「アラン殿…これは明らかに異常です。私が立てた作戦で…通用すると思いますか?」
「確かにイデオパーティは全滅して戦力が減った…だが俺は、難易度は上がったけど攻略は可能だと思う。」
「私も同じです。特にアルフレッド…彼の戦いぶりには目を見張る部分があります。」
「俺も同感だ!!」
『アランもレイフ兄様も声がでかいから丸聞こえなんだが…』
2人に褒められて子っ恥ずかしくなりながら、体力を回復した。
アラン曰く、今回はギルドに提示していない非公式パーティのため、経験値共有はされないようだ。
「それにしても…オーガってこんなに強いんだな。確かDランク魔物なのに…」
〇ランク魔物というのは、冒険者ギルドが魔物の危険度をランク化したものである。
これは冒険者ランクに対応しており、例えば今のオーガだったら討伐推奨はDランク冒険者以上ということになる。
「…っ!ちょっとアラン!!これ、ノーブルオーガじゃないの!?」
「なっ…!?本当であるか!?」
「ああ。まだ1階層だってのにな…」
「ノーブルオーガって…オーガが進化したBランク魔物の…?」
「ああ…」
死体を”鑑定”してみると、確かに『ノーブルオーガ』と表記されていた。
「ねぇアラン、明らかに異常事態よ!一旦引き返して情報を伝えた方が良いんじゃないの?」
「いや…ダンジョン内に進むのは俺達3パーティだけだ。下手に情報を流して困惑させたら士気が落ちる。」
「それはそうだけど…!!」
「ルイザ殿、落ち着くのであるよ。イデオパーティは心配であるが…
レイフィールド殿は何の問題もなく進むのであるよ。」
「…そうね。ひとまず休憩しようか。」
休憩中、俺は“探知“の研究を行っていた。
『罠探知ができるってことは弱点探知もできるんじゃないか…?』
試しに近くにいたクラウドに行使してみた。
『おぉ…成功だ…!!』
クラウドの頭や首筋、胸の部分が罠探知と同じように光った。
『“探知“から細かく分解できないか…?気配の探知は“気配探知“、罠の探知は“罠探知“、弱点の探知は“弱点探知“で…』
試しに細分化したスキルに名称をつけてみると、ピロンッ!という機会音が聞こえた。
俺は期待してウキウキしながらステータスウィンドウを開いた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユニークスキル
言語理解 鑑定 アイテムボックス 獲得経験値10倍 状態異常無効 探知
派生スキル
気配探知 罠探知 弱点探知
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『上手くいった…!!』
実は魔物征伐が始まるまで寮で暮らしていた頃、ステータスウィンドウの研究をしていて分かったことがある。
それは、ステータス表記は自分が知っている知識しか表示されないということだ。
例えば俺がSP制度について知るまでステータスウィンドウにSPの表示はされなかったし、今回の派生スキルもそうだ。
『これは…まだまだ研究しがいがあるな。』
「皆、そろそろ行くぞ。小僧、引き続き探知を頼む。」
「ああ。」
再び半径15mで“気配探知“と“罠探知“を行使して先導した。
歩くこと数分
「ん…?」
「どうしたのであるか?」
「この先に広い空間がある。3つに分かれた道が合流してるみたいだ。」
「でかした小僧!これで他2パーティと合流できる…!!」
「ああ…!!」
レイフ兄様の無事を知って安心し、移動を再開するとレイフ兄様達の前に次々魔物の反応が発生した。
「…っ!!レイフィールドさん達が大量の魔物と戦ってる!!」
「加勢するぞ!!小僧は俺と突撃、ルイザとクラウド、サロメは到着次第すぐにレイフィールド殿の援護を!」
「ああ!」
「了解である!」
俺とアランは全速力で広場へ駆け込み、その光景を見て戦慄した。
「なっ…!!」
そこには先程戦ったノーブルオーガが50体以上も存在していたのだ。
レイフ兄様の足元にはノーブルオーガの死体の山ができており、その死体の数は30体を超えているだろう。
「…っ!!危ない!!」
死体の山につまずいたレイフ兄様が体勢を崩し、そこにすかさずノーブルオーガが拳を振り上げていた。
俺は両手剣Lv.7“ジェットスマッシュ“でレイフ兄様の前に移動し、左下段からの斬り上げで敵の攻撃を相殺した。
「くっ…!!」
硬い拳と真正面からぶつかったせいで、衝撃で両手が麻痺している。
しかし、それを厭わず両手剣Lv.4“インパクト“へスキルチェインした。
放つ直前に“弱点探知“を行使し、光が浮かび上がった腹へ剣を振り下ろした。
刃はスルスルと皮膚を切り裂き、そのまま床にノーブルオーガの臓物を散らかした。
「アルフレッド…助かった!!」
「レイフ兄様が無事でよかった…」
「レイフィールド殿、アランパーティ到着したのである!助太刀するのである!!」
それからはまさに乱戦だった。
倒しても倒してもノーブルオーガの勢いは止まらず、俺を含む両手剣士は両手剣Lv.5“サイクロン“を多用して複数体の腹を同時に切り裂き、範囲殲滅を繰り返した。
数十分後
「はぁ…はぁ…こいつで…最後だ!!!!」
俺は広場の最奥にいた最後のノーブルオーガへ怒りを込めて両手剣Lv.7”ジェノスストリーム”を行使し、7連撃でずたずたに切り裂いた。
「はぁ…はぁ…終わったぞぉぉぉ!!!!!!」
「おおおおおおおおおお!!!!!!」
最後までイデオパーティは姿を見せなかったが、レイフ兄様達ペンシルゴン家の騎士団とアランパーティで見事な連携をし、ノーブルオーガの群れを殲滅した。
負傷者が十数人出てしまったが、全員回復薬で完治した。
こんな乱戦だったにも関わらず死者が出なかったのは不幸中の幸いだ。
「アラン殿…これは明らかに異常です。私が立てた作戦で…通用すると思いますか?」
「確かにイデオパーティは全滅して戦力が減った…だが俺は、難易度は上がったけど攻略は可能だと思う。」
「私も同じです。特にアルフレッド…彼の戦いぶりには目を見張る部分があります。」
「俺も同感だ!!」
『アランもレイフ兄様も声がでかいから丸聞こえなんだが…』
2人に褒められて子っ恥ずかしくなりながら、体力を回復した。
23
あなたにおすすめの小説
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる